温泉郷へようこそ
2010/10/13 Wed
m25
!注意
某嫁探し温泉話の牧師×教祖のR18話。
結構、教祖が流され絆されてます。
キャラ崩壊、ご都合主義、ベタ展開、ヤリタカッタダケー等に
拒否反応を示す方は鬼ブロか要神回避。
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「―――…ん」
なにか寝苦しい。
用意された布団は福引で当てたとは思えないほど柔らかくて、
エルクゥたちとの戦闘の疲れも響いていた身体は、すぐさま眠りの世界に落ちたというのに、不意に身体が重くなった気がした。
夢か、金縛りか、ヨハンは眉間に皺を刻み、小さく唸る。
身体に掛かる重量が徐々に増して、寝苦しさは息苦しさに変わっていく。
覚醒に至らず、息を乱すだけだったヨハンも意識が現実へと引き戻される。
「……なん…だ……?」
独り言のように呟きをもらし、ヨハンは重い瞼を無理やり起こした。
寝起きに霞む視界で原因を捉えるより早く、原因の方から声をかけられた。
「おや、目を覚ましてしまいましたか」
「―――ッ!?」
視界に入ってきたのは暴力の権化、吹き荒ぶ風のゲイ…いや、ゲーニッツだった。
反射的に悲鳴を上げるため、開いた唇はゲーニッツの掌により塞がれて、
無音の驚きと恐怖に、ヨハンの意識は一気に覚醒した。
ゲーニッツの掌の中でパクパクと口を開閉させ、自分の上に乗っている息苦しさの原因を理解する。
「静かにしなさい、痛い目に合いたくはないでしょう?」
何時もの穏やかなのに凄みのある低音を吐かれ、ヨハンは凍てつく。
助けを求めて視線を彷徨わせれば、部屋の窓が全開になっていた。
(せめて扉から入ってこい…!)
混乱しすぎて場違いだけれど、的確なツッコミを脳内で入れる。
隣の部屋を通らなければ、寝間まで辿り着けない構造の客室に油断していた。
隣の部屋には力を使い果たしたデス・アダーとその看病をしているフェルナンデス、
さらにはそんなフェルナンデスを按じて口内炎の痛みを抑えながら、傍に付いているフェルデンクライスがいるはずだった。
こんなことなら、フェルナンデスの言葉を無理やりにでも押しのけて、
フェルデンクライスと共に起きていれば良かったと後悔の嵐に呑み込まれる。
しかし、ゲーニッツの指先が肌蹴た浴衣の袷へ忍び込んできて、後悔は危機感に変わる。
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