題「新婚旅行」8 | |
乱菊達が子供達と遊んでいる時、一護は剣八によって岩場にあげられていた。 「よっと、ほれ浮輪外せ」 「う、うん・・・」 海水で濡れて肌にぴたりと張り付いた水着によって、一護の身体の線がはっきりと浮かんでいた。 「くく、裸よりやらしいかもな・・・」 つっ、と乳首のあたりを押しながら剣八が言った。 「あっ!やっ!」 びくん!とまるで海老の様に跳ねる一護の身体。 「一護、陽の下で見るお前の身体も綺麗だな・・・、なるべく他の男にゃ見せたくねえ」 大きな手で一護の身体を撫でさすりながら、耳元で囁いた。 「あ、剣八、でも俺は、他の男の人は要らないんだよ?剣八が居ればそれで良いの・・・」 きゅっ、と抱き締めてくる一護を逞しい腕で抱き締めた。 「一護、一護、ああ、喰っちまいてぇ」 「今はまだダメだよ、子供達が大人になったらいつでも・・・」 そこまで言うと口付けられた。 「ん、んん、んふ・・・」 角度を変え深く続けられ、飲み込み切れなかった唾液が幾筋も口の端から首筋へと流れた。 「あ・・ん、ちゅ、ふ、んん!あ・・・」 漸く離れると、お互いの間を銀糸が繋がっていたが、すぐにぷつりと切れた。 「はあ、はあ、どう、したの?剣八・・・」 はぁ、はぁ、と呼吸する度に一護の腹が大きく波打っていた。 「喰っちまったら、もう抱けねえじゃねえか、もうお前を見れねえ、また俺は渇いちまう・・・、一護、俺は『死なねえ死神』だ。お前も俺の傍にずっと居ろ、俺が死ぬまでずっとだ・・・」 「剣八、俺は居るよ、お前が俺を要らないって思うまでずっと・・・」 「一護・・・」 ちゅっちゅっと触れるだけのキスを続けながら下肢へと手を伸ばしていく。 「んっ・・・!」 そこは海水でない液体で濡れていた。 「一護、感じてたのか?海ん中でか、ここでか?」 「わ、分かんない、でも剣八の口付けはいつも気持ち良いよ・・・」 濡れた目で仰ぎ見る一護の首筋に舌を這わす剣八。 「ああ、くそ!無意識に煽りやがって!向こうに帰ったら覚えてろ、しばらくは消えねえ跡付けてやるからな!」 「うん、たくさん付けていいよ」 一護の水着の中に手を入れると、そこは既に熱くぬかるんでいた。 「あんん、剣八ぃ、はぁ・・・」 「一護」 くちゅくちゅと指の動きに合わせて音が耳に届いた。 「あっ、あっ、やっ!ぬるぬるしてる・・・」 波の音と一緒に聞こえてくるのは、乱菊隊の声。 『キャー!こっちこっち!』 その度に反応が大きくなる一護。剣八がビキニを上にずらし乳房を露わにし、桃色の飾りに音を立て吸い付いた。 「やっ!ぁっ!剣八!」 ちゅー、と吸い上げ歯を立てると、頭を掴んで甲高い声を上げる一護。 「一護・・・」 するする、とパンツを脱がせていく剣八。片方の足に引っ掛けて、片足を持ち上げると、しげしげと一護の茂みを見つめた。 何を見ているのか察した一護が身を捩って嫌がった。 「やだっ!見ないでよ!剣八」 「何でだよ?綺麗な色だぜ?まるで生娘みたいだな」 と息がかかる距離で喋られ、すぐに舌で舐めあげられた。丹念に舐められ、奥からは蜜がとろとろと溢れて来た。 「やぁあん!あ!あ!剣、八・・・!」 ふるっふるっと震える一護の身体でイッタのだと分かった。剣八は褌を緩め滾ったモノを取り出した。 「一護、入れるぞ?」 「うん・・・ちょ、だい・・・」 クチュ、と宛がうと奥までゆっくり入れていった。 「あ、ああ!いや・・、んあ!変・・・」 「立ったままってのは初めてだったな、悪くないぜ」 と岩で一護が怪我をしない様にと抱きあげ、揺さぶった。 「はぁっん!ひあ!お、奥まで居る!奥までいるのぉ!剣八ぃ、はっ!気持ち良い!」 「そうか、俺も気持ち良いぜ」 ちゅ、ちゅ、と耳にキスを繰り返し、荒い息が一護の鼓膜を掠めていった。 「ああっ!あっ!あっ!剣八!もっ!ダメ!イクよぅ!」 ガクガクと震えながら達した一護。 「あ、あはぁぁ・・・」 「一護、俺はまだだぜ・・・?」 「ひん!また尻尾出ちゃうよう!」 