夢に見るほど甘い生活
2011/02/28 Mon
m25
!注意
ジェネラル×オズワルドでバレインタインデー話。
色んな意味で甘い仕上がり。ラブラブしてるばっかりです。
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睡眠に夢という付加価値が加わったのはいつからだったか。
少なくとも暗殺者として闇の中に身を浸していた頃には、縁遠いものだった。
そもそも当時のオズワルドにとって夜は暗躍する時間であり、本来その時間帯に取るべき睡眠自体、必要最低限しかとらないように心掛けていた。
無防備になる時間は出来る限り少なくしたいという暗殺者の悲しい性と、休息に当てる時間が無為なものに思えて仕方なかったからだ。
そんな生活をずっと続けていたから一線を退いた後も、夜に眠って昼に動くという当たり前のサイクルに慣れるために決して短くはない期間を要した。
現在は身体に言い聞かせ続けた甲斐あって何とか体裁を保ってはいるものの、やはり夜の方が目が冴えるし、なにより性に合う。
そんなオズワルドにとって本当に幼い頃ならいざ知らず、記憶にある中で睡眠中に夢を見るという感覚は長い間理解の外にあった。
けれど、だからこそ―――現実では決して起こらないであろう事を夢で見るのは決して嫌いではなかった。
「昨夜、夢を見ましたよ」
まだ冷たいシーツに懐くように身を伸ばしながら、オズワルドは口を開いた。
風呂上りで火照った身体にシーツの冷たさが存外心地よく、滑らかな肌触りを愉しんでいると、今まで活字を追っていたジェネラルの視線が落ちてきた。
枕に顎先を乗せつつ、目だけをジェネラルへと向けると、穏やかなブルーエストと視線が絡む。
「どんな、と聞いても良いだろうか?」
「おや、興味がおありですか?」
「悪夢は人に話すと効果がないそうだぞ」
「悪夢というほどのことでは」
言葉遊びのように言い合えば、ジェネラルの大きな手が慈しむように額へと添えられて、そのまま頭を撫ぜられる。
それが心地よくて思わず目を細めると、微かな笑気が耳を打つ。
まるで猫のようだと笑う気だろうか。という思考はすぐさま掻き消える。
動物のようだと揶揄されようと、この手が好きなのだから仕方ない。
「…まぁ、余り楽しい夢ではありませんでしたが」
「ほう?」
緩々と動く手は未だ止まらない。
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