題「別離」後編
 ふと目が覚めた一護。
目に入った天井が小屋の物ではなく、見慣れた四番隊の天井だったから一護は、
「あぁ、夢だ・・・」
と思った。自分は今、流魂街で暮らしているはずだから・・・。
病室には誰も居ない。手足に巻かれた包帯も目には入らない。
一護はベッドから降りると病室の扉を開けて廊下に出た。
そこには長椅子に座って寝ている剣八が居た。髪を下ろし、私服の着流しを着た剣八が壁に背を預け眠っている。
「・・・剣八様・・・」
剣八の前に立つと少し窶れた頬に触れた。
「やっぱり、夢・・・。いつも見てる夢だ」
目を覚まさない剣八の頭を胸に抱き、ゆっくりゆっくりと髪を撫でた。
「あったかい・・・」
「ん・・・」
少し身じろいだ剣八が一護の胸に鼻を押し付けてくる。
「こんな格好じゃあ身体に悪い・・・」
一旦離れるとベッドから掛け布を持ってくると剣八の隣りに腰掛けた。

月の光に照らし出されるその顔は疲れが滲み出ていた。
「剣八様・・・随分とお窶れになられたのですね・・・」
その頬を何度も何度も撫で、自分の方へと傾け、膝を枕として提供した。
すー、すー、と規則正しく繰り返される呼吸を聞きながら、その大きな肩と背を抱きしめた。
その様子を影から見ていたのは卯ノ花隊長を筆頭にした協会のメンバーと弓親と一角だった。
「一護君、綺麗だ・・・」
「一護・・・」
月の光りを受け、青白く浮かび上がる二人のシルエット。それは静寂で、静謐な光景だった。


「ん・・・?」
遠くの方から何かが揺れる感じがした。
「誰か泣いてる・・・?」
剣八に掛け布を掛け、静かに長椅子に横たえると、ひたひたと廊下を歩いていく。
「隊長!起きて下さい!一護君が目を覚ましましたよ!」
「う、なんだと・・・?」
重い瞼を開けると廊下を歩いている一護が見えた。
「どこ行く気だ!あいつ・・・!」
「恐らくはやちるちゃんの病室でしょう・・・」
気取られぬよう、結界を張りながら後を追う。

『うあ〜ん!あぁ〜ん!わあぁ〜ん!』
扉の向こうから泣き声が聞こえる。
「ここ・・・」
カチャリと扉を開けると泣き声と共に荒れ狂う霊圧が吹き出て来た。
「んっ!やちるさま・・・?」
ぺたりと病室へ入る一護。
わあわあと泣き続けているやちるのベッドの横まで行き、その涙を拭う。
「やちる様、怖い夢でも見たのですか?」
「ひっく!いっ・・・ちー?」
「はい、大丈夫ですよ。俺も剣八様もいらっしゃいますから、怖い夢はどこかに行ってしまいます」
にこりと笑う一護に抱き付いて、
「いっちー!いっちー!帰って来た、帰って来たぁ〜!」
ひっく!ひっく!と泣きながら一護の膝に顔を埋める。
「お風邪を召しますよ・・・」
と掛け布を掛けてやり、背中をぽん、ぽんと撫でてやりながら子守唄を歌ってやる一護。
優しいその歌声と心地良い手のリズムに眠りに落ちていくやちる。
「だいじょうぶ・・・もう、だいじょうぶ・・・」
ふらり、と傾く一護の身体。
「一護・・・!」
限界が来たのか、一護も眠っていた。
「このまま、一緒のベッドで寝かせましょう」
と卯ノ花隊長。
「そうだな。朝っぱらから泣かれても困る・・・」
と剣八。
「では更木隊長。見張りをお願いしますね」
「あ?」
「そうっすね。またぞろ一護に居なくなられても困りますもんね!」
「ではお願いします」
と全員が出て行った。
「ふん、下手に気ぃ遣いやがって・・・」
同じベッドで穏やかに眠るやちると一護。
一護の髪を梳きながら、その寝顔を見つめる剣八。
「ん・・・」
薄らと一護が目を開いた。
「一護・・・」
静かに呼ぶと一護が両手を伸ばし、剣八の顔に触れた。ぺたぺたと、何度も何度も頬や唇を、確かめるかの様に触れる。
「けんぱちさま・・・」
にこり、と微笑むと、また目を閉じた。

