「なっ………んじゃこりゃああああああああぁっ!!!!」
禁断のイメクラシリーズ一の巻☆まずは基本のナース編 前編
その朝政宗はあるマンションの一室で目を覚ました。
高校からの帰りに恋人の幸村のところを訪れて、夕食の後二人で風呂へ入り幸村の寝室でくんずほぐれつにゃんにゃんアンアン。
いつも通りその腕枕で、肌を寄せ合い寝た。
裸で寝たはずだ。
「んだよこの服はァ……!!!」
ところが政宗が起きれば己は服を着せられていて。
それがパジャマか何かならば話は別だ。
Oh,幸村…俺が風邪をひくとでも思ってか……、といかつい身体の奥に居る乙女が推して参っただろう。
しかし現実は掛け離れている。
政宗が寝ている間に頭から被せて着せたに間違いない。気付かぬ方も方だが、真田の傍らではどうも安心して気を抜いてしまうので隙を突かれたのだ。
薄い蒼の布地の、所謂看護婦の衣装。ご丁寧にナースキャップまで被らされている。
明らかに露出の多すぎる風からして無論本物ではないだろうが。
胴部も何処もかしこもきつい。このマッスルボディに女物は無いだろう。半袖はぴっちりと上腕二頭筋に食いついている。
裾は短い。ベッドの上で脚を伸ばして座っているだけなのに、逞しい太腿は露わになり息子さんがこんにちはしそうになっている。
しかし息子も何やら今朝はいつもと具合が違う。
収まりが、悪い。
政宗は恐る恐る自らのスカートを捲って股間を覗き、そして出たのが冒頭の悲鳴である。
「政宗殿!!?どう致した……っぬおおおお!!!は、ははは破廉恥ぃいい!!!」
「アンタが一番破廉恥だぜこの似非純情Boyが!!!」
丁度政宗がスカートの中を覗いていた時に飛び込んで来た幸村はいきなりの下着のお目見えに真っ赤になり両手で顔を覆った。
勿論、しずかちゃんよろしく指の間からしっかりそちらを見ている。
「何のつもりだ幸村ァ……、ああん!!?この状況を俺が納得出来るように五十字以内で説明しろやコラァアアア!!!!」
「政宗殿と病院ごっこをしたいがお頼みしても着てくれなそうなので勝手に着て頂いたのです!」
「そんなんで納得出来るわけねぇだろふざけんな!!!」
満面の笑みで答える幸村へ目覚まし時計を投げつける。
ここで枕を投げない辺り、本気で嫌がっているのだろう。
しかし目覚まし時計をひょいと避けて、幸村は政宗の在るベッドへと歩み寄る。
鼻息が荒いのは気のせいだ、と思いたい。
前にさり気なくもなく堂々と話をされたことがある。
ナースな政宗殿が見たい、と。
流石に引いた。ドン引きだ。
その時は怒鳴ったおまけに拳を一発食らわせ却下した。
しかしまさか実力行使に踏み切るまで切望していたとは………、アホだ。
「政宗殿……よくお似合いです。某、早くも股間が病気になってきたようなので診ては頂けぬだろうか…」
当の本人はもう世界に入っていた。
ベッドの上へ乗り上げて政宗の脚の間へ腰を落ち着ける。
ズボンを内からモノが布を押し上げているのがはっきり見える。
一方の昨夜も散々腰を酷使した政宗は冗談じゃないという顔で頭を左右に振る。
取り敢えずいつも通り暴力で決着をつけるべく政宗が拳を握ったところで……。
「……政宗殿はこの前デートに二時間も遅刻なさりましたな」
「…Ha?」
「あの時は平気な顔で大丈夫と言いましたが、某それはもう傷付き申した…。一人で政宗殿を待つ孤独といったらない」
「それは、バイトが長引いて仕方なく「なので!!」
「某の看病をして下さったらあれはチャラにして進ぜよう!!」
満面の笑みだ。
後ろめたい己の行動を挙げられ、段々と引き下がれない雰囲気になってくる。
確かに政宗は待ち合わせに遅れた。バイトで、というのも事実ではあるが二時間も待たせてしまった。
悪いとは思っていたが、幸村の優しい笑みに迎えられ抱き締められてすっかり安堵し、今の今までは遅刻したことなど記憶の彼方であった。
だがそれとこれとは別だ。別だと言いたい。
このような格好自体恥ずかしくて堪らぬのに、このまま行為に及ぶなど冗談じゃない。
幸村の意向は無視して腰を浮かせベッドから下りようとする。と。
「何にせよ嫌だっつってんだろ!!俺は着替える、このへんた……あ!?」
いつまで経っても折れそうない政宗に痺れをきらした幸村は双方の脚をすらりと伸びた相手の脚の下へそれぞれ潜り込ませ強引に脚を開かせて座位に近しい体勢へ持っていくと同時、政宗のスカートの裾へと手を伸ばす。
