題「捨て猫」8.すれちがい
 次の日一護は乱菊の所で台所を借りてお弁当を作っていた。
「出来あがるまで乱菊さんも入っちゃだーめ!」
明るく振る舞っているが少し顔色が良くないよう乱菊には見えた。
「一護、あんた顔色悪くない?」
と聞くと言い難そうに、
「だって、昨日も剣八と・・・」
そう言って俯いた。
「あらごめんなさい。野暮な事聞いたわね」
と言ってそこから立ち去った。
(ごめんね、嘘ついちゃった・・・)
気を取り直してお弁当作りに取り掛かる一護。
先ずはおにぎりだ。
「熱っ!あつつつ!」
熱いご飯におかかや鮭を入れて握り、海苔を巻いていく。
「六つあったらいけるよね」
次はおかずだ。
定番の玉子焼きにタコさんにしたウィンナー、アスパラのベーコン巻を作っては冷まして弁当箱に詰めていった。
「出来た!食べてくれるかなぁ」
ドキドキしながら蓋をして小さい風呂敷に包んで十一番隊へ向かった一護だった。

時刻は丁度お昼だ。剣八を探すと縁側で弓親達と一緒に居た。
「あ!剣八ーぃ!」
と声を掛け近づくとそこにはお重に入った料理が並べてあった。
それはとても綺麗で、自分が作った物とは比べ物にならないくらいで・・・、一護は自分が作った料理が恥ずかしくなった。
「やあ、良い所に帰って来たね、今からお昼なんだよ」
弓親が声を掛けた。
「・・・そのお弁当、誰が作ったの・・・?」
「ん?僕だよ。美味しそうでしょ?」
一護はじっとそのお重の中身を見てから弓親の顔を見ると、
「弓親は・・・、良いねぇ・・・」
と呟いてじりじりと後ずさり、後ろに振りむいて駈けだした。
「きゃん!」
後ろに居た隊士にぶつかり尻もちをついた拍子に手に持っていたお弁当箱が落ちた。それを拾うと一目散に走って行った。
「・・・どうしたんだろ?一護君」
「さあ・・・?」
気がつけば一護は雨乾堂の前に来ていた。
「・・・浮竹さーん、縁側貸してもらえる?」
「ああ、いいとも。どうしたんだい?お昼の時間だろう?」
「うん・・・今日はお弁当なの・・・」
と中に上がり、縁側でお弁当を広げると案の定グチャグチャになっていた。
「汚いな・・・、こんなの食べさせらんないよね・・・」
焦げた玉子焼きは漸く形になった物。弓親の玉子焼きはお店に出ててもおかしくないくらい綺麗だったな・・・。
アスパラのベーコン巻は焦げて形も崩れていた。おにぎりの形も歪だ。
「恥ずかしいな・・・」
もくもくと食べていると涙が出てきた。ぐずっと鼻水を啜っていると、
「おんやぁ?一護君じゃないの。何してるの、こんな所で?ん?」
「あ、京、楽さん」
さっ、とお弁当を隠す一護。
「ああ、お弁当食べてたんだね。そんな所で食べてないで中でお食べよ」
「嫌・・・」
今度は両手で隠す一護の隙をついて玉子焼きを一つ取って食べた。
「あッ!」
「んふふー、御馳走様。おや一護君、味付け上手だねぇ」
「ほ、ほんとに?」
「うん、とっても美味しかったよ」
「なんだ、お前だけずるいぞ。俺にもくれないか?一護君」
「浮竹さん・・・、あのでも、こんなんだよ?」
差し出すとひょい、と取って食べた。
「あ・・・」
「ほう、美味しいな」
「ね。で、何泣いてたんだい?」
「・・・何でもないの・・・」
「そうは見えないけどねぇ・・・」
困った顔で一護を見る京楽と浮竹。

