題「熱病」一護の場合
 今、護廷ではインフルエンザが流行していた。流行る兆しが見えて無い頃から卯ノ花隊長による予防によりほとんどの者は無事だった。
特に一護や白、その子供達は初めてのインフルエンザであろうと言う事で強めの注意勧告を受けていた。
だが、
「子供達と剣八だけで良いよ。周りが罹らなきゃ大丈夫でしょ?」
と剣八と子供達を優先し受けていない。そして白は・・・?

「よぼうせっしゅ?なんだそれ?」
「それを受けるとインフルエンザに罹り難くなるんだよ」
と京楽が説明する。
「インフル・・・なに?」
「インフルエンザ。高い熱が出て苦しいんだよ〜?」
「じゃ、じゃあ!朝月と夕月とウルと春水も受けなきゃ!受けるよな!」
と自分より家族の心配をする白を安心させる為に、
「勿論だよ。特に君達は初めてだろうからキチンと受けないとね。一緒に行こ」
と言い聞かせ、素直に頷いた白だった。
「ん」

四番隊で初めて注射器を見る白。
「なんだアレ・・・。針、付いてんぞ?」
思わず指を指してしまった白。
「あの針を刺して身体の中に直接お薬を入れるんだよ。大丈夫大丈夫」
「ホントか〜?」
笑う春水と訝しむ白。

診察室の外で子供達が出てくるのを待っている二人。
「て言うか、君注射始めてだったかい?入院した時に・・・」
「あん時、俺の意識無かったじゃんよ・・・」
「あ、そっか、そうだったよね・・・」
そんな話をしている内に子供達は注射を終えていく。
若干涙目の朝月とウルが出て来た。今は夕月が受けている所だろう。
「うあぁあぁ〜んっ!ママ!ママぁ〜ッ!」
「夕月!」
夕月の泣き声が響いた途端、診察室に飛び込んだ白。
卯ノ花隊長に注射の後を揉まれながら、顔を真っ赤にして泣く夕月が居た。
「ママぁ〜ッ!」
「夕月!大丈夫か?痛いのか?もう大丈夫だぞ?怖い事は終わったぞ」
良い子良い子と頭を撫でてやりながら慰めてやる。
「さ、次は白君ですわね?」
にっこりと聖母の笑みで白に言う卯ノ花隊長。
「う・・・」
「ダメェ〜!!ママに痛いことしちゃだめなの〜!」
ぎゅううう!と抱きついて離れない夕月。それを見た京楽が先に打ってもらう。
「じゃ、次は僕ね。お願いします、卯ノ花さん」
「仕方がないですね・・・」
とささっと済ませてしまう。
「ほ〜ら、もう終わっちゃったよ〜?全然痛くないからね、ママもお注射受けないと、怖〜い病気になっちゃうんだよ?」
「う?いやです・・・。お病気になっちゃヤです」
「良い子だね夕月」
診察室の外に居る子供達を呼んだ。
「朝月、ウル、夕月の事お願いしても良いかい?」
「はーい」
「はい。行くぞ・・・夕月」
「ねね様、にぃちゃ。・・・あい」
コクンと頷くとウルと朝月の手を繋ぎ屋敷へと帰っていく。

残された白は・・・。
「さ、最後は白だけだよ」
「やだ!注射って痛えんだろ!点滴ってやつも痛かったぞ!ぜってーやだ!」
「我が儘言うんじゃないの!」
京楽が白を抱えるようにして座らせるが、
「やだやだやだ!痛い事するんならもうヤらせねえからな!」
と涙目で言われた瞬間に腕の力が抜けてしまい、見事に逃げられてしまった。
「あっ!白ったら!」
「春水のバカ!もう帰る!」
白が窓から飛び出ると後ろから溜め息が聞こえて来た。
「え、え〜と・・・」
「京楽隊長・・・?貴方は白君の健康と己の肉欲、どちらが大事なんです・・・?」
「そりゃ白の健康に決まってるでしょ!」
「説得力がありません。まったく・・・」
とこんなひと騒動があったのが一ヶ月前。その後、一護と白は?

