その○○、凶暴につき。
「あれ・・・こんなとこにこんなの建ってたっけ・・・?」
家の近くを探険していると、古ぼけた洋館を見つけた。
今までぜんぜん気づかなかった。
だれか住んでるのかなぁ。
そ〜っと近づいてみる。
「だれかいますか〜?」
・・・シ〜ンとしている。
重いとびらを押し開ける。
「だれかいますか〜?」
一歩中に入って、もう一度呼びかけてみた。
その直後、ボクの背後でとびらがバタンと大きな音を立てて閉まった。
「ひぃっ!びっっくりしたぁ!気味悪いなぁ、もぅ・・・」
がぶ〜〜〜!
いきなり首に激痛が走った!
「ぎゃあっ!痛い!痛いってば!!」
目だけで首元を見ると、黒いマントを羽織った男の人がボクの背後から首に噛み付いている!
ちゅ〜ちゅ〜
うわ〜、ボクの血吸われてる〜!
「痛いって!血ぃ吸うなって〜!」
ちゅ〜ちゅ〜・・・ぷはぁ〜!
「あ〜、うまかった!サンキューな!」
目の前が真っ暗になる。
「あ、も、ちょっとボクめまいが・・・」
立ってられなくなって、ボクは冷たい床にぺたんと座り込んだ。