題「結晶」10 | |
次の日はお互い満たされた気分で目が覚めた。 剣八も良く眠れたのか顔色も良い。隣の一護がもぞもぞと動いている。 「?」 「ん・・・(どうしよ・・・、勃っちゃった、治まんない・・・)」 ふるふる震える小さな肩を見て何となく理由が分かった剣八が一護の股間に手を這わせた。 「ひゃぁん!」 「なんだ、勃ってんじゃねえか」 「あ、あ、や!ダメ・・・!」 「なんでだよ?ほれ・・・」 くっ!と一護の腰に自分の昂りを押し付ける剣八。 「ん、あ・・・」 震えながら後ろを振り返る一護。 「こっち向けよ、触ってみろ」 もそもそと身体の向きを変えると、そっと手を添えた。 「ん、熱い・・・」 「お前だけじゃねえよ。ほら直に触ってみろよ、俺もお前のに触るからよ・・・」 寝間着の裾を割り開き、下帯を抜き取るとやんわりと握り込んだ。 「あ!ふあ、あ・・・」 びくん!と背をのけぞらせる一護の手を取り、自分の中心に導く。 「ほら・・・」 と先を促せば裾を割り、何も付けていない下肢に手を這わす。 「ん、熱い、おっきい・・・」 剣八が手を動かすとキュッと剣八のモノを握ってしまった一護。 「ッ、こらお前も手ぇ動かせ」 「ん、んあ、だってぇ・・・」 「俺の手と同じに動かせ」 「や、やってみる」 だが剣八の手の動きに集中すれば快感に飲まれて疎かになってしまう。 「あ、あ、無、理、やぁんっ」 「しょうがねえなぁ。座れ一護」 「ん・・・」 座るといきなり剣八の胡坐の中に向かい合わせに乗せられた。 「な、なに?」 「こうすりゃお互い気持良いだろ」 一護の身体を密着させると自分と一護のモノを合わせて握り込んだ。 「ん!んあ!」 ビク!ビク!と脈動し、先走りを溢れさせクチュクチュと音を立てている。 「あ!あ!剣八、剣八!ん!んんぅ!」 一護から口付けすると剣八は一護の舌を絡め取り吸い上げた。次の瞬間身体を強張らせ達した一護。 「ん!んんーーっ!・・・ん、ふうぅ・・・」 「く・・・!」 一拍遅れ剣八も吐精した。 「っは、はぁ、はぁ・・・」 くたりと剣八に身を預ける一護の身体と自分に掛かった精を寝巻きで拭き取るとさっさと着替える剣八。 着替え終わると一護も着替えさせる。 「なぁ、今日の仕事は?」 「ああ、久し振りに討伐だ。昼から出て夕方までには帰る」 「そっか、飯は?」 「どっか食堂か飯屋でいいだろ」 「うん」 蒲団の上でじゃれ合いながらそんな話をしていた。 朝食に時間になり食堂へ行くともう用意は済んでいた。 「あれ、納豆だ」 「一護君食べられる?」 「まぁ普通に食うよ」 隣りの剣八は嫌な顔をしている。 「なんだ?剣八は納豆嫌いなのか」 「嫌いつーか、糸が切れねぇから面倒くせえ」 「んだそりゃ、もったいねえからちゃんと食えよ」 「っち!」 文句を言いながらも納豆を食べる剣八。 「くそ・・・、やっぱ鬱陶しいな」 「剣八」 「あ?」 箸と口の周りを納豆の糸まみれにしている剣八に味噌汁を飲んだ一護がキスをした。 「・・・おい・・・」 「糸切れただろ?」 「お?おお・・・」 「なんか味噌汁も大豆で出来てるから納豆の糸が切れるらしいってTVで見たことあったんだ」 と自分のご飯を食べている一護。 「なんか、お前最近大胆になってねぇ?」 と一角が訊ねた。 「そうかぁ?あんま変わんねえよ」 と食べ終えた一護。 「御馳走様。剣八、朝は書類整理なのか?」 「いいや、ねえよ。昼過ぎまでごろごろしてるさ」 「そっか!じゃあ俺は縁側で編み物でもしてよっと」 縁側で編み物の続きをしていると剣八が来た。 「・・・腰が冷えるぞ・・・」 「夏なんだから平気だろ」 「・・・」 無言のまま剣八が一護を胡坐の中に仕舞いこんだ。 「凭れる方が楽だろう?」 「ん・・・、ありがと」 「ああ・・・」 少し離れた所で見ていた弓親が、 「おやおや・・・」 と微笑ましく見ていた。 「ん、と・・・。あ、糸が終わったな」 がさごそと袋から毛糸玉を取りだすと糸を継ぎ足し、編み続けて行く。 