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深夜過ぎたら逢いましょう

2010/10/21 Thu
m25


口を戒めるネクタイさえなければ、その指を食い千切り、血の制裁を加えることも容易だというのに。
むしろ、そうならないようにネクタイで口を戒めているのだとは理解しているものの、
腹が立つほど手際の良いグスタフに苛立ちばかりが沸き起こる。

「……」

そうして、全身で拒絶を表すゲーニッツに、何を思ったのかグスタフの身体が離れる。
低い体温が僅かな衣擦れの音を奏でながら離れていく感覚に、ゲーニッツは僅かに眼を開いた。
まさかこれだけで終わるとは思っていなかったが、興が冷めたのなら僥倖だ。
しかし、それが楽観的思考でしかなかったのだと、ゲーニッツはすぐに気が付いた。

「―――ッ!」

グスタフの手が臀部を撫で、誰にも触れさせたことのない後孔を指先で擽ったのだ。
余りの事態に下半身が強張り、背中が滾る。
その反応に何の感情も伴わない手が臀部を割り、舌で以って後孔を濡らし始める。

「ぅッ…ぅう…ンっ」

ぴちゃぴちゃと、まるで子猫がミルクを舐めるような音が信じられないような場所から聞こえて、ゲーニッツは耐え切れず呻き声を上げる。
好き勝手に動く軟体を拒めず、尖らせた舌で後孔の襞を丹念に舐められる。
腰が逃げを打とうとするたびに、掴まれた臀部を揉まれて足が震えた。
矜持を振り絞って立てた膝を落とすことはなかったが、それは結果としてグスタフの行為を手助けすることになってしまった。

「ん…ぅんっ…んんッ」

呼気が鼻から抜けて、まるで嬌声を噛み殺すような甘さに聞こえた。
そんな声を出す自身すら忌々しくて、ゲーニッツは何とか呼吸を整えようと勤めた。
しかし、臀部を揉んでいた指先が前へと回り、熱源に絡むと容易く呼吸は乱される。
白濁によって滑る陰茎を丁寧な手付きで摩擦し、熱を育てていく。
既に一度精を吐き出したにも関わらず、そこはグスタフの指により容易く反応を見せて頭を擡げていった。

「―――〜〜ッ」

後孔を塗らされる音と、陰茎を摩擦する音が混じりあい、ゲーニッツの耳を冒した。
快感に抗いきれずに腰が跳ねると、臀部に笑気混じりの呼気が当る。
絶え間なく後孔に唾液を擦り付け、緩ませると、前を弄っていた指先がそっと離れる。
前も後ろも攻められ息も絶え絶えになっていたゲーニッツは、攻め手が緩んだことに小さく息を吐いた。

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[Serene Bach 2.23R]