QLOOK?A?N?Z?X????

コーヒー・ブレイク

2010/09/05 Sun
m25



「……なんですか」
「さて、何でしょう?」

反応が期待通り過ぎて、オズワルドは笑みを深めた。
ピリピリとした不穏な気配を生み出してくるグスタフに構わず、背後からやんわりと抱きついた。
グスタフの肩の上を、オズワルドの腕が通り過ぎ、グスタフの腹の上辺りで両手を緩やかに組むと、盛大な溜息が聞こえてきた。
強い瞳で振り返ったのを幸いに、オズワルドはグスタフの唇をそっと啄ばんだ。
子どものように触れ合わせるだけで終わるそれに、グスタフの眉間に皴が寄る。

「グスタフ」
「なんですか」
「キスするときに痛いですから、潤してくださいね?」

深く笑んで、これ見よがしに唇を舐めれば、眉間の皴が一層深くなる。
喉奥で笑いながらするり、と腕を解けば、完全に離れる前に強い力で掴まれた。
おや、と思う間もなく、離れたはずの唇が再び重なる。
しかも、オズワルドがしたような可愛いキスではなく、舌を差し入れ酸素を奪うような深いものだ。

「――――」

経験からか、年齢からか、舌を取られ酸素を奪われても理性までは奪われなかったオズワルドは、意外そうな視線をグスタフへと向ける。
グスタフは瞼を閉じているからその視線が交わることはなかったが、
オズワルドは唇を食まれながらふむ、と空いている腕をもう一度伸ばした。
腹の上―――ではなく、それより下へ手を伸ばし、器用な指でするり、と撫で上げる。

「――――ッ!」

途端、今までキスを繰り返していたグスタフは弾かれたように身を離し、オズワルドの腕から手を離す。
オズワルドは戻した手をマジマジと見やり、次いでなんとも言えない顔で視線を外しているグスタフを見た。
休日ゆえに手袋も嵌めていないオズワルドは、手に感じたグスタフの熱をしっかりと感じていた。

(仕事が滞って、溜まってるんですねぇ……色々と)

思ったことを口にしないのはグスタフに対するせめてもの気遣いだ。
もっとも、口元が弧を描いていては意味などなかったかもしれないが。
オズワルドは、にやり、と。およそ紳士には見られない笑みを浮かべると軽やかにグスタフを呼んだ。

「終わったら…遊びましょうか」

オズワルドは露になっていたグスタフの耳に唇を寄せて、笑気を含ませ囁いた。

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[Serene Bach 2.23R]