指先の駆け引き
2011/01/02 Sun
m25
僅かに目が細くなっているのは、オズワルドにも限界が近いからだろうか。
唇が僅かに開いて熱く荒い息が肌を滑り、汗が細い顎を伝ってジェネラルの胸へと落ちた。
くらり、と、意識が酒に飲まれたような酩酊に襲われる。
色気を惜しげもなく晒すオズワルドに、ジェネラルは確かに欲情し、見惚れてしまう。
ジェネラルは抑えようもなくなった恋情に翻弄され、身体の末端から内側まで震えが走る。
それはオズワルドを包み込む内壁にも及ぼされ、耳元でオズワルドが息を呑んだのが分かった。
『んッ……―――ッ!』
けれどそれを認識する前に、内側に熱い奔流を感じて、ジェネラル自身も熱を爆ぜさせた。
身体の外側と内側で吐精を感じながら、汗ばんだ肌を合わせて呼吸を落ち着ける時を稼ぐ。
息を弾ませながら、それでも互いを抱き寄せる腕は緩むことがなかった。
脳裏に思い浮かべるオズワルドは、ジェネラルの好きな笑みを浮かべて、何度もキスを降り注いだ。
「―――は、ぁ…ッ」
記憶を浚いながら、一人きりのベッドで身を慰めているジェネラルはその時のリップノイズまで思い出してしまい、心音を加速させる。
陰茎から零れる淫液には白いものが混じり、呼吸は熱に浮かされたように息苦しい。
呼気に絡まって嬌声が上がりそうになるのを耐えているものの、限界は近かった。
くちゅくちゅと卑猥な水音が荒い息に重なり、意識が白くぼやけていく。
下腹部に渦巻く熱が限界を迎えたがり、先端がぴくぴくと痙攣を繰り返す。
あと一度でも摩擦を加えれば爆ぜそうな熱に、ジェネラルは小さく唇を噛んだ。
「ただいま戻りました」
「――――ッ!!」
まるでその瞬間を狙ったかのように、玄関から耳慣れた声が響いた。
その声を認識したジェネラルは咄嗟に両手で陰茎の根元を押さえ込み、吐精を阻む。
達する直前で戒められた熱は、快楽を痛苦に変えてジェネラルを苛んだが、この状況で解放するわけにはいかない。
荒い息を幾度も吐いて、加速した心音にブレーキを掛けながら気配を伺えば、オズワルドがコートについた雪を払って廊下へと移動しているのがわかった。
リビングに向かう前に寝室のクローゼットにコートを仕舞っていくのは、オズワルドの習慣だった。
それを知っているジェネラルは自慰によって紅潮した頬を一層朱色に染めた。
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