カメラアシスタント、ボードの表面を剥ぐと先程の絵が現れる。
カメアシ「うまくいったね〜。」
音声「ここからが問題だぞ。脱出は難しいからな。・・・準備開始。」
(BGM:杏里『CAT'S EYE』)
服を脱ぎ始めるテレビ局クルー。
服の下は虎ジマのエアロビ用レオタード。
サビ前でBGM止まる。
店員3「ねぇ・・・毎回思うんだけどさ・・・なんでこんな格好にならなきゃいけないの?尻尾までついてるし・・・」
店員4「なんかもう、股間の辺とか恥ずかしくてヤだ!」
店員4、膝上までたくし上げていたレオタードを足首まで下ろす。
店員2「いいじゃねぇかよ、腰に布巻いてんだから、見えてないって。」
店員1「しかもさ・・・」
店員1・3・4、機材を入れるジュラルミンのボックスから虎猫の耳がついた女性のカツラを取り出し、被る。
店員1「なんでこんなもの被らなきゃなんねぇんだよ!最近カツラに頼りすぎの笑点のマネか!?」
店員2、同じくカツラを被る。
店員2「これには理由があるんだよ。ひとつは、犯人を女だと思わせること。あとひとつは・・・」
店員4「あ、来た!逃げるぞ!」
店員1「早く帰ってカレー仕込まなきゃ。」
店員1、絵を掴む。
4人の店員、上手へ逃げる。
刑事、下手より走って現れる。
刑「待てぇっ、犯人っ!くそぅ、どこへ行ったんだぁっ?!」
刑事、悔しがり、上手を見る。
刑「・・・あ!あんなところに猫だ!待って!待ってよ!僕の胸へ飛び込んでおいで〜!かわいい猫ちゃぁ〜ん!」
刑事、ストップモーション。
ナレーション「謎の窃盗団、タイガーアイ。今日はあなたの町のお宝を狙っている・・・かもしれません。」
刑事、ストップモーション終え、前を向く。
刑「え?タイガーなの?ま、いいや、ネコ科だし。・・・待ってぇ〜!虎猫ちゃ〜ん!」
(暗転と同時にBGM『Tiger Rag』流れる)