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予告通り

安定の大人なのよ!なみやももをお届けしたいと思っています。
皆様こんばんは。

またみやももかよ…よく飽きないなと思っていても許してにゃん。
(但しいつもの甘々な感じじゃなく、ちょっとフランス書院並みにエロに真摯に向き合って同人作家の端くれとしても本気を出してみたネタ小説です)

添削とか色々と追加して行ったら結局出来上がりがまた長い。
それでも喘ぎ声だとかいろいろと細かい描写は抑えたのにまたしても約2万字ってどうなってんの。
文章書き練習の成果なのか!


……まあ、いいや。
書く方は頭捻りまくってて自分の作品なんてもんは読んでても間違いや抜け落ちが無いか粗探しするものであって、楽しむどころじゃないのでともかくとして。読む方は結構楽しいでしょうから
剃毛ネタというものを書かせた結果安定のR-18なのでご注意下さい。
比較的爽やかなみやももでこれとか。
昨日のシメリーズもちゃんと書けたらどうなるんだ。
おお、怖い怖い

それではどうぞー


もうそろそろお日様がてっぺんにでも届こうかと言う時間。
暇潰しにお茶でも、と買ったお菓子を持って私はもものお家を訪れていた。

今日は朝早くから起きてしまって、オフにすべき一通りの用事を終えていた私は暇を持て余してしまった。
どうやら私はなんでも自由にしていいという時間をぼんやりと過ごすのが苦手らしく、
時間があるとついつい動いていたくなってしまう。
他人から見ると一体いつ休んでるの?って程元気過ぎてて不思議なんだそうだ。

お昼寝も雑誌チェックも気分がのらず、ウィンドウショッピングも兼ねて散歩でもしようかと、
市街地を経由して、ふらりと寄ったお菓子屋さんで可愛い和菓子に目を奪られ、
ふと気付けばいつものようにもものお家へとやって来ていた。


私はここに住む猫のように自由気ままで、欲求に素直すぎるほどに素直なのに、
他人に対してはどこか疑心暗鬼で、反応が一々可愛らしい幼馴染さんのことが気に入っていて。
お給料から自分磨き以外に使えるお金の半分程を彼女の餌付けに使っている気がする。

他にも、背が小さくて女の子らしくて可愛いダンサーさんや、色黒で明るい真夏の太陽みたいな子、
漆黒の髪が目を引くちょっとオタク気質な和風美人さん、
お話してるだけで癒されて何でも着こなしちゃう爽やか高身長美形、
フワフワの髪と綺麗な歌声を持った天使の様な美少女、等々。
みやにとっての大切な幼馴染や友人達は恵まれている程には多いのだけれど。

それでもやっぱり餌付けをしてて一番楽しいのはここの猫だった。

ももの家の庭先にはもう冬支度でも始めようと言うのか、今年の春先迄見ていた記憶のある、
こたつ布団が干されてあって、うちもそろそろストーブの用意をしなきゃいけないなー、と考える。
冬から春にかけては、お仕事や生命活動以外、ほぼこたつから出てこなかったんじゃなかったかな。

食器や手を洗う時に水が冷たく感じられるようになってきて。
中央にみかんを置こうものならば多くの人間をとりこんでは堕落させる、
風物詩とも言える悪魔の手先も各御家庭に次第に用意されていくのだろう。
和菓子屋さんに並ぶお菓子にはまだ芋栗南瓜と多数の秋の色を残しつつも。
そろそろ、冬が訪れようとしていた。


いつものようにぼんやりと居間でお茶をすすってもいなくて、縁側で丸くなってもいなくて。
もしくは日陰で本を読みながら過ごして居るはずだと思っていたから拍子抜けしてしまった。
チチチチと舌を鳴らしながら、縁側の下をひょいと覗きこんでみてもいないようで。
まあ、本当に猫って訳じゃないからそんなことはまずあり得ないんだけど、気分の問題。