そうこう言っているうちに剣八が一護を迎えにやって来た。
「邪魔すんぜ、一護、帰るぞ」
「まだ帰らないもん・・・」
「何言ってんだ。ん?お前それどうした」
一護の手の中の弁当に気付いた剣八が傍までやって来て聞いた。
「・・・作った」
「お前がか?」
「うん・・・」
「ふうん・・・おいそれ寄越せ」
「ヤダッ!弓親のお弁当食べればいいじゃん!」
そう叫ぶなり身体の後ろに食べかけのお弁当を隠す一護。
「良いから寄越せ!」
あっと言う間に取り上げられた。
「あっ!」
見ているうちに残さず食べ終わる剣八。
「作ったんならさっさと出しやがれ」
指先に付いたおにぎりの飯粒を舐め取りながら言う剣八。
「だって・・・弓親のお弁当の方が綺麗だった、もん・・・」
俯いて空になった弁当箱を見ながら呟く一護。
「お前が作ったのはこっちだろうが。俺はこっちのがいい」
「うう〜〜・・・」
「唸るな、帰んぞ」
「ん・・・」
剣八に腕を引かれて雨乾堂を後にする一護だった。
「初めての手料理だったんだねぇ。可愛いなぁ、一護君は」
「そうだなぁ。俺たちには眩しすぎるな」
とほのぼのとお茶を飲む二人だった。

○月9日。
おべんとうつくった。がんばったけど弓親のおべんとうのほうがキレイだった。はずかしかったけど、きょーらくさんやうきたけさんが、おいしいってほめてくれた。剣八もたべてくれてなんかほめてくれた。ほんとはうれしかったけどいえなかった。


その日の晩も抱かれては気絶した一護。
「まだ体力付かねえか・・・」
と風呂に入れた後、蒲団に運び隣で寝ようとするが燻ぶる熱は収まらない。
「・・・ちッ」
小さく舌打ちするといつもの遊郭へと出掛けた。

「・・・ん、ふぅ、あ・・・、やっぱり居ない・・・」
夜更けに目が覚めて一人なのに気付く一護。
「やっぱりいやだなぁ、どうやったら取られないで済むのかな・・・」
と考えながら一人で眠った一護。

翌日、一護は勇気を振り絞って遊郭のお姉さま方に相談しに行った。
「俺!剣八を取られたくないの!男の人ってどうすると喜ぶの?」
顔を赤くし、手をもじもじさせている一護の可愛い仕種や、剣八が何故遊廓に通っているのかなどお見通しの遊女達は嫌な顔せず協力した。

男の感じる所や、どうすれば気持ち良くなるのかを丁寧に教えた。
夕方になり隊舎に帰る一護。帰りに何度も何度もお礼を言って家路に着いた。
「上手く行くと良いよねぇ、あの子」
「本当・・・更木様の事がほんに好きなんでしょうねぇ」
良く剣八に呼ばれる白露太夫と風花太夫が揃って一護を見送った。

夜、寝室では・・・。
「今日は、俺がする・・・」
「あ?何を?」
「だから!いつも剣八が、俺に・・してくれる事!」
そう言うと剣八の股ぐらに顔を埋めた。
既に半勃ちのそれに舌を這わせる一護。
「ん・・・、あ、ふ」
「こら!やめねぇか!」
「ん、ん、いやら!」
ちゅちゅ!と先を吸い、裏筋を舐めていくとグゥン!と固さと大きさを増す剣八自身。
「止めろッつってんだ!」
声を荒げる剣八。
「む〜、剣八だって俺の、やってくれる、のに!」
「それとこれとは違うだろ!お前は何もしなくていい!」
「やだ!剣八だけずるい!」
「ずるいってお前な・・・」
「俺・・、下手?剣八気持ち良くないの・・・?」
泣きそうな顔で聞いてくる一護。必死な顔が可愛い、剣八は一つ悪戯を思いついた。
「しょうがねえな、咥えろ」
「ん・・・」
くぷ、と口に含む一護の髪を撫でながら剣八は身体をずらしていった。
「え?え?」
あっという間に69の形になった。一護の下で剣八が、
「ほら、続きやれよ」
と尻を撫でながら先を促す。
「う、うん」
ペロペロ舐めては口に含んでいると一護の口の中で大きくなる剣八。
「おっき・・・はふ・・・」
口の端の涎を舐めながら呟くと、
「何言ってやがる、まだまだだぜ?もっとデカイのがお前ん中に入ってんだろうが」
「うそ、まだ・・・?」
とろとろと溢れる先走りを舐めて、啜って、脈動する剣八から熱気を感じる一護。
(これが、俺に・・・)
そう思った瞬間、一護の蕾がキュン、とヒクつき、前からは透明な先走りがぽたぽたと滴った。
「気が早えな、もう感じんのか?」
つつ、と蕾を撫でる剣八。
「ひあんッ!」
「こら、口が留守だぞ」
「あ・・・ん、んふ、ちゅ、ちゅる、ふあッ!」
剣八が一護の蕾を舐め始めた。くちゅくちゅ、にゅるにゅると舐めては舌でほじっていった。
「く、くふぅんん・・・」
ゆらゆらと知らず揺れる一護の腰。そのうち指が入って来た。その指は一護の前立腺を執拗に責めた。
「ふっ!ンッ!んん!んく!んんッんーー!」
一護がイクのと剣八がイクのはほぼ同時だった。
「くッ!」
「んぶ!ん・・・!く、んく、あ・・・、にが・・・」
「何飲んでんだ・・・」
「だって、剣八はいつも俺の飲んで・・・、俺のもこんなまずいの・・・?」
申し訳なさそうに聞いてくる。
「ま、苦いのは一緒だろ、同じもんなんだからよ」
と一護の口の周りに着いた白濁を拭ってやった。
「ん・・・」
その指を舐める一護を押し倒し、熱い杭を埋め込んでいく。
「んん!んあ、ああ・・・、はぁ」
律動を始められれば何も考えられないくらいの快感が一護襲う。
「んん!んん!いい!気持ち良い、剣八ぃ・・・ああ!」
「一護」
「ん、んふ、ん!んん!んーーッ!」
口を吸われながら達した一護。
「あ、あ、もっと・・・」
「ああ・・・」
一護が気絶するまで続けられた。
「少しは持ったか?」
新しい蒲団に一護を寝かせながら呟く剣八。その夜は起きる事無く朝まで眠った一護だった。