「良いじゃねえか、ちゃんと尻尾出せるだろ?この水着だったらよ」 と尾てい骨のあたりをこりこり触ってきた。 「はぁぁん!ばかあ!」 きゅうう!と締め付ける一護。 「っとぉ!まだ楽しもうぜ、一護・・・」 「あんん!あっ」 遠くで聞こえる声に緊張する一護。 「可愛いな一護・・・、そのうち分かんなくなるぜ・・・」 と耳元で囁かれた・・・。 その頃の白。 京楽の足の間に挟まって背を預けていた白が、不意に後ろを振り返った。 「なんだい?白」 問い掛けてくる京楽の鳶色の眼はどこまでも優しかった。 (こいつが居なくなったらどうしよう・・・) さっきの白哉の言葉に揺れ動く白。今までは一人きりだったからこんなことは考えなかった。でも今は違う。 (俺は耐えられるか?朝月が居てくれるけど、こいつの居ない時間に、空間に・・・。白哉はなんで耐えれるんだろう?) 「白?どうしたの、さっきから僕の顔見て、何か付いてるの?それとも見惚れてた?」 と叩かれるのを覚悟して聞いてみると、 「うん・・・」 と言う返事と共に口付けされた。 ゆっくり離れていく白に、 「し、白?」 「ん!あ・・・」 (また!あの野郎は・・・) もぞもぞと腕の中で向きを変え、正面から京楽に抱きつく白。ぐいぐいと胸を押しつけ、腰に手を回している。 「ど、どうしたんだい?急に」 「春水・・・、はあ・・・、あの二人きりになりてぇんだけど・・・」 「でも今なったら、僕君のこと襲っちゃうよ?」 とその目に欲情の火を灯らせて覗きこんできた。 「い、いから・・・!お前のここも・・、り、臨戦態勢だろ・・・!」 自分の腹の下で息づく存在に赤くなりながらもぐりっと触ってやった。 「う・・・!じゃあ、人の来ない場所に行こうか?それとも部屋に行く?」 「う、ど、どっちでも!」 「じゃあ、そこの物影に行こうか・・・」 と建物の蔭に連れ込んで白に分からないように結界を張った。これで姿も見えないし、声も聞こえない。でも外の音は聞こえるから分かんないだろうね。と心の中で呟いた京楽だった。 「春水?どうした」 「なぁ~んでもないよ、今日はとっても可愛いね、白・・・」 さら、と髪を撫で、口付けて言った。 「んあ、そうでも、ねえよ」 ちゅっちゅっと触れるだけのキスを繰り返し深い口付けに移っていく。 「ん、んふ、あ、春水・・・」 白が京楽の海水ズボンに手を掛け、引きずり下ろした。 「白?な、何を・・・」 「ん、しゅんすい、しゅんすい・・・」 既に滾っている京楽の中心を口に咥えた。 「どうしたの?あ、はあ、出ちゃうよ・・・!離して?」 「ん・・・はあ、春水・・・」 「こっちおいで、白」 抱き寄せると口付けた。 「う、んん!」 するりと水着の中に手を入れるとそこはもう濡れていた。 「あ・・、早く、くれよ・・・!春水!」 足にふわりとした感触がしたので見てみると、白の尻尾が出ていた。 「白?」 頭も見てみると耳も出ていた。 「もう尻尾が出てるよ?」 「良いから!早く!」 「じゃ、後ろ向いて・・・」 サイドのリボンを解いて白の腰を掴むと予告もなしに奥まで貫いた。 「んああ!あ、あ、あ・・・、熱い、春水、熱い!」 「うん、君のせいだよ、もっと気持ち良くなってね?」 ずるる、と引き抜くと奥まで突いた。 「ああん!」 くぷくぷと浅い所を攻めたりと白の様子を楽しむ京楽。 「あっ!あっ!んん!奥に!やん!イ、イク!」 きゅうぅと締め付けて達した白。 「あ、はああ、しゅんすい、あん、前から抱いて、抱き締めたい・・・」 「良いよ・・・おいで、白・・・」 前を向かせると、白の尻を持ち上げ、立ったままの恰好で抱き締めた。 「んあ、深、い・・・」 「ん、白、今日は本当に可愛いね・・・。いつも可愛いけれど・・・」 唇で大きな銀色の耳を食みながら、掠れた低い声で囁いた。 「やん!もっとぉ・・・」 「ふふ、また子供が出来そうだね」 と嬉しそうに呟いた京楽は、動きを激しくして白を絶頂に導き、自分も高めていった。 「はっ!