モーニング・コール
2010/09/06 Mon
m25
次にオズワルドが寝室に現れたとき手に持っていたのは湯気の立ったマグカップだった。
カフェインの香ばしい香りが室内に満ちる。
「…さて…」
オズワルドは大層愉しげに笑みを深めると、それを一口含んだ。
コーヒーは舌を焼くほど熱い。
喉にも舌にも優しくないそれを、オズワルドはグスタフに口付けると舌を使って口内へと流し入れた。
オズワルドの口内で多少温まったとは言え、未だ十分過ぎるほど熱いコーヒーがグスタフの喉を焼く。
痛みすら伴う熱さに、閉じられていた瞼が開き、覚醒したのが見て取れた。
オズワルドは唇を合わせながら喉奥で笑い、舌を持ってしてグスタフの口内にコーヒーを塗りつける。
「―――…おはよう、坊や」
離れた唇が紡いだ言葉に、爽やかな朝に殺気が満ちた。
その凍てつくように冷たい殺気を受け流しながら、明日の朝に思考を向ける。
明日の朝は、缶コーヒーでも凍らせておきましょうか。
オズワルドはそれはそれは愉しげに笑うと、香り高いコーヒーをこれ見よがしに飲んだのだった。
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