○月10日
ゆうかくの、おねぇさんたちに「おとこのひとがよろこぶつぼ」っていうのおしえてもらった。剣八にしたけど、ちょっとおこられた。
やっぱおれヘタなのかなぁ?もっと、もっとべんきょうしなきゃ。剣八どっかにいくのいやだもん。
つぎは、よろこんでくれるかな?

次の日も遊廓に出向き、手解きを乞う一護。
「おや?あれでは駄目でんしたかえ?」
「うん・・・、なんか怒られちゃったの・・・」
今にも泣きそうに顔を歪める一護に遊女達は、
代わる代わる頭を撫でた。
「やっぱり剣八は女の人が良いのかなぁ・・・?俺も女の人になりたいよ・・・」
くしゅん、と鼻声になってしまった一護に、
「なら・・・次はこんなのはどうでござんしょう?」
と提案する遊女が居た。
「なに?」
「陰嚢タックと言うんですがね、男の人の此処・・・」
白い指が一護の股間をするりと撫でる。
「ひゃ・・・」
「ここをね、女の人みたいに見せるんですよ」
「ど、どうやって!」
「ちょっと、向き不向きがありますが、陰嚢・・・、貴方のタマタマをね、中に隠しちゃうの」
「へ?なか・・・?」
「そう。やって・・・みますか?」
「う、うん!女の人みたいになったら剣八ずっと居てくれる?夜中になっても俺の隣で寝ててくれる?」
「さあ・・・、そればかりはその方じゃないと・・・」
「ん・・・、やってみる。じゃないと、俺・・・」
「一護ちゃん・・・。じゃあ早速やりましょう。脱いでくれますか?」
「う、うん・・・」
しゅるしゅると、着物も下帯も脱いで行く一護。
「これをココに押し込んでいくんですよ、ゆっくりと、負担をかけないように・・・!少しでも痛いと思ったら我慢しちゃ駄目。命にかかわりますよ?」
その言葉に一護はゴクリと喉を鳴らした。
「分かった・・・、え、と、ここに?」
「そうです、ゆっくりと・・・」
「ん・・・」
くい、と押していくとクリュと少しずつだが中に入っていった。
「あ、入る・・・?」
「焦らないで・・・、ゆっくりです、ゆっくり・・・」
「うん・・・」
く・・、く・・、と奥へと押し込んでいく。
「う・・・ん、あ!一個入った・・・!」
「痛みは無いですか?」
「・・・。うん」
残りの一つも押し込んでいく。少し苦しかったが痛くは無かった。
「は・・・、苦し・・・」
「全部入りましたね?」
「う、うん」
ふ、ふ、と呼吸を整える一護。
「次に行けますか?」
「ん」
「では、この残った皮があるでしょう?そこにおちんちんを挟んで・・・」
「こう?」
一護は棹を下に向けると遊女が、
「ちょっと触りますね、そのまま・・・、それを皮でこう隠してテープを貼って・・・」
とテーピングテープで貼りつけていく。
「終わりましたよ」
「う、うん」
ゆっくり身体を起こし、股間を見るとそこにいつも有るはずのモノは無く、オレンジ色の淡い茂みの奥はぺたんこだった。
「無い・・・。女の人ってこんな感じなの?」
「ええ、多少は違いますけどね」
「へえ〜」
「座ったり、歩いたり出来ますか?」
「あ、うん」
一護は身体を動かして具合をみる。
「ん〜平気」
「じゃあ、この着物もあげましょう」
と風呂敷包みを渡された。
「お着物?」
「ええ。今晩着てみて頂戴」
「いいの?お着物高いんでしょう?」
困ったように眉をへの字にする一護。
「ここには有り余ってますよ。気にしなさんな」
「う〜、うん。ありがとう!」
素直に頭を下げる一護を心底可愛いと思う遊女達だった。

