きんいろのひかり
2010/09/09 Thu
m25
「褥に関して、パーフェクトであられても複雑ですけれど」
目を細め、肩に置いた手で背筋を撫でれば、手に感じる体温が急激に上昇する。
オズワルドの視線の先で、ジェネラルがベッドに崩れ落ちた。
首筋、どころか、全身が赤い。
赤くなった肌に散々付けた朱印が馴染んで、オズワルドの目を愉しませた。
オズワルドは小さく笑んで、崩れ落ちたジェネラルを腕の中に回収する。
居た堪れないように身を捩るのを、口付け一つで押さえると、すっぽりと抱え込んで金髪に顎を埋めた。
ジェネラルの方が逞しく、男性らしい身体付きをしているが、こうしてしまえば小さく感じられてしまうから不思議だった。
腕に捕らえたぬくもりにオズワルドが和んでいると、ジェネラルは身を小さくしながらウロウロと視線を彷徨わせた。
「………怒っているか……?」
散々視線を四方に飛ばした後に、躊躇いがちにそう問うてくる。
それが幼子のように見えてしまったオズワルドには、笑みしかでない。
此方をそっと見上げる額に一つキスを落とすと、一向に慣れないジェネラルがその状態で固まった。
その反応が驚愕からではなく羞恥からだと、頬に集まった熱が教えてくれる。
オズワルドは怒っているのか、という問いに対して、ジェネラルの額に自らのそれを合わせながら答えた。
「いいえ?私の閣下は大変に可愛らしい方だと、思っております。」
カァッと、これ以上染まる余地のない頬がまた赤くなる。
それを眺めながら、オズワルドは殊更深く笑んだ。
もごもごと言葉が出てくる気配のない唇を優しく塞げば、金色の睫が震えて瞼が落ちる。
闇夜の中でも煌いて見えるそれに、オズワルドは殊更目を細めた。
「私の隣は嫌ですか?」
「………違う」
「気配が、嫌ですか?」
「………………違う」
「では…」
続けようとするオズワルドの声を、無骨な手が唇を塞いで止める。
珍しい、と思う間もなく、朱色の顔を、何処か悲しげに歪めたジェネラルが口を開く。
「―――朝、隣に私がいると……目が痛むだろう……?」
只でさえ夜に慣れた目が朝日に焼かれるというのに、それを助長するように光を反射する金髪が横にあっては目の毒でしかない。
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