題「月食」2 | |
夜になり、満月が空の真上に来る頃、子供たちは睡魔に勝てず寝てしまった。 「ふふ、かわいいな、おやすみ」 子供部屋から出ると、縁側に剣八が座っていたので、 「剣八、お酒飲む?今夜はお刺身の良いのがあるの」 「良いな、月見酒だな・・・」 「ちょっと待っててね」 しばらくすると、刺身と冷酒を盆に乗せて持ってきた一護。 「お待たせ〜」 刺身は、鯛に、甘エビ、ホタテの貝柱、イカそうめん、マグロが少しずつ盛られていた。 「酒は・・、お!吟醸じゃねえか」 「おススメだって。京楽さんが持ってきてくれたの」 「ふうん」 しばらくは月を愛でながら二人で酒を飲み、刺身に舌鼓を打っていた。 「最近飲めるようになったな」 「うん、少しね。剣八となら安心だから・・・」 「そうか?」 「そうだよ」 と話していると、辺りが陰りだした。 「あ、始まったね」 「おう・・・」 満月が端の方から欠けていく。ゆっくり・・・、ゆっくりと・・・。 「不思議・・・。月の満ち欠けを早回しで見てるみたい・・・」 と目を奪われている一護。辺りはどんどん暗くなる。 「あ・・、全部隠れちゃった・・・」 「真っ暗だな」 「ほんと。あれ?虫の声も聞こえないね」 辺りは痛いほどの静寂が満ちていた。やがてまたゆっくりと月が顔を出し始めると、こおろぎや鈴虫が鳴き始めた。 「冷えてきたな・・・、もう寝るか?」 「そうだね、もうちょっと見たかったな。完全にまん丸に戻るまで」 と言いながらも片付け出した一護。 「酒は俺が片しとく。お前ほっとくと料理に使うだろ」 「うん」 「ったく、こういう良い酒は使うなよ」 「でも美味しいでしょ?」 「ま〜な」 台所で洗い物を済ませ、寝室に入ると剣八はまだ居なかった。 「あれぇ?先に寝てもいいのかな?」 と蒲団の上で座り込んでいると障子が開けられた。 「おう、ワリィな。遅くなっちま・・って・・・」 「あ、剣八」 「早く寝よ?もう遅い・・きゃ・・・」 剣八に押し倒された一護。 「だ、ダメだよ!剣八!今日は駄目だってば!」 「何がだよ?全身で煽っといて今さらだぞ・・・」 「煽ってな・・んむ・・・」 口付けで文句を奪い、呼気を奪っていく。 「ん、んん、んぁ、くふ、ちゅ、んく・・・」 ぷちゅ・・、と音を立てて離れた唇は互いに妖しく光っていた。 「は、はぁ、はぁ、ん、剣八・・・」 「一護・・・」 しゅるり、と帯を解き、胸を撫で回し可愛い粒に触れた。 「あ!ダメ!ダメ!お願い!今夜だけは・・・!」 「うるせえぞ・・・、耳と尻尾が生えるだけだろうが」 「だからって!あう!」 強く抓られた。じんじんとした痛みが疼きとなって下肢へと広がる。 「ふぅん!」 「気にすんな、俺も気にしねぇ・・・」 ぺろ、と抓った乳首を舐めてきた。 「あ、んん・・、もう、剣八のばかぁ・・・」 腕を剣八の首に絡ませ、観念したように呟き意趣返しに肩に噛みついてやった。 「やりやがったな」 「ふんだ、剣八が悪いんだもん」 「くく!精々可愛がってやるよ・・・」 と首筋に吸いつき紅い跡を散らしていった。 くりくりと耳を触りながら、首筋に軽く噛みついて歯を縦に滑らせていく。 「んああ、あう!」 鎖骨に噛みつかれ歯型が付いた。きしきしと骨がきしむ音が伝わり、一護は剣八の背中に爪を立てた。 「イテェよ、えらく敏感だな?」 そろりと中心に手を伸ばされキュッと握られると、首を竦めた。 「ひゃん!も、だめ・・・」 「まだ早い、つっても、もうとろとろだなぁ?」 先端をくりくりと弄られる度に、背にびりびりと快感が走り抜けた。 「あ!ああん!あ!あ!」 びくびくと身体が跳ねる。胸の飾りも口に含んで熱い舌で愛撫を施した。 「やぁあ!もうダメェ!!」 ぴゅくん!!と剣八の手の中でイッってしまった一護。 「あ・・はあ、はあ・・・」 「早えつってんだろうが」 「だって・・・、いつもと違うんだもん・・・、身体、変・・・」 「・・しょうがねえな」 剣八は手の中に残った一護の精を後ろに塗り込めた。 「アアンッ!や、や、剣八・・・」 「柔らかいな、すぐ入っちまいそう・・・」 と言い終わらないうちに2本の指が飲み込まれていった。 