祭祀様は夢を見ない
2010/08/30 Mon
m25
!注意
ゲーニッツ×グスタフ。
主従諸共乙女&相互片思い臭きつめ。
キャラ崩壊、嘘設定などを受け付けない方は要回避。
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重ね合わせた唇は人肌には僅かに足りず、ひんやりとしていた。
人の体温を有するグスタフの唇とは根底に流れる血の濃度が違うのだ。
小さく喉の奥で、「ん、」と短い声を漏らすのを皮切りに、
ゲーニッツの人より長い舌が口腔に忍び込んでくる。
歯列をざらりと舐め上げられて、柔らかな粘膜が微かに痙攣する。
グスタフにもキスの経験くらい五万とあるが、相手が悪すぎる。
なにせ、グスタフにとってゲーニッツとはただそこに在るだけで心中を嵐のように掻き乱すのだ。
そんな相手との口付けにそつなく対応出来るほどグスタフは朴念仁ではない。
口腔を舌先で掻き乱されただけで身体は熱を覚え、伏せた睫が揺れた。
グスタフの緊張を愉しむように、ゲーニッツは首の角度を変えて口付けを深めてくる。
触れ合う唇にグスタフの体温が移っているのか、段々とゲーニッツの唇も熱く変わってきた。
ゲーニッツの背中に回し、添えるだけだった指先が蒼衣に微かな皴を作る。
その反応に気を良くしたのか、僅かに上体を傾けてグスタフに覆いかぶさるように上顎を舐めてきた。
グスタフの細い腰は撓り、殆ど腰に回されたゲーニッツの腕に頼っている状態だ。
口付けが甘く、舌を絡めているだけで神経が麻痺するような恍惚を感じる。
それでも必死にゲーニッツに応えようと舌を差し出し、自らも舌裏を舐め上げる。
とろり、と口内で交じり合う粘液で、お互いの境界が曖昧になり、
グスタフは唇を震わせるようにして吐息を漏らす。
その途端、ゲーニッツに足を払われて、背後の寝台に向かい身体が落ちていく。
心地良い浮遊感と、倒錯的な背徳感に包まれて、グスタフは閉じた瞼に力を込めた。
「……………また、か」
朝の日差しがカーテンの隙間から差し込み、グスタフは日の光を遮るように、
手背で庇を作って疲れたような声を出しながら起床の第一声を漏らした。
窓の外で囀る小鳥の声も、清々しいほど晴れた青い空も、
グスタフの中にある憂鬱とした自己嫌悪を掻き消すことは出来ない。
グスタフは溜息を隠しもせず、大きく吐き出しながら、額を押さえて、
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