○月10日
ゆうかくの、おねぇさんたちに「いんのうたっく」をおしえてもらった!これでおれのココもおんなのひとみたいになった。
キレイなおきものとかくれた。おれいは、なにがいいかなぁ?
剣八がよろこんでくれるといいな。

その晩。
寝室では貰った着物を着て、一緒に入っていた髪飾りや紅を付ける一護。
「変じゃないかなぁ・・・?」
ソワソワしながら蒲団の上で剣八を待つ一護だった。
ドスドスと廊下を歩いてくる剣八が部屋に入って来た。
「あん?」
「あ、剣八・・・」
寝室に入って見たものは、いつもの白い寝間着を着た一護。

ではなく、煌びやかな女物の着物を着て飾り付けた一護だった。
「何の真似だ?こりゃ」
呆れた様に言うと剣八は一護が身に着けていた女物の髪飾りや紅を拭いとった。
「ん、ぷ!似合わない?変、だった・・・?」
「着飾ってんのが気に食わねえな。早く脱げ」
と言いながら自分で剥いでいく剣八。
「ごめんなさい・・・ん、ちゅ、っふ・・・」
深く口付けられ押し倒される一護。
ちゅ、ちゅ、と首筋を吸われ、鎖骨をカリカリ噛まれ、その下のある小粒を口に含まれ愛撫される。
「んあ!あ、あ、けん、ぱちぃ・・・あ、は、ああ・・・」
ゆらゆらと腰が揺れる一護に気を良くする剣八。ゆっくりと舌を這わせ下肢に近づいていく。
(あ、あ、もうすぐ見られちゃう・・・)
剣八の反応が怖い。嫌がられる?喜んでくれる?出来たら喜んで欲しい・・・。
する、と裾を割って手が侵入してくる。
「あ・・・」
恥毛に触れ、いつもなら有るはずのモノを探す剣八。