「ああん・・・」 「くっく・・・、発情期も目じゃねえな・・・」 くちゅくちゅと奥へ奥へと指を進めていった。 「ひっ!あう、そ、そこは!」 「うん?なんだ?良いところにでも当たったか?」 「やうう、いじわるぅ・・・」 「ふん、お前が悪い・・・」 クリッと指を曲げられてまた声が上がった。 「いああん!」 「俺にお預け食らわそうなんざ、百年早えんだよ・・・」 「そ!そんなつもりじゃな!ひゃ!」 ぱくり、と一護の中心を口に含んで括れの所を甘噛みして吸い上げてやった。 「んんあ!あ!あ!剣八ぃ・・・」 「我慢できねえか?」 コクコクと頷く一護。 「良い子だな。良い子にはご褒美あげなきゃな・・・」 「ご、ほうび?」 涙で濡れた瞳で見上げてきた一護。 「入れてやるから、力抜いとけ・・・」 「うん・・・」 ちゅ、ちゅ、と目尻の涙を吸い取りながら、ひたりと怒張した自身を一護の蕾に宛がう剣八。 「あ・・・」 ひくり、ひくりと誘うようにヒクつくそこへ押し這入っていった。 「んあ、あ、ああ、ああぁあん!」 「く・・う・・」 全てを納めて暫くジッとしていた剣八だったが、動き出した。 ヌククと抜くとズグッ!と奥まで貫いた。 「あああんっ!ああ!剣八!剣八!や!はああ!」 ギリギリまで抜いては奥を突いて前立腺を抉った。その繰り返しで一護は根を上げた。 「やああ!もう!もう!ダメェ!イク!イッチャう!イッチャうよう!」 「ハッ!イケよ!何度でもイカせてやらぁ!」 ズンッ!と一際奥を突いて一護をイカせた剣八。 「んぁああーー!あ、あ・・・」 「うく!」 どくん!どくん!と自身も熱を一護の中に弾けさせた。 「んああ!」 ビク!ビク!と痙攣する一護の身体、中から溢れる白濁に欲情する剣八。 「一護・・・」 する・・・、と頬を撫でると、 「ひん!あ、あ、も、少し、まって・・・」 と過敏すぎる反応が返ってきてますます煽られた。 「一護・・・後ろ向け・・・」 「あ、う・・・」 一護の片方の足首を持って身体を反転させ、腰を掴み上げ上に覆いかぶさった。 「ん、あ、ううん!」 ガクガクと腕が震え肘を付いている一護。 「くく!尻尾までぐっしょりだな・・・」 「やぁん!い、いじらないでぇ・・・」 「なんだ?感じるか?」 クニクニと尻尾を弄る剣八。 「やあう!だめ・・だったらぁ・・・」 きゅ、きゅ、と中を締め付けてくる一護。尻尾から手を離し腰を掴み直すと、 「これからだぜ?楽しめよ・・・」 と奥深くに熱い楔を打ち込んだ。 「ああん!あ、あ・・、ひん!奥ぅ・・・、熱いよぉ・・・、剣八ぃ・・・あっ!あっ!ああっ!あっ!あああ!ああっあーー!」 ぴゅくぴゅく!と前に触れられる事もなく達した一護は顔から蒲団に突っ伏した。 「はふ、はふ、も、ゆるして・・ぇ・・」 「まだだ、俺はまだイッテねえぞ」 「剣八ぃ・・・」 「んな情けねえ顔すんな、次で終いだ。こっち来い」 正常位の格好に持ち直すと、一護の腰を抱え上げ奥深くまで打ち込んだ。 「んああ!ああ!ああ!剣八!ひ!善い!善い!ひゃああ!あああん!」 閉じられない口からは涎が、目尻からは涙が溢れていた。 「う、もうすぐだ、一護!」 「ああ!ああ!も!イク!イクゥ!イひゃあああん!」 一護が足を剣八の腰に絡め、腕で抱きつき果ててしまった。そのキツイ締め付けで剣八も一護の中に注ぎ込んだ。 「う!くうぅ!」 ドクッ!ドクッ!と熱の塊を叩きつけられた一護。 「んああ!あつぅい!奥・・、溶ける・・・」 と呟くと気絶した。 「く、まだ締め付けてきやがった・・・!」 ずる、と抜くと奥からとろり、とろり、と自分の放った白濁が痙攣と共に溢れてきたのを見て一護と風呂に入った剣八。 気絶している間に処理を済ませ、身体を洗ってやり、湯船に浸かる。 「さてと、明日はどうなってんのかね・・・」 と一人呟いていた。 第3話へ続く 09/09/16作 剣八夫妻の場合でした。お次は白と京楽さんの場合です。 |
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