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売られたケンカは買う主義

 

 

むかしむかし。
海沿いのカーブを白いクーペで曲がった辺りを、亀が鼻歌交じりに歩いていました。

「今日は『アフター』でもしようかな〜♪」

いつものようにキャバクラ「竜宮城」に向かう最中の亀は、大層ゴキゲンな様子で歩みを進めていました。
が、その移動速度はビックリするほど遅いものでした。

そんな亀を後ろから「おい」と呼び止める者がいます。

「ん〜?・・・あ、ウサギか〜。久しぶり〜。」
「よぉ。」

このウサギ、キャバクラ「竜宮城」のオーナーに飼われており、風貌も性格もどことな〜く飼い主に似ていました。

「お前、相変わらず歩くの遅ぇな。」
「うっさいな!これは俺の持ち味なの〜!亀なのにスッタスッタ歩いてたら、逆におかしいだろ〜?」
「あ〜、はいはい。」
亀はウサギにつっかかりましたが、ウサギは右から左へ受け流すという少々古くさい方法で聞き流しました。

「何だよ!俺だってな、頑張ればお前なんかに負けないんだぞ?!俺は瞬発力はないけど、長距離とかの耐久戦は得意なんだぞ!
その耐久性たるや、女性のみなさんからもそれはそれは悦ばれてるんだぞ?!」

亀はムキになって詰め寄りますが、後半言ってることは論点が確実にズレてしまっていました。

「はぁ〜?長距離でもお前なんかに負けるワケないだろ〜?」

冗談はよしてくれとばかりに笑うウサギを見て、亀はますますヒートアップしたようです。

「じ、じゃあ、隣町のキャバクラ『かぐや姫』に先に着いた方が勝ちってことにしようよ!」
「余裕〜♪ やってやろうじゃねぇか。」

♪ぱらぱぱっぱぱっぱぱっぱ ぱっぱぱららら〜ら、
 ぱらぱぱっぱぱっぱぱっぱ ぱっぱぱららら〜、
 ぱ〜ぱっぱぱ〜ぱ ぱ〜ぱっぱぱぱぱぱ ぱ〜ぱらぱっぱっぱっぱっ、
 ぱっぱっぱっぱぁ〜っ(関西G1ファンファーレ←宝塚記念除く)

白いジャケットとハットを装着して赤い旗を振るのが仕事のオッサンはいませんでしたが、各馬(?)ゲートイン完了です。

かっしゃん!(ゲートが開く)

おっと、亀が少々出遅れたようですが、その隙にウサギは遥か前方。
すばらしい逃げ足を見せております。
かつてのメジロパーマーのような(以下略)

・・・おっと。
隣町のキャバクラ「かぐや姫」は一山越えないといけないほど随分と遠く、それをずっと実況し続けるワケにはいきません。(なんせ亀 歩くの超遅ぇし)

 

というワケで、第2会場の方を呼んでみましょう。
よ〜しむ〜らく〜ん?

は〜ひふ〜へほぉ〜!・・・あ、番組特製のBOXティッシュは配られませんよ?(どうでもええ)


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