抜粋
「ふふっ……上手になって。イイコだね」
先ほどまでの冷たい声ではなく、少し艶を含んだ声。濡れた声は藤本の成果だ。彼の口の中の槙原の凶器は熱く堅くたぎってくる。そしてそれを感じると、藤本の体にもまた熱がたまる。口での奉仕を続けながら、下肢に熱がたまってもぞもぞと腰を揺らす。そこに、槙原の足がのびた。
「……っぅ」
「淫乱。もうちょっと我慢しなきゃ。気持ちよくイかせてあげないよ?」
グイグイと足で刺激して、それでも決定的な快感を与えない。次第にその刺激に意識が取られたか、藤本の口の動きがおろそかになってくる。短い喘ぎが唇からもれて、短く奉仕をしたかと思えばだらりと力が入らなくなてしまう。
「ほんと、仕方ないね。じゃあ、そっちに乗って。腰あげて、自分で開いて。そうしたら入れてあげるよ」
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