深夜過ぎたら逢いましょう
2010/10/21 Thu
m25
「――――っ、随分と慣れていらっしゃる…っ」
僅かに顔を歪ませ、嘲りの言葉でその誘いに耐えると、グスタフは細かく震える体躯をさらに蹂躙した。
達したばかりで殊更快楽に弱くなった内壁を抉り、気が狂わんばかりの愉悦をゲーニッツに及ぼす。
ゲーニッツは呻き声すら上げられず、全身で以ってグスタフを受け入れてしまう。
見苦しく戦く膝は白く汚れ、自ら腰を揺らして悦楽を強請る。
完全に手中へと堕ちたゲーニッツにグスタフは唇を緩めると、口を戒めるネクタイを解いた。
同時に、片手を僅かに閃かせ、ゲーニッツの腕を戒めるワイヤーすらも取り払う。
「ぁ、ああっぅあ…ん…ぁあっ!」
行き成り自由になった腕と声をゲーニッツが自覚するより早く、穿たれる悦楽に負けて嬌声を上げる。
自由になったら必ず風で切り刻むと決意したことすら忘れて、両手でシーツを掻き乱す。
伸びた腕はグスタフを害することなく、シーツに皺を刻んで愉悦の強さを物語った。
「ひ…ぁあッふ……ぁ、ぐぅッ」
開いたままの口からは唾液が零れ、快楽に彩られた声が紡がれる。
縦長の瞳孔は熱に溶けて、止め処なく涙を流した。
グスタフは手に入れた風に満足そうに微笑むと抽出の速度を速めた。
スプリングが大きく鳴き、卑猥な水音と重なってより一層ゲーニッツを追い詰めた。
「うぁ、ぁ、んッ――――ッ!!」
止めのように奥を抉じ開けられ、ゲーニッツは頂点に押し上げられた。
二度目の締め付けに、今度こそグスタフは逆らわずに熱を爆ぜさせる。
ゲーニッツは腹の中を焼かれるような奔流にぐったりと寝台へと沈み込んだ。
「……ぁ…」
柔らかいベッドに懐くと、疲労も相まって抗い難い睡魔に襲われる。
涙で掠れる視界に、散々な目に合わせてくれた部下を映すと、酷く暗い笑みを浮かべてゲーニッツを見つめていた。
その癖、ゲーニッツの零した涙を掬う指先は慈しみを孕んでいて何もかもが矛盾している。
疲弊して疲労して何も考えたくなくなったゲーニッツは、睡魔に抗うことなく意識を霧散させた。
遠くで鳥の囀りが聞こえる。
浅い眠りを漂っていたゲーニッツは、緩慢な動作で瞼を押し上げた。
ずっしりと重い身体を寝台から引き剥がし、ゆっくりと寝台の上に座位を保つ。
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