題「プレゼント」前半 |
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柄にもなく最近一護は浮かれていた。後2週間で、剣八と恋人の関係になって3ヶ月になる。 1ヶ月目も、2ヶ月目も特に何もしなかったし、言わなかった。 自分から床に誘って朝まで泣かされるぐらいだったから、今回は何かしようと思った。 (何が良いかな?現世の服とか、腕時計?こんなん考えた事ないから難しいな) 「そうだ!やちるに相談しよ!」 善は急げとばかりに、瀞霊廷に赴いた。すぐ十一番隊に行き、やちるを探した。 「おーす、やちる今いるか?」 稽古の途中の一角に尋ねる。 「あん?一護じゃねぇか、副隊長か?もうすぐ帰ってくんじゃねえの?」 「ふ〜ん、じゃあ待ってよ」 「なんか用でもあんのか?」 「ちょっとな、相談みたいなもんだ」 「相談〜?あのドチビにか」 「まあな」 しばらく待っていると剣八と肩に乗ったやちるが帰って来た。 「あー!いっちー!」 「やちる、剣八、お帰り」 「おう」 頭をくしゃりと撫でられる。 「なぁ、やちる借りてっていいか?」 「あん?構わねえよ」 「いいよ〜」 「サンキュ、んじゃちょっと来てくれ。やちる」 甘味処であんみつを二つ頼んで、ようやく話を切り出す。 「あのさ、やちるは剣八とずっと居たから、何でも分かるよな?」 「ん〜、大体分かるよ。なんで?」 「あのさ、あの、今度あいつに、その、なんかやろうかと思うんだけど、何が良いか分かんねぇんだ。 そんでやちるに相談してんだけど、何がいいかな?」 「なんでも良いと思うよ?いっちーが考えたモノだったら、剣ちゃん喜ぶと思う」 「そうか?服とか好みあんだろ?」 いつもより眉間に皺を寄せて考える一護に満面の笑みを浮かべるやちる。 (こんなにも真剣になって、本当に剣ちゃんが好きなんだね。いっちー) 「じゃあさ、一緒に御飯食べるのは?」 「?時々食ってんじゃん。食堂とかで」 「そうじゃなくて、いっちーが作るの。それを二人で食べればいいんじゃないかな?」 「あー、でもあいつ何食うんだろ?和食?洋食?俺が作れんのってハンバーグとかそんなんだぞ?」 「はんばーぐって何?あたし知らない」 「あれ?こっちじゃ食わねえの?ん〜、じゃあそれ作ろう!やちるの分もな。一緒に食べよう」 「えっ、良いの?だっていっちー、何かの記念日じゃないの?」 「な、なんでそれを・・・?」 「だって、毎月いっちー、嬉しそうにしてる日があるもん」 「剣八は気付いてないよな?誰にも内緒だぞ」 「うん、剣ちゃんにも内緒ね。ねぇ、いっちー、あたしもはんばーぐ作ってみたい。手伝っても良い?」 「いいけど、そんな難しくもないし」 まだ手をつけてない自分のあんみつをやちるに差し出し、 「やちる、これも食えよ。相談乗ってくれたお礼だ」 「わ〜い!いっちー、大好き!」 甘味処を出るとやちるが、 「あたし行くとこあるから、またね。いっちー」 「おう、またな」 一護は十一番隊に帰っていった。 隊舎に着いた一護は、隊首室の扉を開けようとして中から聞こえた話に動けなくなった。 『なあ、うちの隊長に見合い話来てんの知ってっか?』 『ああ。でも断ってんだろ?やっぱあのガキのせいか?』 『まさか!隊長があんなガキに本気になる訳ねぇだろ』 『なんだ、遊びか?隊長も人が悪ィな。あんなガキ相手に』 『まったくだ』 ぎゃはははは! 浮かれすぎてた・・・。普通に考えれば、自分のような子供を相手にしなくともいいのだ。 立ち尽くす一護を、稽古を終えた一角、弓親、剣八が見つけた。 