安「・・・2回目も失敗になりましたね。」
北「急な雨で酒井選手に動揺が見られましたね。」
安「そうですね。次こそはやってくれると思います。・・・酒井選手、3回目のジャンプはどうでしょうか?!助走から〜・・・」
下手側よりポールの先端が見え始める。
競技用ランニングを着た酒井、ポールを持って下手から上手へ走る。
酒「本日開店で〜す!!」
酒井、走りながら叫び、そのまま上手へ消えていく。
ポールには、「手打ちうどん」と書かれたのれんが吊られている。
安「開けた〜!!」
北「うどん屋ですね。コシの強さが重要となってきますね。」
安「3回目でなんとか自身の自己ベスト更新になりましたね!」
北「そうですね。才能が開花しましたね。」
安「次はついにブブカ選手の記録に挑戦となります!
・・・酒井選手、真剣な面持ちでスタート位置につきました!助走をつけ・・・」
下手側よりポールの先端が見え始める。
上手より、競技用のランニングを着た黒沢現れる。
右手を後ろ手に差し出し、待っている。
酒井、ポールを持って下手から上手へ走り出、黒沢にポールをバトンタッチ。
黒沢、ポールを持って上手へ走り去る。
安「渡した〜〜!!」
北「バトンタッチは完璧でした。」
酒井、息を切らせ、実況席の後ろ辺りに立ち、上手の方向(黒沢の走り)を見守っている様子。
しばらくして下手側より再びポールの先端が見え始める。
競技用ランニングを着た村上、ポールを持って下手から上手へ走る。
村上、酒井の横を擦り抜け、そのまま上手へ消えていく。
安「黒沢選手からバトンタッチした村上選手っ、飛んだ〜〜!!
6メートル15センチのバーを越えた〜!!新記録です!!素晴らしいジャンプです!」
北「黒沢選手、いなくてもよかったですね。」
酒「・・・ちょっと待て!俺の立場は?!」
安「え?前フリでしょ?」
上手より黒沢現れる。
黒「ちょっと待ってよ!じゃあ俺の立場は?!」
安「つなぎ。」
上手より金メダルを首から下げた村上現れる。
村「じゃあ俺は?」
安「オチ?野球で言ったら“ストッパー”?」
黒「ストッパー?!いいなぁ!ストッパー、俺にさせてよ!“ストッパー”って英語で“closer”でしょ?
クローザー、くろーさぁー、くろさゎぁー、黒沢・・・っバンザ〜イ!」
村「・・・コントの流れをピタリと止める、ある意味closerだな。」
(暗転)