木枯らしが吹く寒い日。
一護が熱を出して寝込んでいた。部屋の外では子供達が、
『かか様、大丈夫なの・・・?』
『予防接種、受けてなかったんですか?』
『かか様・・・』
『一護、病気になったんか?』
『インフルらしいぞ。俺らは近寄ったらダメだって言われたぜ』
などと心配している声が微かに耳に届いた。
「おら、テメェらうつりたくねえだろ。自分の部屋に帰んな」
「とと様は大丈夫なの?」
「ああ、お前等の分までちゃんと看病してやっから。ほれ」
「ん、お願いね、とと様」
名残惜しそうにしている子供達をどうにか部屋に帰すと寝室に入った剣八。
足音で剣八に気付いた一護が苦しみを訴える。
「寒い・・、苦しい、よ。剣ぱちぃ・・・」
鉛の様に重い体を蒲団に横たえ、魘されている一護。弱っているせいか、耳が出てしまっている。
「だから予防接種受けろつっただろ」
「だって、みんな受けたし、大丈夫かなって・・・ん」
冷やされた手拭いを額に乗せられ気持ち良さそうに息を吐く一護。
「熱は・・・?」
「ん・・・」
脇に挟んでいた体温計は39度を指していた。
「完全にインフルじゃねえか・・・」
はぁ・・と溜め息を吐きながら体温計を振る剣八。
「ごめんなさぁい・・・」
へにゃりと耳を倒して謝る一護。
「しょうがねえだろ。もっと熱が上がったら薬やるよ」
「ん、わかったぁ・・・」
どんな薬か言わなかった剣八。

1時間後。
「あつい、熱いよぉ、剣八ぃ・・・」
「41.5度・・・」
熱いと言いながら、カタカタ震える一護の額や首筋に掌を当てる。
「ん、冷たくてきもちい・・・」
「あほ、お前が熱いんだよ。薬入れんぞ」
「ん〜・・・」
ばさりと蒲団を剥ぐ剣八。
「ひゃ、なに?」
「薬入れんだよ、ケツ出せ」
「お、お尻?なんで?」
「ここに熱下げる薬入れるんだよ。ほれ」
ぴしゃり!と一護のお尻を軽く叩く。
「ん!うん・・・」
熱のせいでゆっくり身体を動かすと四つん這いになり、腰を突き出した。
「は、ふぅ・・・」
熱のせいで力の入らない腕では上半身を支え切れず、蒲団に突っ伏す一護は腰だけを高くあげた状態だ。
寝間着の裾を割り開き、腰までたくし上げた。そこにはやはり尻尾も出ていた。
汗を掻いているせいか、いつもより湿っぽい。下帯を外すと丸い尻を撫でる剣八。
力の抜けた尻尾がふわりと垂れ下がり、剣八の顔を撫でた。
「こら、邪魔すんじゃねえよ」
きゅ、と尻尾を握り込む。
「やぁ、ん・・・」
「ふ、いつ見ても可愛いモンだな、お前のここはよ」
クニクニとその奥にある窄まりを揉んでやる。
「や、ぁ、だめぇ、あ、あ・・・」
ひく、ひく、と反応を返す蕾に舌を這わせる。
「やぁん・・・!だめだよぉ・・・あっ、あっ!」
クニュ、と舌を奥へと入れる。
「んあ・・」
「熱ィ・・・」
ハッ、ハッ、と息がどんどん荒くなってきた一護。
「指入れんぞ」
唾液で濡れたそこへ指を入れていく。
「んん・・・、ん、ん、くぅ」
ガクガクと足が震えているのに気付いた剣八。
「苦しいか?体勢変えるか・・・」
くるん、と一護の身体を反転させた。
「あ、ふあ!」
「お・・・」
剣八は一護のゆるく勃ちあがった中心を見つけると、やわりと握り込んだ。
「あぁ・・・ん」
「は、ここも熱いな・・・」
ゆるく上下に扱きながら、一護の蕾も解していく。
「あ・・あ・・や、ぁ・・・」
「すげぇ汗だな、一護。ここもびちゃびちゃだ・・・」
ぐちゅぐちゅと音を聞かせながら手筒を動かす剣八。
「や、や、もう、だめ・・・、もうお薬、いれて・・・!」
涙目で懇願する一護。
「なんでだよ、一回イっとけよ」
ぐちゅっと3本に増えた指で奥まで突いた。
「きゃぁぅん!や!や!これ、いじょ、やったら・・・」
はぁ、はぁ、と荒い息のまま答える一護。
「んん?」
「剣八のが、欲しく、なっちゃ、う!からぁ!」
大きく足を広げ、ほんのりと赤く色付いた肢体と涙に濡れた目と紅潮した顔でそんな事を言われ、剣八の線が切れた。
「この、馬鹿が・・・っ」
「え?ふあっあ!」
ずちゅ、と指を抜くと既に怒張していた自身をヒク付くそこに擦り付けた。
「せっかく人が我慢してやってたってのによ・・・!」
「あ、ああっ!」
解された上、熱で少し弛緩しているそこは容易に熱杭を飲み込んでいった。