声を掛けようとしたが、俯いて自分達に気付くことなく、反対方向へ歩いていった。 「なんだ?あいつ」 「様子がおかしかったですね」 「隊首室に用があったんじゃねぇのか?」 3人が隊首室に入ると数人の隊士が大声で笑っていたが、扉が開くとピタリと止まり、気をつけの状態で挨拶した。 「おい、さっき一護来なかったか?」 剣八が聞いてみる。 「え?いえ、来てませんが・・・、報告日でしたっけ」 「いや、今日来てやがったから、こっちで待ってるかと思ってな」 「はあ・・・」 「君達、さっき楽しそうだったけどなんの話してたの?」 「え・・、隊長の見合い話ですけど・・・」 なるほどね。肩を竦ませ溜め息をつく弓親。ガタンと音を立て椅子から立ち上がる剣八。 「散歩ですか?隊長」 「そんなもんだ」 弓親の問いかけにそう答え部屋から出て行く。 隊舎を回ると縁側で一護を見つけた。片方の膝に顔を預けて物思いに耽っていた。髪が陽に透けて光っていた。 剣八が一護の傍に立つ。気付かない。 「・・・・い。おい!一護!」 ふ、と顔を上げ、 「あれ?いつの間にそこにいたんだよ」 真顔で聞く。 「今だ。お前こそ、今日なんの用だったんだ?」 「ん?ちょっとな。もう済んだ」 「ふうん・・・」 そこへ地獄蝶と狛村隊長がやって来た。地獄蝶は一護を一番隊へ寄こすようにとの伝言。 狛村隊長は付き添いとのこと。 「なんだろ?俺なんかしたっけ」 「さあな、まあ行きゃあ分かるんじゃねえのか?行って来いよ」 「うん、狛村隊長よろしくお願いします」 「うむ、まあそう、畏まることもない」 二人で一番隊へ行った。剣八は何となく気に入らなかった。 一番隊の門をくぐり、部屋に通される。 「元柳斎殿、黒崎を連れて参りました」 「うむ、入るが良い、左陣、黒崎」 障子を開き中へと促される。前には白く長い髭の好々爺の様な総隊長が座っていた。 「あ、失礼します。黒崎一護です」 「うむうむ、まずは座るが良い」 座布団に進められ正座する一護。茶を勧められるが落ち着かなくてそわそわする。 「黒崎一護、単刀直入に言うがお主から更木に見合いを勧めてくれんか」 「は?」 「いやな、何度もあやつに見合いを勧めておるのじゃが、一向に乗って来んのじゃ」 「はあ、それで、なんで俺が」 「うむ、やはり隊長ともなるといつまでも独り身ではいかんじゃろ?妻を娶り、子を生し、家庭を築くのも一つの道じゃ」 「ならそう本人に言えば良いじゃないですか。なんで俺が・・・」 苦しい、早くここから出て行きたい。 「ふむ、お主と更木は浅からぬ関係じゃろう?頼みやすかろうと思うてな」 「い・・やですよ。剣八は俺の・・・」 「恋人か?ならば聞くが更木からそう言われたかの?」 言われてない。 「どうじゃ?言われておらんじゃろう?それが答じゃよ。ならばあやつの幸せのため身を引き、話を勧めてくれんか?」 「し、あ、わ、せ?」 なぜだろう?その言葉にひどく動揺した。俺はあいつの幸せの邪魔になる?なら傍にいない方がいい? なら何であいつは俺を受け入れたんだろう?遊びだから。子を孕む事も無い身体だから。扱い易い子供だから・・・。 もしそうなら、なんて滑稽なんだろう?こんなガキの囁く好きとかいう言葉も、さぞやおかしかったことだろう・・・。 いつの間にか俯いて肩を揺らす俺に、狛村隊長が、 「黒崎?どうかしたか?」 声を掛けてきた。どうかした?笑ってるんだよ。自分の馬鹿さ加減に嫌になる。声を立てて笑う。 「ふっ、ふふっ、あはははは!はははははは!」 笑いながら目の前が霞んでる事に気付いた。一頻り笑い、泣いた。 「くっくっくっ、ふふっ、良いですよ。でももっと早くに言って欲しかったですけどね」 まだ肩が揺れる。 