宇宙人がやって来る ヤア!ヤア!ヤア!

 

 

青く美しい星、地球―――その中に小さな島国が存在する。

現在争いもなく、いや、それどころか平和ボケまでしてしまっているこの国で今、地球外生物による侵略作戦が幕を開けようとしているのだ!

どうなる地球!どうなる日本!
この危機に人類は一体どのように立ち向かっていくのだろうか!?

・・・あ、すいません、オオゲサすぎました、はい・・・

 

 

 

第1話
侵略開始!(1)

 

201X年、秋。

ここは月光高等学校。略してゲッ高。
放課後の教室、教壇の上にひとり佇む男子生徒の姿が。

「これから『オカルト同好会』の部活を始めます。出席をとります。村上陽一くん。」

そう言うと彼は自ら高らかに手を掲げて、「はい。」と出席の返事をする。

「以上部員1名。・・・あ〜あ、今日も部員増えなかったなぁ・・・。わびしい・・・わびしいすぎる・・・」

陽一は深いため息をついてガックリと肩を落とした。

「さ、帰ろ・・・」

彼は最前列の机に置いたカバンを肩に担ぎ、教室を後にした。

 

一方その頃グラウンドでは、サッカー部が近隣校との練習試合をおこなっていた。

「どりゃぇ〜っ!!」

雄叫びを上げてゴールを決める男子学生がいた。
前半だというのにすでにこれで3点目、ハットトリックだ。

「さすが村上!『ゲッ高に村上哲也あり』とまで言われてるだけあるな!」
「こんなにサッカーうまいのに帰宅部だとはなぁ・・・もったいない・・・」
「村上、頼む!サッカー部入ってくれよ!」

「あ〜、悪ぃ。俺、家のことしないといけないから部活は入らないって決めてんだよ。・・・あ、いっけね。そろそろ帰らないと。じゃあな!」

ハーフタイムの笛を待たずして、彼はグラウンドから足早に去っていった。


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