まえがき



 近年、我が国の犯罪は年々増加の傾向にありますが、中でも少年犯罪の凶悪化が顕著に目立ってきております。
 これはゲームのせいだとか、教育のせいだとか、親のしつけのせいだとか、様々なことが有識者から意見として出されておりますが、私は法整備にも不備があるのではないかと考えております。
 というのも、現行法では少年犯罪の場合、例え殺人を犯した場合でも、メディアでは『少年A』としか表記されず、実名を伏せられてしまい、比較的軽い社会制裁を受けるだけで、再び社会に戻ってくることができるのです。
 つまり、社会的制裁は事実上皆無といっていいでしょう。
 そしてこれらの犯罪は連鎖する傾向にあり、A地点で生徒が教師をナイフで刺したというニュースが流れれば、たちまちのうちB地点、C地点でも同じような犯罪が繰り返されます。
 確かに少年法は改正されて幾分被害者側の負担は軽減されるものになりましたが、それでも少年犯罪は凶悪化の傾向にある、というのが実情です。
 神戸の連続殺傷事件しかり、佐賀のバスジャック事件しかり、熊本のストーカー強盗殺人事件しかり、山口の強盗強姦殺人事件しかり、です。
 少年法の大切さもわかりますが、凶悪事件にまで少年法を適用し、少年の人権とやらを厚く保護して、被害者をないがしろにしているのは、はっきりいって本末転倒のような気がします。


 一方、犯罪を犯したのにもかかわらず実名を報道されないパターンは、少年のほかに精神病犯罪者、というパターンがあります。
 こちらはある意味少年犯罪よりもたちが悪く、通院歴があるだけで人権を厚く保護され、実名が出るとしてもかなり時間がかかります。
 そして犯罪を犯した場合起訴されるわけですが、心神喪失が認められた場合は無罪、心神耗弱状態にあった場合も減刑をされるという、被害者側にとって、なんとも理不尽な現実が待ち構えているのです。
 被害者に厳しく加害者に甘い刑法とはよくいったものですが、いくらなんでもこれはないのではないでしょうか。
 有識者達は天下の悪法とも言うべき児童ポルノ禁止法改正案やメディア規制三法案の成立に必死になっているようですが、まずは明治時代から続いているこの刑法を改正することこそが、急務なのではないでしょうか。


 今回、私はひとつの資料を用意してみました。
 フィクション作品ではありますが、現行法ではこのような事態も容易に起こりうる、ということを皆さんはどうお考えでしょうか。
 最近も中学生の少女が向かいのおばさんに挨拶をしたところ、いきなり刺身包丁で顔を切りつけられるという事件が発生しました。
 少女は顔に全治10日の怪我を負いましたが、それ以上に心に傷を負ったと思います。
 挨拶したらいきなり切りつけられる、なんとも理不尽なことではないでしょうか。
 この主婦は逮捕されましたが、通院歴があるということ実名は伏せられ、また、動機に関しても「人を殺してみたかった」と供述しているそうです。
 精神病を患っている皆さんは、それを克服しようと懸命になって治療に取り組んでるというのに、このような一部の精神病犯罪者も精神病患者の皆さんと同列に扱うというのは、いかがなものでしょうか。


 なお、この作品は不快を与えるような内容を多々含んでおりますので、それらの表現が嫌いなお方は戻ることをお奨めします。
 また、この作品に書かれていることを現実世界で実行なされたとしても、私は一切の責任を取りませんし、犯罪者になりますので、絶対に真似したり実行なさらないようにしてください。



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