「言っときますけど、俺だって勧めるだけですよ。決めんのはあいつですからね。文句言わないで下さいよ」 さっきの隊士達の声が頭の中で木霊(こだま)する。 付き合って3カ月目のプレゼントは、決まった。 一週間後、俺はやちると一緒に台所を借りてハンバーグを作っていた。 あの後、剣八になんだったと詰め寄られたが、のらりくらりとかわした。 やちるが挽き肉を捏ねてる間に、味噌汁とサラダを作った。あいつドレッシングとか大丈夫かな? 「いっちー、これくらいで良い?」 「んー、ああ、丁度いい。じゃあ形作るか。大体小判型だ。そんで真ん中に窪み作って、そうそう。うまいな」 やちるは良い嫁さんになれるなと言ったら、すごい喜んだ。やっぱ女の子なんだな。 焼きあがったハンバーグとサラダ、味噌汁とご飯をふたりで居間に持っていく。 座って待っていた剣八が、 「遅え、腹へったぞ。めし山盛りな」 と言ってきたので思わず笑ってしまった。子供みてぇ。 「ほらよ」 茶碗を渡す。やちるの分、俺の分よそって、さあ、いただきます。 「ん!おっいし〜い!いっちー、これすごくおいしいよ!すごい」 「ありがと、剣八は?口に合ったか?」 「ああ、うめえ。また作れ」 「・・・そうだな。うん。ありがと」 味噌汁を飲んだ。胸が一杯で潰れそうだ。俺は二人の食べる姿をずっと見てた。あまり食欲がない。 やちるが気付いたのか、 「いっちー?どうしたの?ぜんぜん減ってないよ?」 「んん?なんかおまえらの食いっぷり見てたら腹一杯になったみたいだ。まだ食えるなら食うか?」 「え?良いの?」 「ああ、二人ともすげぇうまそうに食ってくれるから、なんか嬉しくて、ほら剣八と半分こしろよ」 「う、うん。ありがといっちー」 「いいのかよ。後で腹減っても知らねえぞ」 「いいよ、めしと味噌汁は食ってんだから、それよか残さず食えよ?」 俺は笑いながら二人に分けた。 後片付けしながら、やちるが嬉しそうに、 「良かったねえ、いっちー。剣ちゃん喜んでくれて」 「うん。そうだな、サラダも味噌汁も残さず食べてくれて、嬉しいよ」 笑いながら返す。片付けが終わった。何もすることがなくて、俺は散歩に行こうと思った。 剣八の傍に居たくて、でも居たくなくて苦しかったから・・・。 「さてと、散歩行ってくるわ」 「え?うん。わかった」 やちるが少し驚いたように言った。 一人でぽてぽて歩いてると、乱菊さんが声を掛けてきた。 「一護!あんた一人で何やってんのよ?暇ならおいでなさいよ。おいしいお酒あるわよ?」 いたずらな笑みを向けて来た。酒か・・・。 「いただきます」 珍しく誘いに乗った俺に気を良くした乱菊さん。俺の杯になみなみと酒を注いだ。 一気に呷る。喉が焼けるようだ。かなり強い酒みたいだな。いい飲みっぷりだと、また注がれる。 しばらくして、酔いが回ってきたのか、俺は乱菊さんに、 「ねえ乱菊さん、好きになっちゃ駄目な人好きになると、結構つらいですね・・・」 と愚痴ってた。 「一護?どうしたの?失恋でもしたの?まさかね」 俺は多分変な顔で笑ったんだろう。乱菊さんが自分のことのように顔を顰めた。 ああ、綺麗な顔なのに、ゴメン。そう言うと何故か怒られた。 頭を撫でられ、涙腺が緩んだ。隊舎ではずっと我慢してたから止まらなかった。見っとも無いと言い顔を覆うと、 抱き寄せて、見っとも無くないから泣きなさい。って言ってくれた。俺は子供のように泣いた。 泣きやむと、乱菊さんは詳しく聞くこともしないで、今日はとことん飲みなさい!命令よ!と俺が潰れるまで飲ませた。 「ふう、なんでも溜め込む子ねぇ、甘えれば良いのに。