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・・・と終わるかと思いきや、世の中そんなに甘くはないのです。
小屋に置いてきてしまった金品が名残り惜しい窃盗グループは、深夜、再び小屋へと戻ってきたのです。
彼らの手には鋭利な刃物のようなモノや、鈍器のようなモノ、そして冷凍イカ1匹(未調理)が握られています。
危うし、ロバ!犬!猫!ニワトリ!

しかし、動物たちは人間よりも耳がいいのです、飼い慣らされていたとしても野生の血はすぐに目覚めます。
小屋へと近づいてくる足音をイチ早く察知した4匹は、真っ暗な小屋の中で早速行動を開始しました。
真っ暗であっても動物には見えるのです、飼い慣らされていたとしても野生の血(略)

ガチャッ!

真っ暗闇の中、恐る恐る開かれた扉に向かって4匹は突進しました。
ロバが後ろ脚を跳ね上げてカポエイラ的に強烈な蹴りを決め込むと、今度は犬が禁じ手の噛みつき攻撃。
次に猫が鋭いツメがついた手で掌底を見舞い、最後にニワトリが趾(あしゆび)で強烈なアイアンクローで見事タップアウトで勝利をもぎとりました。

暗くて何も見えない状態で攻撃を受けた悪党たちは、さっきの怪物にやられたのだ、こりゃ敵わん、とまたしても小屋から逃げ出していってしまいました。
それ以降、悪党たちがその小屋に戻ってくることは二度とありませんでした。
4匹は毎日毎日歌いながら、その小屋でなかよく末永く暮らしましたとさ。

めでたしめでたし。

 

 

「・・・あれ?そういえば俺どっか行こうとしてたような・・・」

ロバが一瞬そんなことを内心思ったようでしたが、曲作りの真っ最中で集中していたため、「・・・・・・まぁ、いいか。」とサラッと流してしまいました。

おや?
そんな小屋に、音楽をやりたいという希望を胸に東京を目指す旅人がひとり、どこか眠れる場所を探して近づいてきたようですよ。
しかし残念ながらこのお話はここでおしまい。
つづきは、みなさまのアタマの中の絵本に書いてあると思いますよ〜。

 

これがホントの、めでたしめでたし!

 


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