悪「それ、どっからどう見ても悪者やで。それに、なんやその金色のサングラス。」
男2「いやぁ、これこの前買い物行った時に見つけて、『これしかない!』と思ってぇ〜・・・」
悪「思うな!・・・お前リーダーやろ。お前がちゃんとせなどうすんねん。
お前がちゃんとせぇへんから他のヤツも・・・おかしいやろ?他のヤツの格好、見てみ?おかしいと思わんか?」
男2「や、俺ね、正直思うんすけど、今日のは、なんかちょっと違うな〜と思うんすよ〜・・・」
悪「そうやろ?お前もそう思うやろ?ほな、ちゃんとやろ?な?で、来週までにちゃんとして、で、闘おう。な?」
男2「はい・・・わかりました・・・」
悪「じゃあまた来週な。」
男5人、悪者に「すいません」「お疲れさまでした」「失礼します」と口々に言いながら下手へ退散。
悪者、5人を見送った後、ステージ中央、黒幕の裏へ消えてゆく。
ヒーローもののジングルが鳴り、暗転。
溶明〜女、ステージ中央のちゃぶ台の上でミカンを食べながら客席(テレビ)の方を見ている。
突然、下手よりドクロのかぶりもの・骸骨の全身スーツを着た悪者登場。
女「きゃ〜〜〜!!誰かっ、助けて〜〜〜!」
男2(声のみ)「待て〜ぃ!」
ヒーロー登場のような格好いいBGM。
ステージ中央の黒幕から男2、上手と下手から各2人ずつ、同時に登場。
男2「青ごす!ウォー!」
男1「黄ごすでインド?」
男5「桃ごす、ラマン♪」
男4「赤ごす・・・(赤い薔薇を投げる)」
男3「緑ごす!エコロジー!!」
男2「・・・5人揃って、」
5「音ごすくん!」
5人、オカッパ頭・カラフルな学ラン姿で、右手を広げて前に突き出すポーズを決める。
呆気にとられる女。
悪「お前ら、全然闘う気ないやろ!・・・お前らなんかな、・・・時間切れや!!」
(暗転と同時にBGM『一筋の軌跡』流れる)