抜粋
「何その気になってんだよ、え?」
「ああっ……ッ」
言いながら男は俺の股間を膝でぐりぐりといじり始める。それだけで、もうたまらなかった。駆け上がる快感に、こらえることも出来ず声が上がる。今日一日、美味しそうな餌だけ見せられておあずけを食らっていた身体は、いきなりあらわれた欲を満たす機会にすさまじい勢いで食らいつく。
「ただの変態か。まぁいいや。俺もたまってたし。ズボン脱いでうつぶせになって、腰突き出せよ。犬みたいに犯してやるから」
さげすむような相手の言葉にも、身体が反応する。言われた言葉にすこしだけためらいはしたけど、欲求には勝てなかった。早くしろとせかされれば、すぐに言われたとおりの恰好になってしまう。欲しくて欲しくてたまらない物をくれるというのに、どうして逃げる必要があるだろう?
「ひっ……っ! あ、ああっ……ッ!」
何の準備もしていないところにいきなり突き上げられ、たまらず声が上がる。
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