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易者、虫メガネをサラリーマンの顔に向け、顔を近づけまじまじと見つめる。
じっくり見られて照れるサラリーマン。

サ「ちょっと!・・・あんまり見ないでくださいよぅ!恥ずかしいっす!」
易「あなたにはもっと別の・・・そうですねぇ、その声・・・そのキレイな声を生かした仕事の方が向いているかと。」
サ「・・・そうなんですか?」
易「ええ、あなたには芸事のセンスがある。」
サ「はぁ・・・」
易「デスクにしがみついている人生より・・・例えば・・・そうですねぇ、大勢のスタッフと各地を回ったり・・・」
サ「大勢で、各地を?」
易「ええ。」

易者、虫メガネを机に置き、サラリーマンを力強く指差す。

易「今からでも遅くない!今すぐ今の会社を辞め、新たな道を開くのです!あなたの武器は、そのノドだ!」
サ「ぅおっしゃ!やってやる!やってやるぞぉぉぉぉっ!」

サラリーマン、椅子から立ち上がりガッツポーズで雄叫び。

(暗転〜溶明)

サラリーマン、ステージの上で赤いジャケット、中のカッターシャツの襟を立てている。

サ「ニューヨークへ行きたいかぁ〜!!」
易「お〜!!(片手を突き上げる)」
サ「罰ゲームは恐くないか〜!!」
易「お〜!!(片手を突き上げる)」
サ「行くぞ問題。・・・2006年に惑星から除外された、め・・・」

♪ぽぉん!

易者の茶色い帽子の真ん中にハテナマークが立っている。

サ「北山君!」
易「プルート!」
サ「正解!イチ抜け〜!」

アメリカ横断ウルトラクイズの勝ち抜きのBGM。

サ「おめでとう!次はいよいよ決戦ニューヨークだ!感想は?!」
易「ん〜・・・俺が思ってたノドの仕事ではない、かな?」
サ「え?アナウンサーじゃないの?」

 

(暗転と同時にBGM『夕焼けシャッフル』流れる)


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