「だいぶ出来て来たな」 「うん、もうすぐ一枚だ。おくるみは何枚あっても良いんだって。後何枚か編みたいんだ」 せっせと編んでいく一護の旋毛を眺めながらゆったりとした時間を過ごした。 「もっと上手くなったら剣八にも何か編んでやるな。何が良い?」 「何でも、お前が編めるもんならそれが良い」 「う、うん!」 楽しい時間はあっと言うまで昼食の時間になり、討伐へと繰り出す剣八。 「やちるはここに居るって言ってるから一緒に遊んどけ。こけたりすんじゃねえぞ?」 「うん、分かった。剣八も気ぃ抜いて怪我すんなよ?行ってらっしゃい!」 「おう、行ってくる」 と剣八と一角、弓親、他の隊士数人を見送った後は縁側でまた編み物の続きを始めた。 「ねえいっちー」 「んー?」 「編み物って楽しい?」 「ハマると楽しいよ」 黙々と針を進めて行く一護。 「ふうん・・・」 どんどん増えて行く編み目と減っていく毛糸玉。 「おやつ食べよー?」 「んー、何が食べたい?」 「えーとね、びゃっくんとこでお菓子貰うの。一緒にいこ?」 「そだな。行くか」 六番隊に行くと恋次が出迎え、隊首室まで入れてくれた。 「何かワリィな。俺まで」 「構わぬ。それより体調の方はどうなのだ」 「ん〜、まだ悪阻も来てないし、検査でも順調だって卯ノ花さん言ってた」 もぐもぐと出された饅頭を食べながら他愛ない話をする。 「一護、茶はどうするよ」 「あ、今飲めねえから白湯で良い」 「あ?そうなのか」 「お茶の成分が胎児になんちゃらって言ってたな」 「ふうん・・・」 「ねーねー、いっちー。赤ちゃんまだ動かないの?」 「まだだなぁ。安定期に入ってからじゃねえかな。もちっと待ってくれな」 とやちるの頭を撫でてやった。 「うん!」 出されたお菓子を二人で平らげ、帰ろうとすると、 「黒崎、これをやろう」 と白哉が何やら大きな包みを恋次に持って来させた。 「何それ?」 「現世で言うところのクッションだ。腰に負担が掛かるであろう?」 「そっか、あんがとな!白哉」 「よい、恋次、隊舎まで持って行ってやれ」 「うぃーっす!」 でかい荷物を持って十一番隊隊舎まで来ると縁側にそれを置いた恋次。 「中身は何なんだ?」 「さあ?開けてみろよ」 ばりばりと包みを開けると中から出て来たのはわかめ大使のクッションだった。 「デケェ・・・。やちるよりデカいんじゃねえの・・・?」 「ほんとだ・・・」 縁側に鎮座するクッションに座ると、 「あ、でも座り心地は抜群だ。サンキューな恋次」 「おう、じゃあな。腹冷やすなよ」 「おう!」 恋次が帰るとまた編み物の続きを始める一護。その背中にはわかめ大使が・・・。 「楽ちん、楽ちん」 そのうちやちるが一護の膝で昼寝を始めた。 その髪を撫でているとどやどやと剣八達が帰って来た。 「おう、帰ったぞ、一護」 例によって剣八は返り血で汚れている。 「お帰り!剣八」 「何だ、その後ろの不気味なヤツは・・・」 「ん?白哉がくれたクッション。座り心地良いぞ」 「ふ・・・ん」 面白くなさそうな剣八。 「それよりお前・・・そのかっこ・・・!うぐ!」 鼻を掠めた血臭に吐き気が込み上げた一護は口を押さえるとやちるを起こし厠へ駆け込んだ。 「隊長、先に汚れを落とした方が良いですよ」 と弓親に促され風呂へ向かった剣八。 「げほ・・・、あ〜、気持ちワリィ・・・」 「大丈夫かい?一護君」 「あ〜、多分な」 「無理しちゃダメだよ?」 「もう納まったよ。心配させてワリィ」 「そんなの気にしないの!」 「一護」 「あ、剣八。風呂入ったのか」 「ああ、どうだ、調子は・・・」 「ん、もう納まった」 「そうか・・・」 ふわりと一護を抱き上げると部屋へと帰っていく。 「ちょ、おい」 「飯の時間までこうしてろ・・・」 「しょうがねえな」 スリスリと剣八に甘える一護。 夕飯の後は二人で風呂に入った。 昨日のローションを桶に入れた湯で溶かすと甘い匂いが漂って来た。 