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サンバ・テンペラード

2010/10/14 Thu
m25


痛みは決して弱まることなく老体を蝕んだが、それでもオズワルドは愉快な気持ちで笑い続けた。

「……あぁ、嫌なものですねぇ…」

小さい幼い未熟者だとばかり思っていた弟子があんなに格好良くなってしまっているのだ。
それでは、オズワルドが年を取るのも仕方ない。
少しばかり面白くなく、大変に癪だが、気分は悪くない。
オズワルドはあらゆる所から血を流しながら、それでも軽やかに歩を進めると、落としていた帽子を拾いあげた。

「―――では…ご機嫌よう……」

闇へと身を投じたかつての弟子に、オズワルドは小さく別離の言葉を贈った。
全ては、夜の女帝の膝元でのことだった。

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[Serene Bach 2.23R]