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「物言う花」「特A任務」更新しました

 というわけで先の日記で予告(?)した小説を更新しました。

 「物言う花」は黒猫まんぼの会誌に掲載した、元文学オタクの小説家が、小説家になる前の大学生時代、初めて小説を書いた経緯や、今は亡くなった友人(想い人)を回想する話です。

 「特A任務」の第一話も黒猫まんぼの会誌に掲載したもので、SFもどきの世界設定です。
 この小説の世界設定は、元々私が小学生くらいから途中中断しながら書いてる小説世界の流用で、この中に登場するキャラDは、私が中学生の頃に作ったキャラで、その当時世紀末をイメージして書いたSF小説の息子だったりします。
 Dが当初脇役というか副主人公として登場するはずだった小説タイトルが「The Shortest Dreams In The World」と言うのですが、この主人公として当時設定したキャラ名が、ミュエル・リストンだったのですが、当時のミュエルの性格は、ミヒャエルと足して2で割った上に、郁也の性格と中原龍也の性格を加え、更に優柔不断と根暗を足した性格で、昔はBLではなかったのですが、高校時代に文章化し、途中まで書いたものを読んで貰った友人全員(男女とも)に「こんな性格の悪い主人公の小説は読みたくない」と言われたため、封印して、ずっとプロットを練り直し続けたものだったりします。
 で、現在のものは、元々のものとは大まかなストーリーはおおよそ同じですが、ほとんど別物になっています。当時読んでくれた友人が覚えたという不快感の痕跡はあらかた削ったので、これならイケるだろうと思い、公開しました。
 実は元々の主人公の性格は実在の人物をモデルにしていて、しかも友人複数にその事がバッチリ悟られた上、本人にもバレて怒られたという経緯があったりしたのですが、現在のミュエル、ミヒャエルの性格は、全く実在しないものですので、おそらく問題ないはずです。というか、たまたまこのキャラ自分の性格に似ているという方がおられたら、大変申し訳ないと思いますが、他意はありません。って言うかそれほど人の気分を悪くさせる性格の人は、リアルにも小説・漫画などの中にもなかなかいないよなと思うので、非常に貴重(?)な人材だとは思うのですが。
 人の気分を害させるような小説を書きたいとは思っていないので、誰もが楽しめる小説を書くのは難しいですが、なるべく娯楽のための小説を書けるように頑張っていきたいと思っています。時折恐いなと思うのは、フィクションの中に登場する人物など比較にならないような性格や言動をする人が、ごくたまにですが、現実世界に存在して、そういう人と遭遇する事もあるという事です。しかし、人間は完璧な生き物ではなく、自分という人間の枠の中で限定された情報しか得られない生き物なので、実はその相手の一面しか見ていなかったり、謝って認識している可能性があったりするので、必ずしも自分が思っている通りの物事が全ての真実ではないと思います。
 とりあえず、「フィクションはあくまでフィクションであって、決して現実であってはならない」という事を念頭に置いて小説を書くよう心がけるようになったのは、前述の出来事がきっかけです。まあ、七面倒くさいこと考えて、小説読んだり書いたりしたくないよね、という事でもあるんですが。
 とりあえずモデルがバレるような小説は書かない事にしています。それでも以前、中原龍也の性格や台詞等について、既成小説と類似しているという指摘を受けた事がありますが、「いや、でも似てるかな?」と自分では思ってしまったので、改稿・変更はしていません。中原龍也を書く時に一番イメージしたのは、実は「風と共に去りぬ」のレット・バトラーのように恥ずかしいくらい激しくカッコつけで、しかも実はヘタレなキャラにしようと思ったので、あえてモデル名を挙げるとしたらレット・バトラーです(もちろん、レットはこんな性格ではありません)。いやまあ、特に序盤あたりの、主人公を混乱させるワケの判らない言動するキャラって、ハーレクイン小説に多いよなとか(←ハーレクインは小学生の時以来読んでないので偏見かも)。そういう感じです(^_^;)。

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