題「馴れ初め」19 | |
同時刻、剣八の寝室では一護が組み敷かれていた。 「ん、剣八?」 「なんだ・・・」 「どうしたの?今日はなんか変だよ?」 「・・・なぁ一護、今日は俺達も誓いのキス、したよなぁ?」 「え・・、あ、うん・・・」 赤くなって頷いた。 「じゃあ、俺達も今日は初夜って訳だ。思う存分啼いてもいいぞ」 「へぇ?そんな!声、とか・・・」 「今日は結界が三重には張ってある。心配すんな」 優しく、オレンジの髪を梳いてやる剣八が、 「なんなら、もう一度「誓いの言葉」とやらを誓うか?」 ん?と額にキスしながら優しく聞いてきた。 顔を真っ赤にした一護が、 「う、うん・・・」 と控えめに返事した一護を抱き起こすと、向かい合わせに座り静かな口調で、 「汝、病める時も健やかなる時も、富める時も貧しき時も、死が二人を別つまで互いを愛し慈しむ事を誓いますか?」 と言霊を紡いだ。 「誓います」 はっきりと剣八の目を見て誓う一護。 「お前にだけ誓う」 と剣八も一護の目を見てはっきりと口にした。 「指輪の交換と誓いのキスを・・・」 剣八が一護の左薬指の付け根に、口付け犬歯で噛んで跡を付けた。 「んっ・・・」 今度は一護から、剣八の左薬指の付け根に口付け同じ様に犬歯で噛んで跡を付けた。 「次は誓いのキスだな」 一護の顔を優しく両手で包みながら、触れるだけのキスをした。 「ん・・・」 一旦離れると、ちゅ、ちゅ、と音を立て啄む様なキスを繰り返した。 「ん、ふふ、くすぐったいよ?剣八・・・」 幸せそうに笑いながら言う一護。 「そうか?」 「ん、ね・・、もっと・・・」 深いキスを強請る一護の唇に口付ける剣八。 「ん・・・、ふ、くふん、ぁん、あぁ、ん・・・」 ぷちゅ、と音を立てて離れると、二人の間を銀糸が伝っていた。 「あっ、はあ・・・、剣八・・・」 互いの唾液で濡れそぼリ、月の光で妖しく光る一護の唇を舐め、下唇を食み再び音を立てて啄んだ。 「ん、ん、剣、八・・・、あ、ん・・・」 キスに夢中になっている一護の寝巻きの帯を解いて、脱がせていく。 「ああ・・・」 夢中の一護は気付かないまま、裸にされている。乳房を剣八の大きな手に包まれて漸く脱がされた事に気付いた。 「あ・ん・・・、い、つの間に・・・」 やわやわと乳房を剣八に揉まれ、身を捩る一護。 「んん!や、あん!」 「一護・・・」 とさっ!と一護を押し倒し、胸を揉みながら首筋に吸い付き跡を付けた。 チリリとした甘い痛みにぴくりと身を震わせる一護。 手の平の中で硬くしこる乳首に舌を這わせては転がした。熱くぬる付く舌の感触に身悶える一護。 「あっ!け、剣八!はっ!はあ!んん!」 もう片方は指で摘んでは押し潰して捏ねた。一護は下肢がジンジンと熱を帯びてくるのを感じていた。 「は、はあぁ・・・、あう!」 カリッと歯を立てられた。もじもじと足を擦り寄せる一護に剣八が、 「気持ち良いのか・・・?」 と尋ねた。 「う、うん・・・、お腹がむずむずする、の・・・」 と答える一護の瞼にキスを落として、 「可愛いな、お前は・・・」 と囁いた。 はっ、はっ、と息も荒い一護の柔肌に手を這わせながら、身体中に口付けし、跡を残していった。 「あっ!あっ!剣八の手・・・、気持ちいい・・・」 汗を掻いてしっとりしている一護の肌と違い、熱く乾燥している大きな手は心地良かった。 「そうか・・・」 呟きながら一護の茂みへと手を進めていった。 「あっ!やっ!剣八!だめ!」 「だめじゃねえだろ?毎晩やってるだろ?」 「う・・・、でも・・・、ひあ!」 くちゅ、と既に濡れている秘所に指を伸ばしていった。 「なんだ・・・、もう濡れてたのか・・・」 「うう〜、剣八のばかぁ・・・」 悪態を吐く口を自分の口で塞ぐと、舌を絡め、軽く吸ってすぐ離れた。 「何怒ってんだ?俺は嬉しいがな・・・」 クイっと指を動かした。 「はんっ!あうう・・・、剣八ぃ・・・」 涙で揺れる一護の目を見て剣八は、すぐさま一護の茂みに顔を埋めた。 「きゃぁ!ダメだよぅ!剣八ぃ!」 「・・・聞こえねぇ・・・」 指で肉唇を左右に開くと甘い匂いと共に奥からトロトロと愛液が滴ってきた。 「一護・・・、すげぇな、もうとろとろだ・・・、下までぐちゃぐちゃだぞ・・・?」 「やあん・・・、言わないでぇ・・・」 身を捩って逃げようとしたが剣八が許すはずがなかった。腰を掴んでその場に縫いつけると、ベロリと舐めあげた。 「ひああん!あ!あ!やっ!だ、だめぇ!んあ!」 熱く長い剣八の舌が中に入ってきた。 「あああん!いや!いや!剣!剣八ぃ!やめてぇ・・・!」 ぐちゅっと音を立てて離れると、 「何だよ?気持ち良くねぇか?」 「ひっ、ひっ、おっ、おかしくなるよ・・・、もうゆるして・・・」 「くくっ!なりゃあいいじゃねえか、好きなだけ鳴いて、好きなだけおかしくなれよ・・・」 そう言うと愛撫を再開した。 「ひぃっん!