「あん?なんだこりゃ?」
いつもと違う股間に戸惑うが先を続ける。何も無い割れ目をすりすりと撫でさすっていく。
(ま〜た何か要らんこと聞いて来たな・・・)
「あ、あん、やぁ・・・」
もどかしい感触と感じる度にズクンズクンと痛み出す下肢。
(な、なんで?気持ちいいのに、痛いよ・・・?)
海綿体に血が集まり勃起した一護自身が痛みを訴える。ズクズクと痛む度に先走りがとろとろ溢れている。
「は、女みてえだな?今のお前のココ・・・下までぐっしょりだ・・・」
くちゅ、と音を立て蕾を弄る剣八。
「あ!あん!」
「くく・・・」
そこへ顔を埋め、目で確認する。
(はあん・・・、中に入れてんのかよ。何がしてぇんだ?)
れろ、とそこを舐めていく。
「ひゃあ!」
くちゅくちゅと蕾を舐め回し、足の付け根に吸い付き跡を付ける。
「ふぁん!あ!あ!」
指を入れていく。中はいつもより少し狭いか?奥の前立腺が出っ張っているか?
そこを撫でると堪らないと言うように一護の腰が揺れた。
充分解れた。タックしたその状態で挿入する剣八。
「んあ、あ!ああ!いや!ああぁああンッ!」
たった一突きで達した一護。ビクビクと震える身体。
「や・・・っ、変・・・、なにこれ・・・」
「さぁな、お前がやったんだろうが」
抽挿を始める剣八。胎内を擦られる度に叫ぶような声を出す一護。
「ひッ!ひッ!あ、く、苦し・・・!痛い・・・!」
「痛い?ああ、これか・・・」
股に挟んでいる棹のテーピングを外して取り出したが、陰嚢はそのままにしてまた上からテープを貼った。
「はっ、あ、は、は・・・」
「おい、動くぞ」
「う、うん・・・」
ぐちゅ!と奥を突き、えらの張った部分で前立腺を抉られる度に声を荒げる一護。
「ひぁああ!うあっ!あうっ!あぐうぅッ!うああああっ!」
ぎゅうぎゅうと締め付ける一護に、
「く!そんなに締め付けんな・・!動けねぇ」
「あああっ!いやあぁああっ!ひッ!ひゃああああっ!」
「おい!一護!」
ペチペチと頬を叩くがまるで効果が無かった。
「こいつ・・・、ドライでイキまくってやがる・・・」
「ひぐッ!んぁああぁああっ!お!おううぅッ!ああっあああああーーっ!」
首を打ち振り、わが身を襲う強烈な快感に訳が分からなくなり泣き出す一護。
「やあぁ!やだぁ、こわい、こわいようぅ・・・!」
グチグチと奥を穿つ剣八。
「いや!いやあ!またくるよぅ!きちゃう!きちゃ!うあああああ!」
「はっ!すげぇな一護、お前出さねえで何回イッてんだ?まるで女みてえだな?」
「ひいいんッ!イキたいよう!イかせてぇ!」
「くく!イッってんじゃねえかよ、さっきから」
ぐちゅ!とさらに奥を突く。
「だ!出したい!出してイきたいよお!も!苦しいの!おねがい・・・!」
泣きじゃくる一護。
「・・・じゃあもうこんな真似すんじゃねえぞ?」
と言いながら中に納められた陰嚢を上から少し押した。
「んああぁああん!あ・・あ・・あひ、くるひ・・よぉ・・・」
びく!びく!と震えながら涎を垂らす一護。ビッ!とテープを剥がす剣八。
「ったく、何処でこんなコト覚えて来た?」
息も絶え絶えな一護には応える事も出来なかった。
「このまま動いて出してやるよ」
「ひッ?ひあッ!」
ずるるる、と抜ける際まで抜くと一気に奥まで突いた。
「いッ!ひゃあぁああん!」

ぐぷっ!ズルルッ!ぐぷっ!ズルンッ!ぐぷんっ!と抜き差しを繰り返していると、次第に中から陰嚢が引きずりだされてきた。

「お!出て来たぜ、一護」
「や!やあぁん!んあッ!んああッ!」
次の瞬間、ぷるんッ!とパンパンに張った陰嚢が外に出て来た。
「ハッ!やっと出て来たぜ、おら!これで出してイけるだろ?」
と剣八は遠慮なく奥と前立腺を抉った。
「ひッ!んあ!出る!でちゃう!出ちゃうのぉ!」
ガクガク痙攣しながら、びゅくん!びゅくん!といつもより濃い精液を吐き出す一護。
「んあああ!と!止まんない!止まんないよぉ!」
びゅるびゅると流れ続ける精液、達した一護の締め付けで剣八も一護の最奥に熱の塊を注ぎ込んだ。
「くうっ!」
どくどくと中を満たしていく熱いそれを感じて一護は気絶した。
「ん・・・あちゅい、のぉ・・・」
どさっ!と一護の上に倒れ込んだ剣八が涙に濡れた一護の顔を覗きこむ。
「たく・・・、なんなんだ最近・・・。飽きねぇやつだぜ」
と眠る一護の髪を梳いてやった。

一護が寝ている間に風呂に入り、身体を清めてやる。
その晩は遊廓には行かず朝まで同じ蒲団で眠った剣八だった。


第9話へ続く




10/11/10作 剣八の為のお弁当を作る一護と遊廓で剣八の為にお勉強する一護。
お互いを思いあっているのにすれ違っている二人でした。


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