題「馴れ初め」16 |
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翌日、白は乱菊達と昨日買ったドレスを試着していたが、コルセットが嫌だと怒り始めた。 「なんでこんな苦しいモン着けなきゃなんねえんだよ!」 「着けなきゃ綺麗に見えないでしょ!」 「じゃあ、もう着ねえよ!」 「何言ってんの!もう明後日なのよ!今さら言うんじゃないの!」 「イヤなもんは嫌だ!大体これ何時間つけるんだよ!」 「終わるまでよ!我慢なさい!朝月も楽しみにしてるんでしょ!」 「うう〜!」 「にぃに・・・、いやなの?」 「一護、苦しいんだよ。締め付けられて、水も飲めねぇよ!」 ぷりぷり怒って帰っていった。 「もう!これは最終手段に出るしかないわね・・・」 「何するの・・・?」 「心配しないの、ある人にお願いするだけよ・・・」 「うん・・・」 「あんたも自分の子供に服見せなさいよ?」 「あ、うん!」 いそいそと隊舎に帰る一護。 「十六夜!朔!こっちおいで!結婚式で着る服買ってきたから着て見て!」 「「はあい!」」 「十六夜はこれで、朔はコレな!」 十六夜は、ひよこ色のワンピースを見て、 「可愛いけど、これあたしに似合うかしら・・・」 「着てみろよ、それから決めよ?嫌ならまた買いに行こう」 「うん」 早速着替える十六夜。 「ああ、似合う、似合う!可愛いよ!」 「そう?朔にぃ、どう思う?」 「僕も可愛いと思う!優しい色が良く似合ってる!」 「ありがと!朔にぃ!かか様!」 「次は朔な」 「あ、カッコいい朔にぃ!」 「そう?尻尾が変じゃない?」 「大丈夫だよ、四番隊で縫い直してもらったから」 ふさふさと尻尾が揺れて可愛かった。 「二人ともこれで良いな?」 「「うん!」」 「よかった!」 「かか様のは?」 「ん?」 「かか様はどんなの着ていくの?」 「えっとね、俺は着物なんだよ。これ」 水色の地に白鷺の刺繍が施された着物に琥珀の帯留め。 「わあ!綺麗!かか様にぴったりね!」 「ほんと!早く見たいです!」 「ありがとう、とと様が選んでくれたんだよ。嬉しいな」 笑って二人の頭を撫でた。 「京楽隊長!ちょっといいですか?」 「なんだい?」 「白の事なんですけど、式の衣装のコルセットが嫌だって言って、着ないって言い出したんですよ。何とか宥めてくれませんか?」 「あらら、しょうがないなぁ。うん、分かったよ」 「お願いしますね。やっぱり想い出になる事だし・・・」 「ありがとうね」 「ただ〜いま!白、朝月」 「お帰りなさい!ととたま!」 「あれぇ?かか様は?」 「なんだかご機嫌悪いんです・・・」 やれやれ・・・。そんなに嫌なのかな? 「ただいま、白」 「・・・おかえり・・・」 「何を拗ねてるの?」 「拗ねてねえ・・・」 「もうご飯の時間だよ、お手伝いさんが何か作ってくれたでしょ?一緒に食べよ?」 「ん・・・」 白の事が周囲にバレてから屋敷にはお手伝いさんが来て食事を作ってくれる。他人が居るのを嫌う白のために通いで来てもらっている。 「やあ、今日は白の好物ばかりだねぇ」 「ほんとだ・・・」 食事が済むと朝月にお乳をやって、二人で風呂に入る。 「ハイ、お蒲団に入っておいで・・・」 「ん・・・」 京楽が寝室に入ると、蒲団の上で座っている白が居た。 「どうしたの?白・・・」 「ん・・・、なぁ、早く・・・」 「ふふ、我慢出来ない?」 「だって・・・」 「僕もだよ・・・、可愛い白・・・」 「ん、ちゅ、んふ、ふぁ、あん・・・」 「久し振りだからかな?感じやすいね・・・」 寝巻きの袷から滑り込ませた手の平で乳房を触ると既に硬くツンと立った乳首があった。 「あん・・・、春水、もっと触って・・・」 「うん・・・」 首筋に吸い付き、いつもの様に跡を付けつつ舌を這わせ鎖骨を甘噛みするとピクン、と跳ねる身体。 「あうん・・・」 そして乳房の頂点の飾りを口に含むと熱い舌で愛撫した。 「ああん!熱い!あ、あ、しゅんすい!早く!」 「ん?早く?もっと楽しもうよ・・・」 「あ、あう、ばかぁ・・・」 はぁ、はぁ、と息も荒く、京楽の髪を乱し髪紐を解くと長い髪が白の身体をくすぐる。 「ひあん!しゅ、しゅんすい!ん、好き・・・」 「可愛いねぇ・・・」 乳房に赤い跡を付けると下肢へと愛撫を進める。 