指先の駆け引き
2011/01/02 Sun
m25
濡れた睫まで口付けられ、ジェネラルは吐息を漏らして視線をオズワルドへと向けた。
『…も、ぅ……ッ』
『はい?』
限界が近いのを理解していながら、気づかぬ素振りで首を傾げてくる姿は憎らしいほど常と変わらない。
太腿に当たるオズワルドは誤魔化しきれないほど熱を有しているくせに、ポーカーフェイスを気取ってジェネラルの精神を嬲ってくる。
赤く染まった顔で睨んでも何の効果もないと理解していながら、それでも視線が険を孕む。
ジェネラルは奥歯を噛み締めながら、胸に置かれた手に爪を立てた。
『―――もぅ…いい、から…ッ…』
羞恥で揺れる声は、自身で聞いても聞き苦しいことこの上なかったが、オズワルドとっては違ったようだった。
今まで絶え間なく蠢いていた指が引き抜かれ、代わりに熱く猛った欲で秘所を貫かれた。
挿入の衝撃に、ジェネラルの首が沿って、苦しげに上下する喉仏が露になる。
オズワルドは反らされた急所に甘く歯を立てながら、静かに律動を開始した。
ジェネラルの身体を慮ってか、それとも焦らすのが目的なのか、もどかしいほどゆっくりとした律動は着実にジェネラルの理性を燃やしていく。
いっそ、何もかもを忘れるほど激しくすれば羞恥を感じなくてすむのに、オズワルドはいつも快楽と羞恥でジェネラルを溶かしてしまう。
閨の中まで紳士的な恋人が愛しくて、ジェネラルは力の入らない両腕を持ち上げて痩躯を抱き寄せた。
『…オ、ズ…ッ…ん………、ズ…ッ』
剥き出しの耳元に何度も嬌声を零されて、オズワルドにも限界が近づいてくる。
オズワルドは鍛えられた腰を掴み、何度も腰を打ちつけた。
最初は理性が焼き切れるほどゆっくりとした律動は、今は肌と肌がぶつかり合う音が響くほど激しいものになっていく。
起立したジェネラルの欲は吐精を思わせるほど淫液に濡れて、時折オズワルドの腹筋に擦られると脳が痺れるほどの悦楽が駆け抜ける。
互いの息は荒く、触れ合う肌は熱く、鼓動が近い。
『―――閣下…ッ』
切羽詰ったような、オズワルドの声が遠い。ジェネラルは涙で濡れた視線をオズワルドへと向けた。
いつもはグラスで隠されている切れ長の瞳は欲に濡れ、ジェネラルだけを見つめている。
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