エピローグ
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……長かった……ここまでの道のりは果てしなく長いものだった……
そしてついに、エリスに辿りついた……
ふっふっふっふっふ……
「随分と遅かったじゃないか。待ちくたびれたゾ」
「エリスのプレゼントがとってもステキだったもんでな、じっくり味わってたよ……」
「なんだなんだ?そんなに気に入ったのか?まぁ、アタシもデータが取れて大満足だったゾ」
「気に入ったかどうかは別だが、とりあえず楽しかったよな、沙夜」
「え?あ、う、うん……」
よしよし……沙夜のやつ、ちゃんと俺にあわせてるな。
本当の楽しみはこれからだが。
「それじゃあゲームクリアのご褒美に、魔法を解いてやったゾ。感謝しろよな」
「ああっ、感謝するとも。感謝するが……」
がしっ!!
「わわっ!?な、何するんだ?放せ!!」
「ふふふふふ……放すわけないだろ?」
捕獲成功!!
是でたっぷり仕返しが出来るぜ……むふふふふ……
「お、おいオマエ!!自分が何してるのかわかってるのか!?」
「もちろんさ。だってまだ最後のお楽しみが残ってるだろ?」
「最後のお楽しみ?」
「そう……インチキ妖精の公開処刑」
「わっ!?バ、バカ!!放せ!!アタシはインチキじゃなくて正真正銘カヨワイ妖精だゾ!!そんなことするのは精霊虐待だゾ!!」
「心配するな。お前に喜んでもらえるよう、素晴らしいプランを用意したから」
「素晴らしいプラン?」
「とりあえず、仔犬様の刑ってのはどうだ?お前をくくりつけて犬の前に放しておくっていうのなんだけど」
「や、ヤメテ!!アタシが悪かった!!謝る、な?この通り!!だから、それだけは勘弁して欲しいんだゾ!!」
「そっか……そんなに喜んでくれるなら、是非ともやんなくちゃいけないよなぁ?なぁ、沙夜?」
「えっ?やっぱりカワイソウな気がするよぉ」
「ホラ、沙夜も喜んで賛成してくれるようだし、民主主義の原理で決定だ」
「オマエの彼女は反対してるじゃないか!!それに、アタシはちっとも喜んでなんかないゾ!!」
「さぁ、沙夜。そろそろ帰ろっか」
「う、うん……」
「放せ!!仔犬だけはイヤなんだゾ!!うわぁぁぁぁん!!」
エリスのやつ、とうとう泣き出しやがった。
まぁ、そんなことしても絶対に許さんけどな。
最後には悪は滅びるってこった。
沙夜も結構楽しんだようだし、とりあえず今日はヨシヨシとするか。
(おわり)
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