「あ!や!んん!」 「わあ・・・、すごい、洪水だ・・・」 「やン、い、言うなぁ・・・」 「嬉しいな、いっぱい感じてね白。僕もたくさん出すからね・・・」 クチュ・・・、と口淫を施す京楽。 「やああん!あっ、あっ、しゅッ、しゅんすい!だめぇ!」 「ん・・・、甘い・・・。イってもいいよ・・・」 「ふあ・・・!んああ!」 ビクビクと震える白に滾る自身を宛がう京楽。 「ああ、もう我慢出来ないよ、君に入るからね白・・・」 「あう、あ、きて?しゅんすい・・・」 「ああ、やっと君を抱ける・・・、長かった、君が居なくなってどれ程焦がれたか・・・!」 「ああ!春水!もっと!もっと俺を呼んで・・・?ここに居るって、ちゃんと俺はここに居るんだって言って!」 「白、白、僕の白!もう離さないからね、ずっと一緒だ・・・」 ゆっくりと白の中へと這入っていく京楽。全てを納めても動こうとはせず、白が焦れて腰を揺らして、 「しゅんすいぃ・・・、ん、どうしたの・・・?動いて・・・?」 と強請ると、 「ねえ、白、式の衣装が気に入らないってホント?」 と聞いて来た。 「あ、ん・・・、気に、入らないんじゃ、なくて・・・!こるせっと?が苦しくて、あ、はぁん」 ゆるゆると、刺激しながら、 「やっぱり着るのは嫌かい?」 ぐちゅ!と奥を突いた。 「はあん!な、なんで・・・?ん、ん」 「だぁって、一生に一度で一日だけだよ?それに」 ちゅっと触れるだけのキスをして、触れるか触れないかの距離のまま、 「白がもっと綺麗になるんだよ・・・?お願い・・・、着て僕に見せてくれないか・・・?」 「は、あ、あ、んん!」 緩慢な動きと微かに触れる唇に感じる白が遂に折れた。 「ああん!着る!ちゃんと着るからあッ!も、お願い!奥まで来てよぅ!」 「嬉しいな・・・!約束だからね!」 「うん!うん!もう意地悪しないでぇ!」 「ああ、可愛い白・・・、いくよ・・・、たくさん感じて・・・」 ずるる、と引き抜くと奥まで貫いた。 「ああん!善い!気持ち良い!春水!春水!好き!好きぃ・・・!」 「ああ、僕も好きだよ・・・、愛してるよ白・・・」 耳元で囁き掛ける。 「んあぁっ!春水の声だ・・・、あ、はぁっ!ああっ!もうイクッ!イクゥ!」 「一緒に・・・!」 「うん!ああっ!あぁああー・・・!」 「う、くう!」 「ん、あつい・・・」 はあ、はあ、とお互い荒い呼吸を整え、繋がりながら京楽が白に覆い被さった。 「ん・・・、重い、しゅんすい・・・」 言いながら京楽の髪を梳く白。 「ん、白の匂いだ・・・、いい匂い・・・・」 「春水・・・、俺お前のこの解いた髪型好き・・・。誰にも見せんなよ・・・」 「白・・・!姫がそう仰るのなら・・・!」 「ん、ねぇ、もっとしよ・・・」 「うん、気絶してもいいよ」 「ばか・・・、んん!」 「綺麗だ・・・、白・・・」 「はあん・・・、しゅんすい、愛してる、ああ!おっきくなった・・・」 「そんなこと、そんな声で言われたらこうなるよ・・・」 ちゅっちゅっとキスを繰り返し、まだヒクつく中を動きだす。 「あん!善い!春水の!熱い!んん!びくびくしてるぅ!」 「白ッ!」 ぐいっ!とニの腕を掴んで引き起こし、自分は仰向けに寝る京楽。 「んああっ!」 「白、騎乗位好きでしょ?」 「ああん、ばかぁ、あ、あ」 「好きに動いて良いよ?」 「ああ!ムリ!だ!あああ!」 「じゃあ、僕が動いてあげるね・・・」 ズグッと奥を突いた。 「うああ!あぁああ!ひっ!あっ!しゅん!すいっ!やあっ!ああっ!ああっ!」 下からの突き上げにもうすぐ絶頂を迎える白。 「いああ!ひぃっ!ああっ!ああっ!ああああーっ!」 きゅううと締まる中へと全てを注ぎ込む京楽。 京楽の上で余韻に浸る白が倒れ込んできた。 「あ、はっ、はっ、んん、しゅんすい、すき、どこにも、いくな・・・」 と呟いて気絶した。 「何言ってるんだか・・・、このお姫様は・・・」 京楽はこれ以上ないくらいに愛おしそうに白の髪を梳き、風呂へと運んで洗い清めた。 並んで眠る二人。 結婚式は、すぐ目の前だ。 第17話へ続く 09/05/05作 我が儘言う白でした。でもやっぱり京楽さんには敵わないらしい。 |
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