「怖がらなくっても大丈夫よ。お姉さんが優しくシてアゲルから」
沙夜姫先輩は頬を少し上気させながら、悪戯っぽく笑った。
「え、えっと……」
俺は慌てて沙夜姫先輩から視線を逸らそうとするが、本能がそれを拒んで視線が釘付けになる。
風呂上りで裸に俺のYシャツを一枚纏っただけの姿は、いつもよりも艶かしい。
しかもボタンを留めていないため、左右の乳房が半分シャツからはみ出している。
ゆっくりと下に視線を移すと、うっすらと茂みの覆った女性器がむき出しの状態になっていた。
「マーくんのエッチ」
沙夜姫先輩が恥ずかしそうに呟く。
「エッチ……って……じゃあ、隠すかなんかしたら?」
「イヤよ。だってマーくんには、あたしの産まれたままの姿を見てほしいから」
「だったら、なんで……」
「この方がそそられるでしょ?マーくんって物好きだから」
「うっ……」
俺は言葉を失う。
確かに沙夜姫先輩の言うとおりだ。
物好きかどうかはともかく、確かに裸ワイシャツ姿は沙夜姫先輩の色っぽさを倍増させている。
「マーくん、今日はお姉さんがいろいろと教えてア・ゲ・ル」
沙夜姫先輩は意味深な笑みを浮かべると、突然俺のズボンとパンツを下ろした。
「わっ!?な、何するんだ!?」
「決まってるじゃない。ナニをするの」
沙夜姫先輩の手が俺のペニスに触れる。
「!!」
俺の体の中に一瞬電流のようなものが駆け巡る。
沙夜姫先輩の手は、とても暖かく、そして柔らかい。
「こんなに大きくしちゃって……マーくんって感じやすいんだー」
沙夜姫先輩は愛おしそうな目で俺のペニスを眺めながら、二度三度さすると、手のひらに包み込むように掴んだ。
そしてゆっくりとしごき始めた。
「あっ!?ううっ……」
今まで味わったことのない快感が陰茎を通して身体全体に駆け巡っていく。
「あれぇ?どうしたの?マーくんのお○んちん、ドンドンおっきくなってくよ?」
それが自分のせいだと知ってるくせに、沙夜姫先輩は白々しく尋ねてきた。
「さ、沙夜姫先輩がそんなこと、してるからだろーが!」
「へー。マーくんってあたしにこんなことされて感じるんだ。変態だね」
「へ、変態じゃない!!」
「じゃあマーくん、あたしのことが好きなんでしょ?」
「えっ!?」
想像だにしてなかった言葉に、俺は一瞬息を呑んだ。
「だって好きな女の子にこうされると、とっても気持ちよくなってこうなるからね」
沙夜姫先輩は甘い言葉を囁きながら、手を止めた。
俺が沙夜姫先輩を好きだって?
嘘だ!嘘だ!!嘘だ!!俺が、こんな軽い人を好きになるなんて……
で、でも……確かに、俺は沙夜姫先輩を、心のどこかで慕っていたのかもしれない。
その証拠に、沙夜姫先輩と一緒にいると、俺は……
すると沙夜姫先輩は俺の顔を見ながらニコッと笑った。
「ゴメンね。あたしはマーくんのことが好きじゃないから」
「えっ?……うぅ!!」
予想外の反応に続き、再び沙夜姫先輩の手淫が始まる。
「イクの我慢できたら、考えてあげてもいいよ」
そして恐ろしい言葉をいいながら、手の動きの速度を上げた。
沙夜姫先輩の掌の摩擦が、俺の陰茎に刺激を与え続けて、快感を生み出す。
「う、ううっ……」
「まだイかないの?マーくんって強情だね」
沙夜姫先輩は手の動きを止めると、今度は唇を近づけてきて、亀頭に触れさせた。
まるで電気のような衝撃が走る。
沙夜姫先輩はそのまま口の中へと陰茎を咥えると、「ちゅばちゅば」と音を立てながら手と舌を使ってしごき始めた。
「あっ、ううっ……!!」
先程とはまるで比べ物にならない快感が、俺の中を駆け巡っていく。
柔らかい唇。
ねっとりとした舌。
唾を絡ませる卑猥な音。
その全てが、俺を官能の世界へと誘い狂わせていく。
「ほーら?どうしたの?我慢は身体に毒よ?」
沙夜姫先輩は時折上目遣いで俺を見ながら、『口撃』を続ける。
「早くイッちゃいなさいよ」
そしてさらに激しさを増していった。
「や、やめて!!それ以上されたら……うううっ!!」
俺は沙夜姫先輩の攻めを必死に絶え続ける。
「マーくんって、本当に強情ね」
沙夜姫先輩は俺の陰茎を吐き出すと、たわわに実る乳房の間に、俺の陰茎を挟みこんだ。