翌朝、目が覚めたやちるは一護から離れようとはしなかった。まるでもう一度置いて行かれるのを恐れているかの様に・・・。

回復した一護は一番隊の隊首会が開かれる部屋へと呼ばれた。
そこには全隊長、副隊長が集められていた。
総隊長の顔を見て怯える一護。周りの者の顔など目に入らない程に・・・。
「あ・・・」
両手で着物を掴んでカタカタと震えながら後ずさって行く一護。
トン、と背中に扉が当たり、逃げ場が無いのだと知らしめた。
「一護。お主に言うておくべき事がある」
総隊長のその言葉に、ふらふらと前に行くと膝から崩れ落ち、その場で土下座をした。
「なにを・・・!」
ざわつく室内に震える声が響いた。
「申し訳もございません・・・。むざむざと、舞い戻って参りました」
卯ノ花隊長や剣八の怒りの霊圧が総隊長へと注がれる。
「や、やめよ。お主がその様な事・・・」
「いいえ、いいえ、全て俺が悪いのです。此度の事は全て俺の責任でございます。更木様は何も悪くはございません。罰するのなら俺だけでございます。ですから更木様にはお約束通りに良い縁をお導き下さいませ。俺はすぐに居なくなりますので・・・」
「居なくなるとは・・・?どういう意味じゃ?」
「この世界から消えて無くなりましょう・・・。俺にはもう、それしか、出来ない・・・」
そう言った一護の腕を掴み上げ、立たせた剣八。
「うあっ・・・!」
「ふざけた事ぬかしてんじゃねえぞ・・・。一護」
「更木様・・・」
ギリギリと腕を掴む力が強くなる。
痛みに耐え、口を開く一護。
「何をそんなに怒っておられるのですか?俺が貴方に恋をしたから、貴方を愛したから、貴方が幸せになれないのでしょう?・・・だって俺は人じゃない!死神じゃない!ただの土くれ・・・。それが血肉を持って動くようになった、人間のフリをした化物だ!こんな物が傍に居たら貴方が不幸になる!だから・・・!」
一護はそこで言葉に詰まった。
「だから、ここから居なくなったのに・・・」

「一護・・・!」
剣八が一護を抱きしめながら、
「俺はお前が好きだ・・・俺はお前が良いんだ・・・」
その言葉に目を見開き、泣きそうに顔を歪め剣八の背に手を回そうとした。

だが総隊長の顔が目に入り、震えるその手を握りしめその場に留め、弱々しく首を横に振ると、
「きらい・・・俺は、貴方が嫌いです・・・」
血を吐き出すような声だった。剣八を押し退け俯きながら続ける。
「貴方のその想いは間違いです。貴方は女性と祝言を挙げ、子を生し、家庭を築くべきなのです・・・それが貴方の幸せです。俺の存在は間違いだ・・・!」
震える声で訴える。そんな一護を抱き寄せ、
「泣くな・・・」
と背を撫でる剣八。
「泣いてなど・・・おりません・・・!」
「嘘つけ」
「嘘じゃな・・・!」
クイッと一護の顔を持ちあげる剣八。
「ほれ見ろ・・・」
一護の目からは止めどなく涙が溢れていた。