それをぴらりと捲り上げれば白い女物のレースの下着に収まりきらない政宗の肉棒が姿を現した。
元々覆う面積の少ない下着は陰毛を隠すことも雄を収納することも出来ず、そのウエスト部分からは亀頭が覗いていた。
履かせる時にも見たであろうに、その光景に幸村は喉を鳴らす。
政宗はといえば、とんでもない状態になっている部位を見られる羞恥から一気に頬を朱に染める。
「やめ…っ……幸村!!」
「何と卑猥な眺めか…。政宗殿?おちんちんが飛び出てしまっておりますな」
「…っ……言うな…」
「毛も丸見えだ。…おや?このお尻の部分の染みは……昨晩の某が中で出したものがおまんこから漏れておるので?」
「く………っ馬鹿野郎…」
政宗は言葉責めに弱い。というか、すっかり開発されてしまった。
しかも幸村は顔に似合わず平気でモロ語を使うので、それが一層政宗の欲を煽る。
少し詰られただけで、政宗の理性は早くも蕩け始める。
縁の赤くなった隻眼もとろみを帯びる。
幸村の肩に両手をかけその身体を押し遣ろうと努めるが、そこに籠もる力は常より大分弱弱しい。
何という淫乱にされてしまったか、と心の中で盛大に自嘲してみても最早身体の芯は熱を孕んでいた。
「……、っン………」
「…は……お願いします。このまま、政宗殿……」
幸村は角度をつけて政宗へ口付ける。
まずはその唇全体を食むように吸い上げては上下の口唇を割り浅い箇所を舌で探る。
つるつると心地の良い唇裏の粘膜を舌先で弄ってやれば政宗は鼻にかかった甘い声を漏らす。
ここは政宗の好きな場所の一つだ。
政宗が肩に置いた手で幸村の着ているTシャツをきゅっと掴んだところですぐにその舌を退かせ口づけを中断し、低い声で囁き懇願する。
囁きを受けた側はというと困惑極まりないようで眉を歪め目を逸らす。
そして二人の間に少々沈黙が流れたところでまた目の前の想い人へと視線を戻す。
「……あー、あー……………………………………少し、だけだからな」
「有難う御座います!!!」
幸村は政宗をぎゅう、と抱き締める。
その頭上と尻にはそれぞれ柴犬の耳と尻尾が生えているようである。
無論その尻尾の幻覚は振り切れんばかりに全力で左右へ動いている。
政宗は幸村のこういった愛情表現が真っ直ぐなところにとことん弱い。
惚れた弱みというやつか、それともただ動物に弱いのか。
「…じゃ、股間が悪いっつったな?患者さんよォ」
何とも柄の悪い看護婦ではあるが、政宗とてやるとなれば本気である。
年下に翻弄されてばかりでは面白くない。
気持ちを切り替えて、どうせなら翻弄してやると決めたようだ。
幸村の背中の布を掴み身体を離させると口角を上げて笑み舌舐めずりをする。
ズボンの上から掌でやわやわと男根を触ってやると幸村は思わず肩を揺らす。
「っ……どうでしょうか?」
「Ah……こりゃ相当悪い。中に毒が溜まってやがる。適度な刺激与えて出す必要があるな」
手際よく幸村のズボンのチャックを下げてやる。
すれば下着の合わせの部分から幸村の熱棒が待っていたとばかりにぶるりと外へ飛び出す。
最早支えが無くても先端は天を向きそそり立っている。
勝手にこのような格好にさせられたのは腹立たしくも、政宗は己に欲情していると考えればやはり嬉しいようで口許を緩める。
「だが何せ出てくんのは毒物だ。口や手で触ると危ねぇな」
「………え?」
「……ちいと荒療治になんぜ、患者さん」
「…ぬあっ…!!!?」
政宗は幸村の腰の上へ乗り上げる。
今度こそ座位の体勢になるが挿入するではなく、政宗は幸村自身を脚の間へ挟みつつ己の自身の辛うじて下着に包まれた部分をぴたりとそれへ添わせる。
薄い布を隔てて互いの熱を感じ、興奮と快楽への期待感も膨らむ。
政宗が腰を動かし始めると、想像以上の悦感が二人を襲う。
「ん……あっ、ッ……はぁ…」
「……ぐ、…ハァ…っ……」
「く……どう、だよ患者さん。悪いモンは出せそうか?」
「…は、い……看護婦殿の太腿と毛と下着とおちんちんが擦れて、とても気持ち良い…」
「Ha!まったくとんだ変態だな…人の脚の間でこんなにpenis膨らませやがって」
「それを言うなら看護婦殿こそ…、治療中にご自分も発情しているではないか」
「…う、あァ……!」
今まで静止していた幸村が下から腰を使い突き上げ己からも局部を擦りつけてやれば政宗は思わず大きく艶声を漏らす。
