Fallen Angel
＃２ トレーニング
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悠樹は全然恥じるそぶりもなく、服を脱いでパジャマに着替えた。 まあ、自分の裸を見て喜ぶ奴がいるなんて、思ってないだろうけど。 「悠樹くんは、もう寝ちゃうの？」 「ちょっと、眠くなっちゃった……」 「まだ1１時過ぎなのに。ふふ、やっぱり、まだ子供だね」 悠樹は、俺の言葉に少しカチンときたようだ。 ……思ったとおりにね。 少しふてくされてる悠樹に、俺は、次の一手をしかける。 「ごめんね、悪かったよ」 「……」 「じゃあ俺、悠樹くんのこと、大人として扱ってあげるから」 俺は、この過程が、たまらなく好きなんだ。 徐々に相手の気持ちを操作して、自分の望む方向へもっていく……。 そりゃあ、この場合は、過程より結果の方が好きなんだけどね。 「うーん、なんだか、俺もちょっと眠くなってきた。まずいな。こんなことじゃあ、悠樹くんの事、子供扱いできないね」 「あはは」 悠樹は、機嫌を直してくれたらしい。これも思ったとおり。 「でも、気持ちは大人でも、体はどうなんだろう」 「え……？」 「悠樹くん、朝礼の時、どのへんに並んでる？」 「真ん中くらいだよ」 「そうなんだ。別に、小さいわけじゃないんだね」 「小さくないもん」 だんだん、事態は進展していく。 「もう習ったかな？ 大人になっていくと、体に変化が出るって」 「うん……ちょっとだけ」 「でもあんなの、あまり気にする事ないよ」 ここで、ちょっと大きく攻め込んでみる。 深刻そうにせず、冗談や遊びめかした口ぶりで。 「悠樹くんの体が大人かどうか、調べてみたいな」 「えー」 「やっぱり、恥ずかしいかな？」 「……」 悠樹は、困惑してるみたいだけど……俺は、その表情の中に、少しだけ好奇心が潜んでいるのを見逃さなかった。 俺は、このへんで確信した。悠樹は、突っぱねるような拒否は、しない子だって。 ある意味、そういう拒絶反応を示す子の方が、楽は楽だけど。 実力行使の方が好きだし。 俺は悠樹に近付いて、髪の毛の匂いをかいでみた。 別に深い意味はないんだけど、俺の癖みたいなものかな。 「さっきお風呂入ったばかりだから、髪の毛、いい匂いだね」 「……」 悠樹の髪の毛の匂いをかぎながら……ちょっと、考えた。 悠樹の家は、母子家庭らしいね。 幼い頃に引き離された父親は、どうも相当ダメな男だったらしい。 妻子に暴力をふるい、ギャンブルに溺れ、いなくなったそうだ。 ただ、俺に言わせれば、母親だって相当なものだ。 自分だって遊んでて、それで借金こさえて、子供をこんな目にあわせてるんだから。 事が済んだ後、母親は、どんな顔をして悠樹に会うんだろう？ ……俺は、くだらない考えを振り払おうとした。 俺が心配する筋合いの事じゃないし、そんな資格もないから。 「くすぐったい」 「あ、ごめん」 俺は悠樹の頭から顔を放すと、耳元で、小さな声で言った。 「見たいな……悠樹くんが、大人だって証拠」 返事を待たずに、俺は、座っている悠樹の後ろに回り込んで……あぐらをかいて座ってる悠樹の、大事なところにそっと手を当てた。 悠樹は一瞬身をこわばらせたけど、やっぱり、抵抗しない。 俺は、また悠樹の耳元でささやいてみた。 「ここが固くなったこと…あるはずだよね」 「……」 「なかったら、まだ完全に子供だよ」 俺の質問に、悠樹は、消え入りそうな声で、返事をする。 「あるよ……」 「じゃあ、どうやって小さくするかも、知ってる？」 「ほっとくと、直るの」 「なるほど」 俺は、さっきより強く、そこを手で押してみる。 ちょっとだけ反応してるようだ。 「でも、簡単に小さくできる方法もあるんだよ」 「どう？」 「試しに、やってみてあげるよ」 悠樹のズボンに手をかけて、ゆっくり脱がしていく。 「やだ……」 「なんで、嫌なの？」 悠樹は、ちょっと赤くなって、うつむいてしまった。 さっき俺が見てる前でも裸になって着替えた時とは、明らかに気持ちが切り替わってるらしい。 「見られるの、恥ずかしいのかな？」 「うん……」 「じゃあ、もう大きくなっちゃったんだね？」 「電気消してあげる。これなら、恥ずかしくないよね？」 悠樹が小さくうなずいたのが分かって、俺は、電気を消す。 カーテンの隙間から入る、街頭のわずかな明かりだけを頼りに、俺はゆっくりと、悠樹のズボンとパンツを脱がせていった。 よく分かっていなくても、これから、何かＨな事が起きる……そのくらいは理解できてるから、反応してるのかな。 暗さに慣れてきた目には、悠樹の、可愛らしい、でも精いっぱいに存在を主張してる、固くなった部分が見える。 そこに触られた時と、俺がその手を動かしはじめた時、悠樹は身を縮こまらせた。 「大丈夫だよ……別に、何も怖い事なんてないから」 右手で悠樹のものを刺激しながら、左手を胴に回して、軽く抱きしめてやる。 たぶん、皮むけたら痛いだろうから、そうならないように、根元から前にちょっと引っ張るような感じにして……。 悠樹の息遣いが、ちょっと荒くなってきたのがわかる。 そろそろかな、と思って、俺は、手を動かすスピードを徐々に上げる。 「んっ……」 かわいらしい声をあげて、悠樹はぶるっと全身を震わせた。 ちょっとだけ、出たみたい。俺の手が少し濡れてる。 悠樹は、ため息をついて、力が抜けたようにぐったりしてる。 抱き寄せる手に力を入れると、すんなり、身を預けてきた。 頭でも撫でてあげようと思ったら、そのとき、悠樹が涙を流している事に気付いた。 「泣いちゃったんだ。ごめん、痛かった？」 「ううん、何だか、変な気持ちになっちゃっただけ……」 しばらくそのままでいたけど、悠樹は突然体を起こして、言った。 「すごく眠くなっちゃった。僕、寝るね」 「うん」 もう悠樹の性格を見抜いてる俺は、調子に乗ってみた。 「ベッド大きいからさ、一緒に寝ない？」 「……」 「大丈夫、もう、今日は何もしないから」 「だったら、いいよ」 ちゃんと約束は守ってあげる。 チーフは、「２、３日で慣らしてね」って言ってたから、それまでに何とかすればいいや。 悠樹は、俺の腕枕の上で、すぐに寝息をたてはじめた。 そろそろ、俺も寝ようかな……。 |