更木隊長なら懐深いのに・・・」 「ん・・・、けん、ぱち、ごめんな」 「一護?」 「ごめん・・・」 一護は涙を零していた。乱菊は地獄蝶で剣八に迎えに来るよう言付けた。 すぐに現れた剣八に乱菊は、早・・・、と思わず呟いた。 「おい、なんでこいつがこんなとこで酔いつぶれてる?」 「あたしが誘ったからですよ。一人でふらふらしてたから声掛けたら、珍しく乗ってきたんですよ」 「・・・ふうん。おい一護。帰んぞ」 「けんぱち?なんでここに?」 「あたしが呼んだの。あんた一人じゃ帰れないでしょ」 「う・・・、ごめん」 「いい。帰んぞ、おら」 剣八は簡単に俺をおんぶして、乱菊さんに飲み代を渡した。 「あたしが誘ったんですから、結構です」 「うるせえ、いいからそれで払え」 それだけ言うと出ていった。 「剣八」 「・・・」 「剣八」 「・・・」 「ごめん・・・な」 「怒ってねえ」 「ごめん」 隊舎に着くと自分の部屋に俺を連れてった。蒲団の上に下ろすと、眼の前に座る。 「何があった?お前こないだから変だぞ?」 「う、それは、まだ内緒」 俺は人さし指を口の前にかざした。 「お前な・・・」 「ヒントやるよ、来週には分かる」 自分の部屋に帰ろうとしたが、後ろから抱きつかれて耳を食まれる。 「ん!や」 「帰すと思うか?ここまで来てよ・・・」 そうだ、これで最後になるのだから、好きにさせよう。俺もたくさん囁こう。好きだって・・・。 なんだかその日は、変だった。俺が好きだと囁く度、どんどん濃密になる愛撫で何も分からなくなっていった。 そんなだから、勘違いするんだ、愛されてるなんて。ただの遊びだと分かってれば楽だったのかな?分かんないや。 朝起きると珍しく隣で剣八が寝てた。俺は耳元で、 「ごめん、な」 と呟いて風呂にいった。風呂から出て部屋に戻るとまだ寝てた。珍しいな。俺は二日酔いで頭が痛い。 自分の部屋に帰って薬を飲む。最後に剣八の部屋に寄って一応帰ると断わった。 現世に帰って、一週間どう切り出そうか考えた。 結局良い考えも浮かぶことなく一週間が過ぎた。俺は瀞霊廷に来てた。さて、どう切り出そう? 「おす、剣八居るか?」 「おお、隊首室にいるぜ」 一角が教えてくれた。俺は隊首室に向かうとすぐ扉をノックした。 「なんだ、入れ」 中に入ると剣八が一人、隊首席に座ってた。 「今暇か?暇だったら、ちょっと散歩行かねえか?」 「散歩?ま、暇だし構わねえよ」 「そか、良かった」 俺は剣八と二人で歩きながら、人気のない所へ足を向けた。着いた先はいつかの小川だった。 「なんだぁ?こんなとこまで来て、迷ったのか?」 剣八が笑って聞いてきた。 「いや、ちょっと話があってさ、誰もいないトコの方が良いから・・・」 「話?なんだ急に?」 「急って訳じゃねえよ。前から考えてたから・・・」 「ふうん・・・、なんだよ」 「うんあのさ、俺ってお前の恋人って訳じゃないよな。言われてないし・・・、だからさ、もうここらでやめにしねぇ? お前見合い話来てんだろ?受けろよ」 ― 嫌だ。行くな。 「やっぱさ、やちるも、妹とか弟欲しがるだろ?だったら嫁さんいるし」 ― 誰も見ないで。 「幸せになってほしいし」 ― これは、本当の気持ち。 「だから・・・」 「おい。さっきから何の話してんだ、お前」 「何って、お前の見合いと別れ話?恋人って訳じゃないから別れ話っておかしいかもしんねえけど・・」 「恋人じゃない?誰に言われた?」 「誰でも良い、現にお前から何も言われてねえ。気にすんな、ガキが勘違いして浮かれてただけだ・・・」 「おい!こっちの話は聞かねえのかよ。お前は俺をどう思ってんだ?