秘密の美術室
ここは聖遼学園音楽室。
またの名を、忌まわしき力を欲する異教徒達が集う愚者の間。
この学園に古くから伝わる伝説で、音楽室である儀式を行うと太古の昔に封印されし禁呪を手中にする
ことが出来るというものがある。
しかし・・・禁呪を手にしたその代償はあまりにも大きい・・・
また、今まで禁呪を手にしようとして無事に戻ってきたものは誰一人としていない・・・
一度は理事長名で儀式の禁止を難く禁じ、学園に平和が戻ってきたかのように見えた。
たが・・・人の意志とは柔らかく、氷のように繊細でもろいもの・・・
自らの欲望に溺れた数多くの生徒が、その力を手にせんがため生け贄として犠牲になり続けてきた。
そして今宵もまた、一人の少女が禁呪復活のために自らの身を捧げる・・・
「イヤ!イヤなのぉ〜!!」
「こら、あまり騒ぐな。人が来ちゃうだろ」
「そのつもりなのぉ〜!!誰か助けてなのぉ〜!!」
少女は必死に助けを求めるが、その願いむなしくただ静寂の闇に吸い込まれていく。
辺りの世界は、既に闇の支配下に置かれていた。
もはや絶望的な状況以外何者でもなかった。
「だ、大体話しが違うのぉ〜!!リリスはただ音楽を聞かせてほしいだけなのぉ〜!!」
「だから、その音楽が聞きたいんだろ?だったらより強力な禁呪の力を利用した音楽の方がいいに
決まってるじゃないか」
少年は不敵な笑みを浮かべると、少女がつい先程まで手にしていたステッキを手に取った。
「な、何をするつもりなのっ?」
少女の表情が一瞬にして強張る。いや表情だけではない。少年の掌サイズしかない体といい、美しく
透き通った羽といい、全身全てがメドゥーサに睨まれたかのごとく硬直する。
「そんなの決まってるだろ。ナニをするんだよ」
「ヤダヤダヤダぁ〜!!そんな事するならぱんちぱんちなのぉ〜!!」
少女は必死に抵抗を試みるが、手足を縛られ自由を奪われているのではどうにもならない。
「き、桐生なんか大っキライなのぉ〜!!鬼!悪魔!!とっとと死んじゃえばいいのぉ〜!!」
「ありがとう。最高の誉め言葉だよ」
無駄な抵抗と知りつつも、罵声を浴びせ掛ける少女に、少年はゆっくりと・・・まるで狩りを楽しむ
ハンターのような口調で物静かに言った。
「さあゲームの始まりだ」
球状の物体・・・先程まで少女が手にしていたステッキの先端がゆっくりと少女に近づいていく。
「ヤ、ヤメテなの!!そんなの入らないの!!」
「安心しろ。痛いのは初めのうちだから」
やがて・・・
スブブ・・・
それが少女の一番大事な部分に侵入した。
「――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――っ!!!!」
少女は声にもならない悲鳴をあげ、目から真珠のような大粒の涙がこぼれる。だが、少年はそれだけ
では明き足らず、それをゆっくりと前後に動かす運動を始める。
「イタっ!!イタいのぉ〜〜〜っっっ!!!!」
少女は悲痛な叫びをあげるが、もはや精神が別次元に飛んでしまっていた彼の耳元に届く由はなかった。
外ではいつのまにか降り出した雨が豪雨となり、しばしば雷鳴が怒り狂ったの如く轟いている。
禁呪封印解除の儀式はまだ始まったばかりだ・・・
はーい。今回のイラストはくたぽでぃさんから突然送られてきたものです(笑)
で、ただ単にイラスト掲載しておけばいいのかなぁ??なんて思っていたんですが・・・
他のサイトまわってみたら、くたぽでぃさんのこーゆー系のイラスト、みんなちゃんと自分で
文書いてるじゃん!!(@@)
というわけで、わたしも書いてみたのですが・・・
うーん・・・やっぱりまだまだ先輩方の足元にも及びませんね(^^;
とりあえず、この次機会があったら、もうちっとましな文書けるように精進したいと思って
おります(^^;
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