はらはらと涙を流しながら、
「貴方に迷惑を掛けて貴方を傷つけて、やちる様を傷つけた・・・!もう嫌だ・・・!俺なんか壊れてしまえば良い!壊れて無くなってしまえば良かった!そうすれば一番大切な人を傷つけずに済んだのに・・・!もし本当に俺に魂があるのなら・・・来世で本物の人間になりたい・・・!」
わぁわぁと子供の様に泣きじゃくり、
「ごめんなさい、ごめんなさい、貴方を愛して、ごめんなさい・・・!」
ごめんなさい、と何度も繰り返した。
「一護・・・!」
剣八は一護をぎゅうぅと抱き寄せ、
「俺はお前が好きなんだよ!他の誰でもねえ一護!お前だけなんだよ!なんでそれが分からねえ!?お前に惚れてんのは他の誰でもねえ、この俺だ!こいつだけはお前にだって否定させねえぞ・・・!」
ひっく、ひっく、と嗚咽を漏らしながら剣八を見る一護。
「よろしいのですか?こんな俺で?本当に・・・?」
「お前以外なんて要らねえんだよ!お前が居なくなったら俺はどうしたらいいんだよ・・・?お前は俺の魂の半分なんだよ・・・」
「剣、八様・・・。魂の・・・半分・・・?」
「ああ、お前は俺の一部だ!お前はどうなんだよ。俺はお前のなんだ?」
「お、俺は・・・!俺とて貴方と共に居たいのです。剣八様とやちる様と共に生き、笑い、時には喧嘩をし、この身が朽ち果てるその時まで一緒に居たい・・・。俺の心は全て貴方様に捧げました。魂も命も何もかも、貴方に捧げたい・・・!」
そこまで言って、一護は初めて剣八の身体を両手で抱き締めた。
「なら戻って来い、俺の所に、俺の傍に!俺はお前を逃がしゃしねえぞ。地獄の果てに逃げようが追いかけて連れ戻してやる」
そう言うと剣八は一護に深く口付けた。長い口付けの後、
「帰って来い、お前が居ねえとやちるの奴が泣きやまねえんだよ・・・」
と、どこか不貞腐れた様に呟いた。
「あ、貴方が許して下さるのなら、今すぐにでも・・・帰りたい・・・!」
「帰って来い。お前の帰る場所は俺の隣りだ」
「はい・・・」
「『ただいま』じゃねえのか?」
「た、ただいま帰りました」
「遅い。おかえり・・・」
ちゅ・・・と一護の頬に口付けた剣八。
「は・・・、あ、あぁ!あぁあああ!うぁあああん!」
一護は大声を上げて泣いた。

剣八様・・・!剣八様!剣八様!・・・帰って来れた、この方のお傍に・・・!

本当は名を呼びたいのに、出て来るのは慟哭だけで・・・。剣八の死覇装を握り締め、その胸に顔を埋めて大泣きした。
「ひっく!ひっく!ひぃっく!げほ!あ、うっく!」
剣八は一護が泣きやむまでずっと抱き締めていた。
周りの者の中には貰い泣きをしている者も居た。
「じゃあな、じいさん。俺達は家に帰るぜ」
「好きにせい・・・。もうお主に見合い話は持って行かん」
「ふん・・・!持ってきても無意味だろうぜ。卯ノ花、やちるは明日引き取りに行くからな」
「はい、分かりました。余り無茶はなされないように」
「無理な注文だ」
と言い残すと瞬歩で消えた。
「良かったねぇ、卯ノ花さん。可愛い息子さんが帰ってきて」
「そうですわね。ですがまだ許されたと思っていただいては困りますよ?総隊長殿?今夜のメニューはビーフシチューにバターライスとサラダですわ」
とにっこりと笑って宣言された。

十一番隊に戻ってきた一護を見て一角と弓親は人払いを命じた。
「お風呂は沸かしてあります。食事の方も出来てますので。僕達は副隊長の所に行ってますからねー!」
と出て行った。
剣八宅の玄関に入ると、一護を抱いたままずんずんと奥に向かう剣八。
「えっと・・・」
「・・・風呂に入るぞ」
と風呂に入った。

入浴を終え、寝室の布団の上に一護を下ろすと乱雑に巻いてあるだけの寝巻きを剥いだ。
「あ・・・!」
その薄い胸板に手を這わせ、
「少し痩せたか」
聞いた剣八。
「どうでしょう?あまり食べませんでしたから・・・ん!」
「食わなきゃ痩せるだろうが」
「剣八様が居ないと、何かが食べたいと思う事も無かったもので・・・」
「・・・馬鹿が」
そのまま口を塞いだ剣八。
「ん、ん、ふぁ、ん」
長く、深い口付けが終わると首筋に吸い付き、跡を付けてはそこに舌を這わせた。
「んっ!あ、あ・・・」
剣八の手は、舌は一護の全身を隈なく這いまわり、触れていない処など後一つとなった。