ああっ!すご!しゅん、すい!好き!んあぁ!愛してる!」 「白!あぁ、僕もだよ、愛してるよ・・・」 「んああ!イク!しゅんすい、イッチャう!」 ぎゅうう、と背に回した手に力を込めた白がイッた。 「くう!」 その締め付けに持って行かれた京楽が全て注ぎ込むために緩く抜き差しを繰り返し、断続的に放出した。 「んああ、熱い!」 目の端で白の足の爪先が反るのが見えた。 白の髪を撫でながら、 「白、綺麗だね。身体、流しに行こうか」 「ん・・・」 気だるそうに頷いた。 シャワー室に連れて行き、二人で身体を洗った。 「? 白?尻尾が消えないね?」 「ん、ああ。多分暫くこうだな・・・」 「暫くって、今日1日かい?」 「いや、満月までだな」 「なんで?」 「まあ、ちょっとな・・・一護が帰ってきたらあいつにも説明してやんなきゃな」 とシャワー室から出ていった。 「あう・・・、剣八・・・」 蕩けた目で剣八を見つめる一護は尻尾と耳が出ていた。 「一護、とうとう尻尾も耳も出ちまったな・・・」 「ひあっん!そこらめぇ・・・!あん!」 冷たい波しぶきを体に受けて、それにも感じる一護。 「もう、無理か?」 「むりぃ・・・、おかひく、なっちゃうのぉ・・・」 「くく、じゃあ、これで終いだ!」 ぐん!と奥まで突いて最後まで注ぎ込んだ。 「あうん!あつぅい・・・」 ぴくくっと耳が外を向いた。 「帰るぞ、大丈夫か?」 「多分・・・」 水着を着せてもらい、浮輪を渡され、また海に入る一護。 「何か、遊んでない気がする・・・」 「気持ち良かったんだから良いじゃねえか」 「うー、剣八のばか!」 バシャ!と水を掛けられた剣八。 元の浜に着くと二人でシャワーを浴びに行った。 「はふ!真水だぁ」 「海水は苦手か?」 「んー、何かべたつくから」 「そうか」 ぷるるっと尻尾の水気を飛ばすと、 「幾望の所に行ってるね」 と先に出ていった。 「にぃに?どうしたの、耳」 「ああ、やっぱお前知らなかったな。もうそろそろ月食が近いんだよ」 「げっしょくって何?」 「地球が月を覆ってしまう事よ、今年は皆既月食なんですって」 と乱菊が説明した。 「それがどうしたの?」 「俺らは月と関係が深いだろ?それで色々とな制約があったりすんだよ」 「ふうん・・・あ、剣八」 「おう、おめえも耳出てんのか」 「ちょっとな、あんたにも関係あるから聞いとけよ」 「?ああ」 「で、月食の間は俺達はこのままの姿、尻尾も耳も出たまま、ガキは狐の姿になるかも知んねえな」 「ほう・・・」 「後、セックスは禁止だ。その日だけな」 剣八がむっとして、 「何でだよ」 と聞いてきた。 「俺らと同じに尻尾やら耳が生えるからだ。いつ治るか分からねえしな」 「ふうん・・・」 突然、 「きゃあ!」 と一護が声をあげた。 「な、なんだ!」 と後ろを見ると幾望が一護の尻尾を握っていた。 「ああ、びっくりしたぁ。こぉら、離して?幾望」 「やーなの、かあ」 ふさふさの尻尾が気持ち良いのか放さない幾望。 「もう、しょうがないなあ」 と膝に抱いて、尻尾でくるんだ。 「うきゅう!かあ!だいしゅき!」 「かか様ぁ・・・、お帰りなさい」 と朔も目を覚ました。 「ただいま、朔」 「・・・。あ!そうだ!かか様、とと様!これね、僕が捕ったんです!」 と盥の貝やウニを見せた。 「へえ、こんなにも!一人で?」 「はい!恋次さんと檜佐木さんが潜り方を教えてくれたんです!」 ぱたぱたと尻尾を振って興奮気味に喋る朔。 「すごいねぇ。えらいえらい。乱菊さんに写真撮ってもらお?朔の初めての獲物だもん!」 「そうだな。てぇしたもんだ」 と剣八も褒めた。 「えへへ・・・」 とはにかみながら、獲物の前で皆と写真を撮った。 嬉しそうに笑う朔がいた。 第9話へ続く 09/07/26作 エロでした。 次は、波打ち際で遊ぶ、一護と白でも書きたいな。 |
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