酔っ払いの作法
2010/11/26 Fri
m25
決して冷たくはないが、違和感は今まで感じていたものの比ではない。
指一本でこれなのだ、この先、ジェネラルがしようとしている事を考えると戦慄を覚える。
しかし、何故かオズワルドは、もう抵抗する気にはなれなかった。
酔っ払いの所業で在り、友情を試されているのかもしれないが、先ほどの体内で響いて一言がオズワルドを溶かす。
いつの間にか手首を解放されていたが、その両腕はジェネラルを押し返すためでなく引き寄せるために使った。
二本目の指が無遠慮に奥地へと侵略してくる、指の節までリアルに感じて声にならないほど高い声が出た。
数度摩擦されて、性器裏を撫でられると再び射精したが、それを意識するまえにジェネラルに抱きしめられる。
散々丁寧に解された秘所を、熱く猛る楔で穿たれ、オズワルドの意識は完全に熱欲の海へと落とされたのだった。
嵐のような夜が過ぎ、頭がガンガンと痛み、腰はギシギシと唸りを上げる。
どんな大会に出ても、此処まで身体を酷使することはないだろう。
オズワルドは重い瞼を押し上げ、朝日の差し込む寝台の上で目を覚ました。
「…………ああ、」
カラカラに枯れた喉は声を漏らすだけで痛むのに、出てくるのは声と呼ぶにはおこがましい掠れ音だった。
ぼんやりとした視界に映るのは広々としたベッド、清潔な白いシーツはいっそ目に痛い。
少し動かすだけでも悲鳴を上げる身体に鞭を打ち、首を捻って見回すも、寝台にはオズワルド一人だけだった。
「――――――…、」
当然のことだろう、と思いながらも、落胆を覚えずにいられなかった。
昨夜のことが夢でない事は、オズワルドの身体に残る痛みが証明してくれている。
先に目覚めたジェネラルが何を考えて出ていったのかは分からない。
しかし、考えなくてもわかる。
『後悔』を、したのだろう。
酒の勢いではないと言っていた気がするが、所詮酔っ払いの戯言だ。
一瞬でも本気に受け取ってしまった自分が馬鹿らしい。
そう考えると無性に眼頭が痛んだが、気の所為だと無理やり結論付けた。
言うことの利かない身体を無理やり動かし、ベッドに手を付いて身体を起こす。
服だけは昨日のシャツを着ていたが、それも皺だらけで見るも無残だ。
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