「あ〜っ!!ムララさんじゃないですかぁ〜!お久しぶりでぇ〜す!」
『お〜ぅ、久しぶりだなぁ!・・・で、地球に何の用?』
「何の用って・・・もう、ムララさん忘れちゃったんですかぁ〜?!1999年7の月、恐怖の大王が空から」
『もう201×年だぞ?』
「降ってく・・・え?201×年?んなバカな。そんなワケないよ〜ぅ。やだなぁ、ムララさんったら。あははははは。」
「あの〜、ホントですよ?1999年7月、とっくに過ぎてます。特に何も起こらず、平和に過ぎ去りましたよ。」
青年とムララとの会話に、陽一も口を挟む。
哲也はひとり、ナンノコッチャっていう顔でやりとりを見つめている。
「・・・・・・えぇ〜っ?!マジでぇっ?!せっかくの出番、寝過ごしたぁぁぁ〜〜っ!(199dB)」
夜空に響く青年の絶叫は、窓ガラスを小さく震わせた。
「俺、1999年7の月のためだけに生まれてきたのになぁ〜っ!ど、ど、ど、どうしよ〜う!(199dB)」
『・・・ま、立ち話もなんだから。俺の基地(部屋)寄ってくか?』
「マジすか!はい!ではオジャマしま〜っす!」
立ち直りが早い青年は、ムララの後をついて哲也の横を通り過ぎ、家の中に入っていった。
『あ、クロロにもらったカレー余ってんだけど、お前食う?』
「えっ、カレーって何すか?!それうまいんすか?ゼヒ食べてみたいです!」
一方、陽一と哲也は、なおもその場に呆然と立ち尽くしたままだ。
「・・・な、何だ?何者なんだ?あいつは・・・」
「たぶん・・・ノストラダムスの大予言で、例の地球滅亡論の元になった“恐怖の大王”だよ・・・」
「もしあいつが寝過ごしてなかったらホントに1999年に滅亡してた、ってことか・・・?」
「うん、恐らく・・・」
「陽一、あいつにマヤの予言のこと、絶対に言うなよ?わかったな・・・?」
「うん、気をつける・・・」
さすがの“無敵のてっちゃん(自称)”も、今回ばかりは勝てる相手ではないと察知したようですね・・・。
「さて、俺らも部屋に戻るか。」
「うん。・・・あ、皿洗わなきゃ。」
さっきの地響きがウソのように静まり返った庭にいた哲也と陽一も、そそくさと家の中に戻っていったのだった。
つづく。
『たっだいま〜!・・・ああっ!お、俺のテントがぁっ!俺の・・・お、れの・・・』
あ、ユジジのこと、すっかり忘れてたわ・・・ま、いっか☆
どことらよりヒトコト。
まだ物語としてオチがついていませんが、ページ数増加、そしてある程度登場人物が揃ったことから、ここまでをリクエスト作品とします。
つづきは完成次第ノ〜ンビリ更新予定です。
ノ〜ンビリとお待ちください。
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