指先の駆け引き
2011/01/02 Sun
m25
隠しようもない熱を両手で包みながら、閉ざした視界の中で思い描くのはたった一人で、ジェネラルは奥歯を噛み締めた。
思考の――記憶の中のオズワルドは指先でステップを踏むようにジェネラルの肌を擽る。
鍛えられ、傷だらけの硬い肌を楽しげに撫で、首筋や鎖骨に歯を立てて淡い朱色を咲かせる。
常は冷たい指先が、ジェネラルの体温に暖められて熱を有していく。
余りに楽しそうなオズワルドに耐えられず、苦し紛れにそれを指摘すれば、ポーカーフェイスを僅かに崩したオズワルドが唇を耳元へと寄せて囁いた。
『―――閣下、誰に触れているとお思いですか?』
端的に、ジェネラルに触れているから昂ぶっているのだと白状されて、止めようもない体温はさらに上昇する。
このまま燃えてしまうのではないかと危惧するほど皮膚が焼けて、ジェネラルは小さく呻いた。
その反応に殊更機嫌を良くしたオズワルドが、ジェネラルの唇を舌で舐め上げる。
数度往復し、湿らせたところで薄く開いた唇を舌で割り開く。
つるりと舌触りの良い歯列を辿り、小さく震える舌を捕らえると、酸素を奪うように情熱的にキスを重ねた。
粘膜を絶えず刺激し、零れる嬌声をオズワルドへと注ぐと、指先は無慈悲に奥まった秘所へと侵攻する。
余りの羞恥に耐えかねて、覆いかぶさる痩躯を押し返そうと腕が動くと、舌先で上顎を擽りながら、片手で胸の頂を引っかかれ、腕が止まった。
肉粒を弾いた指先はそれだけに留まらず、掌全体で胸を撫で上げ、先端を指腹で押しつぶし、ジェネラルの抵抗を殺いでいく。
そうしている間にも、秘所へと伸ばされた手は丁寧に襞を伸ばして、ジェネラルの身体を熱で浮かしていった。
『…オズ…ワッ…』
泣き濡れた声で名を呼ぶと、まるでそれが合図であったかのように、長い指が秘所へと押し入った。
指はジェネラルの性感を捕らえると、繊細な手つきで媚肉を摩擦して慎ましい後孔を暴いていく。
胸を弄ぶ掌に逸る鼓動を伝えるように息を弾ませ、水を含んだ視界は歪んで全てのものがぼんやりとしか像を結ばない。
明瞭な視界を取り戻そうと幾度も瞬けば、堪えきれなくなった涙が頬へと流れていった。
『…閣下…』
零れた雫は、オズワルドの舌で掬い上げられた。
舌はそのまま軌跡を辿り、熱を孕んで赤く腫れた眦への労わるようなキスに変わる。
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