4人が熟睡するロビーをたまたま通りかかった安岡。
「何なのこの人たち?!何みんなしてサボってるの?!・・・っていうか、何このデコの落書きっ?!」
それぞれの顔を順に見てはこっそり噴き・・・を繰り返し、あることに気づいた。
「あれ・・・なんで北山さんだけ何も書いてないワケぇ?!・・・わかった!犯人、北山さんなんじゃん!」
ポンと手を打ってそんな結論を弾き出した安岡は、足早にどこかへ向かい、油性ペンを持って戻ってきた。
「いたずらっ子にはワタシが罰を与えてしんぜよう。」
神様っぽい貫禄ある口調でそう語ると、北山の額にペン先を走らせた。
「『米』っと・・・。見た目は『ザ・ニンジャ』っぽいけど、モテモテなカンジはテリーマンっぽいもんね!」
わ〜っ、俺すご〜い、などと自分自身に拍手を送っていると・・・
「ぎゃはははは!黒沢!何だよそれ!」
爆笑を伴いながら指摘する寝起きの村上のデカい声が。
「ん・・・?何・・・?」
「お前鏡見てこいよ!デコにひらがなで『にく』って書いてあんぞ!がははは!」
「・・・・・・ウソぉん?!!」
村上と黒沢の大声のやりとりで、酒井・北山もムニャムニャ言いながら目覚めた。
「ぶっ!酒井はラーメンマンかよ!」
「・・・は?・・・・・・ええええええっっっ?!」
「北山もか!テリーマンだテリーマン!」
「・・・お、俺も・・・?」
村上は3人を指差しながら大爆笑。
黒沢・酒井・北山は何やら苦々しい表情。
「いやいや!そう言うテツだって漢字で『肉』って書いてあるのに!何言ってんの?!ははは!」
安岡が村上につっこんだと同時に訪れる静寂。
4人の視線が一斉に安岡の手に握られたままの油性ペンに集中した。
「あ?え?」
「・・・・・・安岡っ、お前だな犯人はっ!」
「え?え?・・・ち、違うっ・・・」
何だかまずいムードだと察知した安岡は、脱兎のごとく逃げ出した。
「こんなことするのお前しかいねぇだろ!待てコラぁ〜っ!!」
村上がグーに握った拳を振り上げ、安岡を追う。
「違うって!(『米』以外は)俺じゃないって!」
「どう見てもお前だろ〜っ!今謝ったら許してやるから白状しろ!」
安岡と村上のやりとりを呆然と見ていた3人だったが、自分が疑われないようにするため安岡を追い始めるのだった。
完。
【オマケ】
その後。
村「キン肉バスター!」
安「ぎゃ〜っ!」
酒「火事場のクソ力だ・・・」
黒「奇跡の逆転ファイター?」
北「いやいや!あんな技かける方もかけられる方もおかしいから!ちゃんとそこをつっこもうよ!」
村「屁のつっぱりは、いらんですよ!」
酒「コトバの意味はよくわからんが、とにかくたいした自信だ!」
・・・正真正銘の「おわり」です・・・すいません・・・