「『Kボタン』を押すと・・・」
「遊ばんか?」
「関西弁もしゃべるんです♪」
「いやいやいや!何ゆえ?!」
「しかも今の関西弁ヘンだろ?!」
「エセ関西弁!村上そのものじゃん!」
「うっせ!」
「・・・ひぃ・・・ひぃ・・・」
なおも冴え渡る安岡・酒井・黒沢のツッコミ。
イライラと怒鳴る村上。
もう半酸欠状態の北山。
CMはまだまだ終わらない。
「さらに『♪(音符)ボタン』を押せば、カラダを揺らしながら歌も歌います。」
画面の中で、踊るというより小さく揺れているようにしか見えない愛犬ロボ『てつ』。
「東京ブギウギ/上を向いて歩こう」と書かれたスーパーが出ている。
「愛犬ロボ『てつ』はレパートリー少ないね〜。」
「『ひとり』とか歌えばいいのに。」
「ファルセット使ったりしてな。」
そして通販CMにありがちな、体験者のオバサンの芝居じみたコメントが始まった。
「子供たちが離れ、寂しかった我が家にこの『てつ』が来てから、毎日の生活が楽しくなり、ペット同様にかわいがってます。」
「ウチにもいるぞ〜、『てつ』ってペット。」
「ははは、ウチもペット同様にかわいがってるよね!」
「『てつ』がいるから毎日の生活が楽しいよな。」
「人を犬のおもちゃと一緒にすんな!」
「・・・ひぃ・・・」
「お子さまのプレゼントや住宅事情でペットの飼えなかった人に最適です。
心和む癒しのパートナー、愛犬『てつ』は9800円!9800円とお値打価格!」
「安っ!『てつ』安っ!」
「一家に1匹、愛犬『てつ』だな。」
「『癒しのパートナー』って、村上の場合だとちょっとエロい。」
「テメェらマジいい加減にしろよ!?」
大映しされるフリーダイヤルの番号。
村上以外の4人は即座に携帯を取り出し、早速注文したのであった。
U・ω・U 完