やだぁん!あぅっ!あぅっ!やあっ!お、奥にぃ!」 剣八の長い舌が一護の子宮口にまで届いてはくすぐり続けた。ぐちゅぐちゅと卑猥な音が響いては一護の耳を犯した。 「きゃひぃん!ああっ!ああーっ!」 敷布を握り締め、限界まで背を撓らせ達した一護。 はあっ!はあっ!と泣きながら余韻に浸っているとまたベロリと舐められた。 「ひっ!ああっ!ああっ!んあぁっ!」 ビクッビクッと揺れる身体を、目を細めながら見る剣八。 犬歯で軽く肉芽を噛むと一際大きな声をあげた。 「あああッ!やだぁ!それやだ!いやあ!」 甘噛みを続け、舌で舐めあげるとガクガクと震えて潮を吹いて達した一護。 金色に光る耳と尻尾が出てしまっている・・・。 「くくっ!善い声で啼くな?一護・・・」 一護の愛液でぐちゃぐちゃになった口を拭うと、内腿の薄い皮膚にも跡を付けた。 「はああ・・・、剣八ぃ・・・、ん、はあ・・・、あん、俺も・・・」 「あん?なんだ?」 未だに震える身体を起こすと一護はおもむろに、剣八の中心に手を伸ばした。そこは熱く滾っていた。 「なんだ?どうする気だ・・・?」 一護は静かに、そこに口付けた。ちゅ、ちゅ、と可愛い音をさせながら、ペロペロと舐めはじめた。 「一護・・・!」 どんどん溢れる先走りを、ちゅうっ、と吸い取りパクリと口に銜えると、教えられた通りに口淫を施す一護が淫らで愛おしかった・・・。半分寝た耳に、誘うかの様に揺れる尻尾に煽られた。 「ふっ!う、出る、ぞ!一護!」 「うん!んっ!んん!んクッ!んく、んく、んくん・・・、あ、はあ・・・」 こく、こく、と音を立て飲み干した一護を抱き寄せると口付けし、己の残滓を舐めとっても舌を絡ませ合った。 「ふぅ、んん、あん・・・」 「一護、一護・・・、もうお前ん中に入るぜ・・・」 「あ・・・、きて・・・」 既に回復した自身を一護の秘所に宛がい、一気に奥まで貫いた。 「ん、あーっ!ああっ!ああっ!熱いよ、剣八ぃ・・・」 「お前の、此処は、とろとろに蕩けてるがな・・・!」 剣八が腰を打ちつける度に、グチュグチュと音が響いたが一護にそれを気にする余裕はなかった・・・。 「ああんっ!イクッ!イクゥ!もうイッチャうよう!」 「イケよ!俺もイクからよ!」 剣八の背に爪を立て先に一護が達してしまった。 「んあッ!ああぁあーっ!」 「ぐっ!」 一拍遅れて剣八が・・・。 「はうん・・・、剣八の、あつい・・・」 トロンとした目で見つめられ、復活する剣八。 「あ・・・、また、大きくなったぁ・・・」 「・・・後ろ向け、一護・・・」 「うん・・・」 繋がったまま体位を変える二人。 「んんっ!」 「ちゃんと踏ん張れよ・・・」 「ん・・・」 ふわふわの尻尾を掴んでやると、きゅうっと締め付けてきた。 「はああん・・・、やあ、やめてぇ」 「くくっ、感じてやがる・・・」 「ん・・・、だってぇ・・・きゃんっ!」 尻尾の付け根に軽く噛みついてやった剣八を尻尾で叩く一護。 「ばかぁっ!」 「くっくっ、そうだな、こっちがいいよな?」 くちゅ・・・と腰を揺らした。 「はあ、ああん、もっとぉ・・・、剣八ぃ・・・」 「くくっ、発情期か?一護?」 「ちがうもん・・・、剣八のせいだもん・・・」 「そうか、じゃあ満足させてやんねえとなぁ」 そう言うと、ギリギリまで抜いた。 「は、ああ、ああんっ!」 一気に奥まで突いた。何度も繰り返される内に一護は目の裏がちかちか光っているのが見えた。 「ひっ、ひッ!け!剣八ぃ、目、目の裏が光ってるよぉ・・・?なに?これぇ・・・」 ぶるっ、ぶるっ、と震えながら訊いてきた。 「くく、もうすぐイクんだろ・・・、もっと奥まで突いてやるよ・・・」 「へ・・・?ひっ!あああん!やああ!ああっ!ああっ!んんあっ!あっ!あっ!ああーーっ!」 弓なりに背を撓らせ、喉を目いっぱい晒しながら一護が達して顔から崩れ落ちた。 はあぁ、はあぁ、と息も荒い中、 「な、に?あれ・・・、い、いつもとちがう・・・!」 「へえ?そんなに感じたか・・・、もう疲れたろ?俺がイッたら終いだ、風呂に入れてやるよ」 「ふあ?あ、うん・・・。んあ!ああ!ああ!や、やああ!ま、またイクゥ!」 「好きなだけイケよ・・・、今度は俺もイってやるよ・・・」 「うん!うん!けん!ぱちぃ!好き!好き!ああう!んあぁーーっ!」 「一護・・・、愛してる・・・」 「ひゃあん!剣八ぃ・・・、俺も、愛してるよぅ・・・」 「くっ・・・!」 どくんっ!と一護の中に全てを注ぎ込んだ剣八。 全てを受けとめた一護。 いつもの様に風呂に連れて行き、洗い清めてやると同じ蒲団で一緒に眠る。 二組の夫婦の初夜が明けた。 第20話へ続く 09/05/11作 セカンド初夜が明けました。(笑) 次で最終話の予定です。でも子狐は続くのよ。 |
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