あなたに夢中


相変わらずのゲトバガスキーです。バーガーさん女装してますが大丈夫でしょうか?
あ、心配すべきは私の頭ですね……(´∀`)  (2014.10.20)
              

「ほんっと、ライルは好きだなぁ。俺なんかにゃ似合わねぇのによ」

 俺はそう言いながらライルに身を任せる。女の子の服の着方なんかわからないから、靴下さえも
穿かせてもらう。ベッドに腰掛けて裸の足を差し出すと、ライルはその下に跪いて膝上まである長い
靴下を丁寧に穿かせてくれる。
丁寧でもあるがすごくもったいぶった様子でもあるので、「なぁなぁ、ライルは俺の足が好きなのか?
それともこのクソ長い靴下が好きなわけ?」と何の気無しに聞いてみた。

 ちょっとだけ気まずげに頬を染めたライルが「どっちも、じゃ、ダメなのか」と言う。
「それじゃあ答えになんねぇなぁー」
「……優劣なんか付けられない」
ライルはそうボソッと呟くと、俺の、靴下では覆われなかった内股に顔を埋めるようにして口づけた。
「ひゃ…っ」
短いスカートに女物の下着で、俺の下半身はあまりに無防備だ。
興奮したのか、ライルは俺の腰を両手に抱え、比較的柔らかな内ももの皮膚にしつこく唇を這わせ
きつく吸い上げる。

「あぁ…っ、はっ、あ…、ライル、ま、まだ……」

 俺はもうこのまま本番に突入して構わないのだけど、ライルの儀式はまだ終わっていないのだ。
ひとしきり俺の内股にキスマークを付け終わると、ようやく気が済んだのか自制心が働いたのか
ライルが顔を離した。

「すまん」

 ライルの頬が興奮に上気しているのが嬉しい。いつだって冷静沈着なライル・ゲットー少佐がこのとき
だけは感情の移ろいを素直に見せてくれるのが俺にはたまらなく嬉しいのだ。

「なあ、……もう、勃ってんだろ?」
「……」
ちっとも素直じゃないライルだが、一気に動作がぎこちなくなるので直ぐ分かる。
「俺にこんな格好をさせて、嬉しくっておっ勃ててるんだろ?」
「止せ」
ライルはズボンにシャツをはおったラフな格好で、股間がどうなっているのかははっきりとはわからない。
「ふん」
俺はベッドに四つん這いになり、わざと尻を高く上げ顔をライルの股間に寄せ、
「確かめさせろよな」
と告げるや否や目の前の股間に口を押し当てた。
「あっ…」
案の定、ガチガチに勃起させていやがる。
「この、ドスケベ野郎」
そこはもう太く、鋼のように硬くなっていて、俺は顔を横に向け、衣服の上からそれを咥えた。
ライルはうっと呻いて一瞬腰を引くが、負けじと俺の頭を掴んでくる。
「悪いか」
苛立たしげに言い捨て、かちゃかちゃと音を立ててベルトを緩め、ズボンのジッパーを下ろしたライルは
乱暴に猛々しく上向いたペニスを掴み出すと俺の口へと突っ込んだ。
「しゃぶってろ、変態」
何だよ、お前が俺にこんな格好させたんじゃないか、お前の方が変態だ、と心の中で山のように罵声を
浴びせながらそれでも俺は黙って突っ込まれたライルのペニスを咥え、舌を使って撫で回す。
すましたライルが次第に息を荒げ、ときに甘いため息をつくのがたまらなく好きで、もっと聞きたくなる。
「ああ、……フォムト、……」
頭を掴まれ、腰を振られるのは隷属させられている感じで本当は好きじゃない。
その筈なのにいつしかこんな女装をさせられて、フェラチオさせられていると自分が女だと錯覚してしまう。
女になった気分に浸ると、不思議と支配されることに妙な悦びを感じてしまうようになって、ライルを
許してしまうのだ。
俺は無意識のうちにライルの足に取りすがり、その細く引き締まった太腿を両腕に抱いて一層深く
ペニスを愛撫している。ライルは俺の頭を両手で支えながら、顔を上向かせ俺の顔をじろじろと
見つめているので俺はわざと舌を大きく出し、硬く張り詰めた肉棒の先をちろちろと舐めてやった。
「どうだ?好いのかよ?」
舌先でつついたり、べろりと先端を包むようにしてみたり。
「ああ、」
と、ため息のようなライルの返事。
「だが、……、お前の身体を……」
普段は冷ややかな声が熱を孕みしっとりと湿って俺の身体にまとわりつく。
「俺の身体を?」
「嬲りたい」
「はん、言ってくれるじゃないの」
俺は笑ってライルのペニスを思い切り吸いながら右手に竿を握り扱きはじめる。

「早く、嬲り倒してくれよ」

唇に欲望を載せて。

「俺はお前の獲物なんだろ?」

琥珀色の瞳が光る。獲物に狙いを定めた鋭い爪の野獣がそこにいる。

「喰ってくれよ」

言うや否や俺の髪を引き掴んだ恋人が背を丸め唇に食い付いてきた。



 スカートは短すぎて何の意味も無い。ベッドに押し倒されて無残にもまくれ上がり、ただ劣情を誘う
だけのアイテムに成り下がっている。
ライルも俺も互いの身体に腕や足を絡めながら口づけに没頭した。
そんなもつれ合いの中、ライルは器用に服を脱いで行く。むき出しになる素肌は硬く、熱い。
奴はそうしてもっとも熱く滾らせている部分を俺の内股に擦り付ける。それは先走りにねっとりと濡れて
いて、俺はライルにマーキングされているような気になった。そんな俺の心情を見透かしたように
「……お前は俺の獲物だ。フォムト」
と、しなやかな猛獣は耳元に囁いてくる。否が応でも欲望が膨れあがり俺のペニスも女物の下着を
押し上げてゆく。


 折角丁寧に着せた柔かくふんわりとしたブラウスの前をはだけ、この男のせいですっかり敏感になって
しまった乳首を摘ままれ俺は「あっ、はあぁっ」となんとも間の抜けた声を出してしまった。
首筋に歯を立てながらライルは俺の乳首を捏ね、そして勃起したペニスを下半身に擦り付ける。
俺は何故か無意識のうちにまくれ上がったスカートを、ライルの下半身に逆らいながら元に戻そうとしていた。
そんな俺の手を鬱陶しそうに除け、奴はところどころ自分の先走りに濡れた俺の太腿を撫で、女物の下着に
手をかければ直ぐに勃起したペニスがはみ出してしまう。
ライルは俺のペニスだけを掴み出し、下着はそのままにした。
女装し、股間だけを露出したこの格好はさぞ滑稽だろう。でもライルは俺のこんな姿を好いているし、
恥ずかしい事だが俺も、何ともこの倒錯した気分を存分に味わうのだった。






Next→