「あ・・あ・・剣、八、さま・・・!」
もう何度、絶頂を堰きとめられたことか・・・。
久し振りの剣八の愛撫に敏感になった身体はすぐに昇りつめた。だが剣八はそれを許さなかった。
「あ、あ、どう、して・・・」
「一護、俺はまだ勝手に居なくなったことは許しちゃいねえぞ?」
「あ、う・・・」
「まだまだこれからだ・・・」
ひょい、と一護の身体を反転させると、腰を掴み引き寄せた。力の入らない上半身は蒲団に突っ伏し腰だけを高々と上げた恥ずかしい状態。
「あ、や!」
これから何をされるか分かったのか、身を捩る一護。
「逃げるな・・・!」
ぎゅ・・・っ、と一護の中心を握り込む。
「ひ・・・!や!あ、ああ!」
身を竦めた隙に、ヒク付く蕾を舐め上げた剣八。
「ぃやッ!だめ、です!そこは・・!ああ!」
「聞けねえな、ここを解さにゃお前ん中に入れねえだろうが・・・」
「で、ですが!んああ!」
にゅくく、と舌を抜き差ししては、襞を入念に舐めていった。
「あ、ああ・・・や、も・・・!」
一護の中心からは白濁した雫がポタポタと止めどなく溢れていた。
つぷ・・・!と指が入って来た。
「やあぁ!あ、あ、あ」
唾液を送り込みながら指を増やしていく。
「あう、う、ああ、ん・・・!」
中を擦り、前立腺を掠めながらイかせてやらず、焦らしていく。
奥を突き、前立腺を弄りながら、一護が達しそうになるとそこからずらし、根元を握り込む。
「ああうっ!あ、あ、あ・・・」
何度も欲望の熱が全身に逆流し、剣八の手を外そうと躍起になる一護。
「も、もう、もう!だめ・・・!イかせて!剣八様!もう!もう!」
蒲団に顔を擦り付け泣いて懇願する一護。
「は・・・っ!イきてぇか?一護」
「・・・い!はい・・・!もう、おかしく、なってしまい、んあっ!」
ずる・・・、と指を抜き取ると急激な喪失感に腰が揺れてしまう一護。
「ん・・・、ん・・」
次の瞬間に宛がわれた灼熱に腰が痺れてしまう。
「あ、あ・・・」
「いくぞ、一護」
「あ・・、きて・・・!」

ず、ずぷ、とゆっくり自身を挿入していく剣八。ぐぷん!と大きく張り出た亀頭が全て飲み込まれると腰を掴み直して一気に奥まで貫いた。
「あ、ああ、んああ!あ、あーーっ!」
きゅううう、と締め付ける一護に持って行かれそうになった剣八。
「あ!あ!やあ!手を、手を離して!くださ!ああ!」
「・・・手ぇ?ああ、これか?」
まだ戒めたままだった手を上下に激しく動かす剣八。
「いっ!いや!ダメ!やあっ!ああっ!ああっ!あーー!」
どくどく、と戒められていた分大量に吐き出す一護。
「う、うああ・・・!」
「まだ、終わらねえぞ、一護」
「ふ、ふぇ?ひあ!あっあーーっ!」
パン!パン!と肉を打つ音が部屋に響いているが一護にはそんな音を気にする余裕など無く、狂おしいまでの熱と快感を処理するので精いっぱいだった。

いつの間にか体位が変わって剣八が正面にいた。
「あ、けんぱちさまぁ・・・」
一護が手を伸ばすと剣八は片方の手を繋いだ。
ずるうぅ、際まで抜くと勢いよく奥まで穿たれた。
「ひんっ!あ、あ、ああンッ!ああ、あ、あんッ!けん!ぱち!さま!ああっ!ああっ!」
びゅくびゅくと吐き出される白濁は一護と剣八の腹を汚し、ぬるぬると一護の中心を刺激した。
「一護!一護!」
剣八も惜しげもなく一護の中に熱を注ぎ込んでいく。
ぐちゅぐちゅと中を掻きまわす様に腰を回せば、足を絡ませ、泣きながら抱き付いて来た。
「剣八様ぁ!剣八様!けんぱち・・・さ!」