政宗の男根も今や大きく張り詰め下着から一層大胆に飛び出して、スカートに先端が触れる度先走りの染みを作っていた。
熱い二本の幹が擦れ袋同士が擦れ下着が擦れ、多大な快感が政宗の理性を崩し次第に翻弄してやるという目論見はどこへやら本能のままに腰を振るようになっていく。
「あ!は、あ……ヤベ…すっげぇイイ…!」
「某も堪りませぬ、政宗殿…!」
政宗は今や後ろ手に幸村の両脚へ手をつき脚を開いて恥部を突き出すような体勢をとり、とろりと蕩けた隻眼を情欲の色に染めて夢中でガクガクと腰を揺らす。
向かい合った幸村が互いの先走りで下着や着衣が濡れ悲惨なことになっているであろう局部へ向ける熱い視線も政宗を煽るだけである。
故意に流し目で誘うように幸村を見てやれば、己の熱棒に接する相手のそれがグン、と大きさを増すのがわかる。
接触を邪魔する下着がもどかしくて政宗はそれのフロント部分を下へずらし、性器を外気へ晒す。
そして更に激しく二本の棒を擦り合わせ摩擦熱を生ませる。
時折その間から響くぴちゅ、という水音が脳をも溶かす。
「うくっ…某、……もう…!」
「はぁ…、いいぜ…全部出しちまいな、幸村っ……」
「は、っ―――…!!」
耐え切れず先に絶頂に達したのは幸村であった。
ぶるりと一段と大きく震えた茎の先から勢いよく噴出した精液は政宗の太腿や雄だけに止まらず纏う衣装までもを汚す。
昨夜散々愛し合ったというのに、どれだけ若いのだろうか精子は少量ではない。
胸元まで点々と染みが出来る。
政宗は彼の精が染み込んでいく様をうっとりと見つめる一方己も管に溜まったそれを放出すべく腰の動きを速める。
すれば今まで殆んど受け身の状態を保っていた幸村が両手を持ち上げ衣装の上からもツンと勃っているのがわかる乳首へと伸ばし、双方の突起をきゅうっと捻る。
政宗は突然の快感に左目を大きく開く。
「ン、う…ああァ――――ッ…!!」
経験上丹念な愛撫を沢山受けてきた胸はすっかり性感帯の一つとなっていて、それへの刺激に政宗は限界へ達した。
普段の凛とした彼からは想像もつかないはしたない格好を保ったままぎゅっと目を閉じ鈴口から精液を漏らす。
それは衣装の内側やら外側やらを汚して、周囲に漂う精独特の匂いは一層濃いものとなった。
気持ちいい。
もしかしたら、このような衣装を着せられいつもより興奮しているのかもしれない。
射精に伴う身体の小さな痙攣が常よりも、長い。
「看護婦殿も沢山出しましたな?まだ、先から漏れておられる…」
「……あ、……はァ………」
吐精が終わったように見えても先端口からは未だ白いものがたらりと垂れてくる。
上がった呼吸を落ち着けようと必死で酸素を取り込む。
合間合間に甘い吐息が漏れ、何とも艶めかしい。
「………………んじゃ、治療は終わったな。俺はこれで……ってコラ!!」
一通り呼吸を整え気持ち程度に裾を直すと政宗は今までの行為が無かったようそそくさと彼の上から退きベッドより足を下ろす。
しかし幸村がそれを許すはずがない。
馬鹿力で片腕を掴まれベッドへ引き倒される。
すぐに自分に覆い被さる幸村と目が合う。
眉を寄せ不服を示しても、幸村はにっこりと笑むだけ。
「未だ治療費を払っておりませぬ。しかし某は金を持っていない…」
「Ahー…いい、金はいい。俺は今から昼休みで…」
「なので!今度は某が看護婦殿を診ることでお返ししようと思う!」
「いーや結構!!ちょっ……あ、…勘弁しろよ…最初に少しだけっつったし、サービスしてやっただろ」
段々と政宗の声が弱くなっていく。幸村が胸元を撫で回しているからだ。
射精したばかりで敏感になっている体は嫌でも反応し始める。
「此度は某が看護婦殿にお注射、というサービスをして差し上げます」
一向に退かない強引な恋人に、政宗は盛大な溜息を吐いて諦めたように瞼を下ろした。
後編へ続く
はい、最初からコップレです!
題名からして他のコスプレもさせる気満々ですね(笑)
真田のモロ語は大丈夫なのだろうか…真田がモロ語使うのに萌えるのは私だけだろうか…色々大丈夫だろうか……。
でも注意書きに書いてありますし、大丈夫ですよ、……ね?(笑)
個人的にはもっともっと露骨に生々しく書きたいです!日々是精進!
現代では有り得ない口調とか諸々はご愛嬌ということで…!
長い気がしたので前後編に分けました。
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