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王「はい、では行きましょう。はいやっ!」

国王が手綱を引くことで、進み始める“馬”。
馬にまたがってステージ上を周回するふたり。

王「ぱからん、ぱからん、ぱからん、ぱからん、ぱからん、ひひ〜ん!ぱからん、ぱからん、ぱからん・・・」

記者、恥ずかしそうに国王の背後にしがみつく。

記「・・・入社始まって以来の恥辱です。」
王「何です〜?ぱからん、ぱからん、ぱからん・・・」

“馬”、上手で止まる。

王「ぱか、らん。ぱか、らん。ひひひひ〜ん!・・・さ、着きましたよ。」

国王、“馬”から“降りる”。
記者もそれに続く。

王「・・・お〜い!」

国王が上手に向かって呼びかけると、奥から馬の扮装をした住民(?)がぞろぞろと登場。

記「馬いるじゃないっすか!さっきまでのは何だったんです?!」
王「(無視)これがね、ウチの馬たちですよ。」

1・2・3「(同時に)ひひぃん。」
記「やる気なさすぎ!」
王「彼たちはね、乗馬とか草競馬とかホーストレッキングなんかにね、使うんですよぉ〜。」
記「ますますさっきの馬いりませんよね?!」
1「(国王に向かって)早く草持って来いよ!ハラ減って仕方ねぇだろうがっ!」
2「(住民1に向かって)おじいちゃん、さっきごはん食べたでしょ!」
3「(ガム噛みながら)それ、『恍惚の人』ならぬ『恍惚の“馬”』じゃね?」
記「馬、それぞれ恐すぎるんですけど!!」
1「早く草持って来いって言ってんだろ、このクソジジイ!」

住民1、頭上についた“馬の頭”で国王に頭突き。

王「(相当の衝撃を受けながらも)いよぉ〜しよしよしよしよしよし!」

国王、住民1の“馬の頭”を撫でまわす。

2「(住民1に向かって)アンタもこのヒトもクソジジイでしょうがっ!」
3「(国王を指差し笑いながら)つか、こいつきめぇ」
王「(住民1抵抗するも、気にする様子なく)ほら、かわいいでしょ〜?いよぉ〜しよしよしよしよしよし!」

国王、住民2・3も同様に撫でまわす。

2「うわ、こっち来た!」
3「うわ、きめぇ!来んなこっち!」

暴れて抵抗する住民2・3をひっつかまえて、なおも撫でる国王。


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