好きだ好きだ言ってたなぁ嘘か?」 「違う!嘘じゃねえ!でも、俺じゃ、駄目なんだよ・・・」 「いい加減にしろ・・・!」 俺は後ろの木に押し付けられた。 「いってぇ・・・、何すんだ」 「そりゃこっちのセリフだ。いきなり訳わかんねえ話しやがって。見合い?嫁?子供?俺がそんなもん欲しがるか!」 「でも・・・」 「でもじゃねえ」 「だって!」 「だってじゃねえ!」 いきなり噛みつくような口付けをしてきた。 「んっ!んんっ!あっ、ふっ!んんっ!」 息苦しくなって口を開くと舌が入ってきて、口腔内を蹂躙された。何もかも持って行かれそうな口付けに足の力が抜ける。 「あっ、はあ・・・」 後ろの木に倒れ掛かってると袴の上から中心を弄(まさぐ)られた。 「あっ!なにを!んっ!」 「なにをじゃねえよ、何にも分かってねえなテメエ・・・」 剣八は懐から紐を取り出すと、一護の身体を反転させ、木に抱きつかせる格好に縛り付けた。 「あっ、痛!ほどけ!」 「元気だな。結構なことだ」 下の方から剣八の声が聞こえた。下を見ると剣八が膝をついて一護の袴の裾から手を入れ、たくしあげてきた。 「なっ!やめろ!」 「いやだね、お前こそ、声気を付けろよ?誰か来るかもしんないぜ?」 一護の尻を、べろりと舐めあげ笑う。 「は・・、あっ!やめっ!」 剣八が一護自身を揉みだした。 「やめろってお前、もうこんなじゃねえか」 クックッと笑いながら硬くなったソコを下穿きの中に手を入れて上下に扱いた。 「んん、や、だ!はあっ!」 先走りでぐちゃぐちゃになったソコから手を離し、下穿きの後ろをずらす。ひくひくとヒクつく蕾があった。 「くくっ、物欲しそうにしてんなぁ」 「な、ちがっ!」 「違う?ふうん、まあいい」 ソコに湿った熱くて柔らかいモノが触れてきた。 「ああっ!まさか!やめろ!」 剣八の長い舌が這いずり回る。ぴちゃぴちゃとわざと音を立てて舐める。 「う、く、は、あ!うう!」 びくびくと背中が撓(しな)る。剣八が親指を入れて来た。 「はうっ!やあっ!あっあっ」 もう一方の親指も入れて、舌を差し入れる。散々指と舌で追い詰める。 「ひい、やだ!やっ!もう・・・」 「なんだ?入れてほしいか?」 「もう、やめろ!」 剣八は無言で立ち上がると、自分の袴をずらし、猛ったモノを一護の中に入れた。 「ああっ!あ、あ、かは!」 ギリリと紐が手首に食い込む。 「くっ!やめろって言う割にゃ、良く締め付けんじゃねえか」 グッグッと腰を押しつけて耳元で囁く。 「あっ!あっ!ひっ!くうっ!うっ」 「なんだもうイクのか?良いぜ、ほらイケよっ!」 剣八が一護の前立腺を抉ると、一護が果てた。 「んあっ!ああっ!あーっ!」 ガクガク震えながら木に身体を預けた。よく見ると自分も剣八も着衣のままだった。下着すら取って無い。 まだ硬いままの自身をずるりと抜くと剣八がナニかを入れてきた。 「あっ!なに、入れた・・・!」 「座薬型の媚薬だよ・・・」 剣八が酷薄な笑みを浮かべて告げた。 「座薬だからな、溶けだしたら・・・、直(ちょく)だぜ?なんせ今、中熱いだろうからなぁ」 「あ、あ、いや、出して・・・、嫌・・・、あっ?ああ、あ、熱い!なか熱い!」 「くく、溶けだしたみたいだな。さて帰るか」 一護の手首の紐を解きながら言った。 「どこへ?」 「あ?隊舎に決まってんだろ。色々と身体に聞いてやるよ・・・」 「やだ・・・、離せ、離せよ!」 「一人で立てんのか?ん?」 足に力が入らない。剣八に担がれて隊舎へと帰る。 後半へ続く |
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