トロリとしたそれを手で掬いあげる一護。 「剣八・・・」 それを剣八の肩から垂らす。 「うわ、ぬるぬる・・・」 剣八も一護の胸に擦り付ける。 「あ、ん・・・」 「滑りまくるな」 ぬちゅぬちゅと音をさせ大きな手が一護の胸を這いまわる。 小さな小粒を掠めては摘まもうとするが滑って摘まめない。もどかしい刺激に一護の腰が揺れている。 「は、感じるか?」 「だって、あん!」 両方の小粒を親指でクリクリと弄ってやると剣八に縋るが滑ってしまう。 そのまま一護の下肢まで満遍なく手を這わせる剣八。 胸から、わき腹、腰から尻へ・・・。 「あ!あ!やっ!ンンッ!剣八・・・!」 グリグリと剣八の肩口に額を押し付ける。 「お前も触れよ」 「あ、あ・・・」 逞しい剣八の胸板や腹筋に手を這わせ、雄々しく隆起している中心にまで手が届くと、 「おっと、一護こっち来い」 と膝の上に乗せられた。 「な、なに・・・?」 「いいから・・・」 桶に入っているローションを背中にも塗ると、背中から下肢までを撫で弄った。 「ん、んあ!やぁ!」 剣八の膝に跨り、足を閉じる事が出来ない一護の背中を伝い蕾にまで滴るローション。 尻を揉みながら、蕾に指を宛がうとヒクヒクとひく付いていた。 「は・・・、可愛いな、お前のここはよ・・・」 くにくにと揉んでは撫でまわし、つぷんと指を沈めて行った。 「ああんっ!あん!や!ダメェ!」 カクカク揺れる腰のせいで立ちあがった一護の中心は剣八の腹筋に擦られローションだか先走りだか分からないぐらいに濡れている。 「先に一回イッとけ」 「やあぁあん!」 ぴゅくん!と吐精した一護。 「あ、はぁ、はぁ、ばかぁ・・・」 「立てるか?一護」 「うん・・・」 剣八は一護を立たせると鏡の前に手を付かせた。 「そのまんまでな・・・」 とろりとローションを一護の尻に掛けると腰を掴んで引き寄せた。 「うあ!」 「足ちゃんと閉じとけよ」 「え?あ・・・!」 太股に当たる熱い塊が何であるか分かった一護はきゅっと足を閉じた。 ぬちゅ、と太股の間に剣八自身が入って来た。 「あ、熱い・・・」 「動くぜ・・・」 「う、うん・・・!」 剣八が腰を動かす度にぬちゃぬちゃ、クチュクチュという濡れた音が響いた。 「あ!あ!けん!ぱち!熱い!よ!ああっ!んっ!擦れてる!剣八の!」 鏡に映った自分の裏筋を剣八が擦って行く快感に酔いしれる一護。 「ああ、結構良いな・・・」 後ろから胸に手を這わせ、両方の乳首をクリクリと摘まんだ。 「あっ!ああっ!も!もう!ダメェ!イク!イッちゃう!」 「イけよ、ほら・・・」 「ああ!ああ!剣八!剣八!名前呼んで!」 「一護・・・!一護、一護!」 「もっと、もっとぉ・・・!剣八に!呼ばれたい・・・!」 「くっ!この・・・!一護!」 「剣八!あ!ああっ!イク・・・!ああっ!あー・・・っ!」 鏡に精を吐き出した一護。 「あぁ・・・、はぁ、はぁ・・・」 「一護、俺はまだ達ってねえぞ」 「ん、んあ・・・」 一護をゆっくり床に寝かせると足を担いで肩に掛けた。 「俺が達ったら終いだ」 「ん・・・」 くちゅくちゅと腰を動かす剣八。 「ん、ん、あ、気持ち、いい・・・」 「一護、一護・・・」 「剣八・・・!ん!好き、ああ!愛してる・・・!」 「ああ、俺もだ・・・!く、イくぞ、一護・・・!」 「ん!あ、ああ!」 ドクンッ!と一護の腹に白濁を撒き散らした剣八と一護。 「ん、ふあぁ・・・、き、気持ち、よかった・・・?」 「ああ、お前は最高だ・・・」 「よかった・・・」 ローションを洗い流し、湯船で温まり部屋に帰った二人はすぐに眠ってしまった。 第11話へ続く 11/02/13作 ローションプレイでした。書けてんだか書けてないんだか・・・。 二人はラヴラヴって事で・・・。もうそろそろ悪阻ですかね。 |
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