「も、や・・・!らめ!無理れす・・・!お、お腹、いっぱ・・・!あちゅ・・・い・・・!」
と一護は呂律が回らなくなっていた。
「ち・・・!物足りねえがここまでにしといてやる!」
グリッ!と前立腺を抉り、一護をイかせると自分もまた一護の中へと注いでいった。
「やぁああっ!あ、あ・・・奥ぅ・・・!いる、けんぱちさまぁ・・・」
ずるり、と一護の中から抜き取ると中から白濁が溢れだした。
「ん・・・っ!ふぅっ!」
「くくっ!ヒク付いて中から溢れてやがる。やらしい眺めだな?」
「や、やぁ・・・!み、みないで、くださ・・・!」
両手で隠そうとする一護。
「出しちまえよ。腹下しちまうぜ?ほら・・・」
くちゅ、と中に指を入れ、白濁を掻き出す。
「あ!ん、ん!んく!」
曲げた指が内壁を刺激し、一護の中心は否が応でも勃ってしまう。
「くく!こんなに中から出て来たぜ?」
手拭いを当てられ掻き出される剣八の精。
「い、いや、あ、あ!」
「また勃ってきたな。物足りねえか?」
「ち、ちが!やあん!」
トロトロと透明な先走りを滲ませるそれを口に含むと性急に追い上げる。
「あ!あ!あーーっ!」
もう色も付いてない精液を剣八の口内に吐き出すと一護は意識を手放した。
「なんだ、もう気絶かよ・・・」
ぺろりと口の端を舐めると剣八は人の悪い笑みを浮かべた。
「まぁ良い。俺も今日は寝ちまうか」
と一護を腕に抱くとそのまま横になった。

翌朝、一護が目を覚ますと目の前に剣八の寝顔があって昨日の事が夢ではないのだと知った。
「剣八様、あ?え?」
声を出した途端に下半身に沸き起こる違和感に蒲団を捲って確認すると剣八の陽物が未だ自分の胎内に納まっていたのだ。
「ん・・・ぁ!や、どうしよ・・・」
どうしようかと、もじもじ動いてると起きた剣八に声を掛けられた。
「起きたのか?」
「ひゃっ!け、剣八様、こ、これは!?」
「お前が勝手に居なくならねえようにな」
と腰を揺らしてやる。
「んあ!ぃゃ!ん、んん・・・!」
身を捩って逃げようとする一護。
「おいおい、そんなに動くと・・・」
「ひぁあ!あ、あ、おっきく・・・!」
「お前が動くから育っちまったじゃねえか、責任取れよ?」
「え?あ、あ!ああっ!」
そのまま押し倒されてしまい早朝から啼かされてしまった一護。
幸い、昨夜の情事の名残で柔らかくなっていた一護の蕾は難なく剣八を受け入れた。

膝を強い力で割り開かれてしまい、まじまじと見られてしまう。
「は・・・っ!俺のを咥え込んでヒクヒクしてやがる・・・!」
「いやっ!見ないで・・ください!」
「こんな所にも紅い跡付けてよ」
内腿とその付け根に散らばった所有印を指で辿られ、ふるふると震える一護。
「や、あ、あ・・・」
きゅうん!と締め付けてしまう。
「う、お・・・!まだそんなに俺が欲しいか?」
繋がった場所をぐるりと指でなぞると、ぞぞぞぞ、と蠢く一護の胎内に抑えが利かなくなった剣八

朝から泣かされた一護が快復したのは昼ごろだった。
「腹減ったなぁ・・・」
と呟く剣八の腕の中では目元を赤く染めた一護が眠っていた。
昼過ぎに漸く動き出した一護が味噌汁と玉子焼き、それに弓親が用意してくれていた食事を剣八を一緒に食べたが、味噌汁しか飲めなかった・・・。



おまけへ続く



11/11/11作 漸く仲直り出来た剣八と一護!後日談と山じいへの報復はおまけで!
陽物=ブツの事です。


ドール・ハウスへ戻る