ずぶずぶと卑猥な水音を響かせ、飲み込んでは引きずり出される。
「ひ、ひん!やあぁ・・・、あ、熱いよぉ・・・」
「ハッ!お前ん中もいつもより熱いぜ」
ちゅ、ちゅ、と流れる汗と涙を唇で吸い取ってやる。
「ん!ん!も、だめぇ・・・!」
達きそうになった一護の根元を戒めた剣八。
「ぅああ!なん、なんでぇ・・!」
「薬がまだだろうが・・・!」
「やあぁ!イき、たい!けん・・いじ、わる・・・!」
そう言う一護から自身を抜いていく剣八。
「ん、んあぁ・・・」
ちゅぷ、と抜かれると、酷い喪失感が一護を襲った。
「や、やだ、剣八、早、く、んん!あ、あ・・・」
「ちょっと我慢しろ・・・」
ピ!と座薬の封を開ける剣八。

両足を担いで一護の腰を浮かせると、白い薬をそこに宛がった。
「あ、ん、つめたい・・・」
ぬぷぷぷ、と指で奥まで入れられた。
「で、どうする?一護」
「ふぇ・・・?」
「このまま寝るか?それとも・・・」
「やぁ・・・最後までしてぇ・・・?こんなじゃ、俺、寝れないよぉ・・・」
ぽろぽろ涙を零す一護。
「酷くなっても文句言うんじゃねえぞ」
「ん、うん!きて、剣八、きて・・・」
再びそこへ自身を納めていく剣八。
「ん、んあ、あ、ああ!」
一番弱い所に当たった瞬間に白濁を吐き出した一護。
「あ、あ、あ・・・」
ガクッ!ガクッ!と震える身体を抱きしめながら、腰を動かす剣八。
「うあ!ああっ!ああん!きゅうンッ!きゃあうん!くうぅうん!」
獣じみた声をあげて啼く一護。
「くっ!はっ!イっちまえ、一護、俺も終いだ・・・!」
「ひゃあうんっ!きゅうぅうっ!っあーー!」
2度目の吐精を終え、気を失った一護。
その締め付けにより達しそうになった剣八が中より抜き取ると、一護の腹に白濁を撒き散らした。
「はっ!はぁ!はぁ!危ねぇ、中に出すとこだった・・・」
腹の上で混ざり合ったお互いの精を手拭いで拭きとると、湯で搾ったタオルで身体を拭ってやり、寝巻きを替えてやった。
「ん・・・ふぁ」
敷布も新しい物に替えてやり、後片付けを手早く済ませた剣八。
サッとシャワーを浴びると一護の隣りで横になり、その身体を抱き寄せて眠った。

翌朝には熱は下がったが、部屋から出る事は出来なかった。
「なんで?もうお熱ないよ?」
「インフルのウィルスはまだ残ってんだとよ。3日くらいは寝てろ」
「ん〜・・・、分かった」
「良い子にしてたらまた御褒美やるからよ」
食事を終えた一護の頭を撫でて言う剣八。
「?御褒美って?」
「ちゃんと治って元気になったら、いつも通りの俺の薬をたっぷりやるからよ」
ふわりと旋毛(つむじ)にキスを落とした剣八に、
「ば、ばかぁ!お薬じゃないもん!」
顔を真っ赤にした一護が枕を投げたが簡単に受け止められ、
「こら、ちゃんと大人しくしてやがれ。おあずけにすんぞ?」
と直された枕に寝かし付けられた。
「剣八のエッチ!」
「心配させるお前が悪い。おら、さっさと寝ろよ」
「もう・・・。・・・剣八・・・」
「あん?」
「・・・心配させて、ごめんなさい・・・」
掛け布団から顔を覗かせた一護が謝った。
「・・・もう良いからよ。寝ろ・・・」
「うん、おやすみなさい」
大人しく眠った一護。

3日後には全快して、剣八や子供達と甘えたり、甘えさせたりと大忙しだった。


白の場合へ続く



11/06/27作 171作目。一護の場合でした。長くなったので2つに分けました。お次は白ちゃんの場合です。
剣ちゃんは一護が倒れたので仕事に行ってません。
一角も弓親もそこんとこは分かってるので黙ってお仕事してくれてます。良い部下ですね。




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