「あれー?ももは出掛けてるの?」

空いた時間を有効に使おうと餌付けに来ただけなので、
居ないのならば全部自分で食べてしまっても問題はないのだけれど。

片手に持つ和菓子と縁側を見比べて、ひとつ頷いた。
やはり和菓子には緑茶で緑茶と言えば日本風家屋だろう。
みやの洋風なお家じゃ紅茶かコーヒーが出て来ちゃう。

それに、よく考えると案外しっかりしているももが、
大事なこたつ布団を干したままにして出掛けてしまうことはないだろう。
するとももはきっと家の中か、その辺の近所に居るのだろうと推測する。
靴を脱ぎ揃えて、勝手に上がり込んで、真っ直ぐももの寝室へと向かう。

「ももーいないのー?」

ガチャッ、ドアを開けてみると中にはいつものピンク色なベットと、
推理小説満載の本棚とCDラック、苺のクッションのみで部屋の主は居なかった。

「あれ?お昼寝じゃないのか…」

「もーもーちゃーん」と呼び掛けて耳を澄ませるとザバーと水音が聞こえてきていた。

「んー?みーやん?なにかあったのー?」
「ももー、どこー?」
「お風呂ー」

早速、風呂場に向かい木製のドアをノックする。
返事が無いけれど、まあどうせ風呂掃除だろう。
がらりとあけると、風呂場に肌色の人影が。というかももが、スポンジとタオルを握ったまま、裸で立っていた。
動じた様子もなくこちらをじっとみていて、目があっていた。
私はと言えば。あまりの光景に、ももから話しかけられる迄、ももを見詰めたまま固まってしまっていた。

「一応さぁー、もも達年頃の女の子なんだし、ノック位しなよね?」
掃除が終わった所なのか水滴や洗剤の泡が付いたままの足や腕を拭きながら、ももがぶつくさと文句を言う。

「……一応じゃなくてノックはしたし。それよりも何故ももは裸でお風呂掃除してるの?」

「え。着てたらどうせ服とか濡れるし。家の中だし。一気に出来て楽だから?」

慌てて目を反らしかけて、ふと視線がももの股間に目が止まった。
その瞬間、一通り身体を拭き終わったももが脱衣所の籠からパンツを拾い上げる。
ももの股間の、生え揃った茂みを見つめていると、白い布で覆い隠されて。「えっ」と私の口から声がこぼれた。

「まあ、急用ではないみたいだけどさ」

「もも、…って。生えてたの?」

「はぁっ?なんのはな、し……………
 ちょっと、みーやん…身長が可愛らしいからってもものこと一体幾つだと思ってんの?
 ………ももはみーやんよりも大人なんだからね!!」

さっきまで何ともなかったのに一気に赤面したパンツ一丁のももにじとーと睨まれていた。

視線の痛いももと二人で軽くお茶をして、早々に撤退して、そのまま一直線に我が家へと帰った。
門に凭れかかってぼんやりと空を見上げるRed×Pinkに染め上げた髪の女性が見えた。
夜のお出掛けの待ち合わせだろうか。まあ好きにして良いのだけれど。
ただいまを言う為と聞きたい事があって、早歩きで近付いていく。

「あ!みやちゃーん、おかえりなさーい」
「ただいまー」
「今日は一日お出掛けじゃなかったんですかー?…お早いお帰りで」
「ねえ。にへちゃん?ちょっと訊ねたいことがあるの」

ずずいっと顔を見上げながら迫る。
二瓶は後ろに下がろうとしてもこれ以上下がれずに少し上を向いて視線を反らした。

「な、なんでしょう?別に早く帰ってきたせいでひかると夜迄遊べないなーとかそんなことは思ってないですよ!」
「そんなこと、思ってたの?別に遊んでおいでよってまあ今は置いておいて。……陰毛について質問したいの」
「はぃぃ?い、陰毛ですか?」

ももの茂みを発見して、驚いたのはほぼ同い年なももに生えていると思っていなかったからで。
まあ何故そう思っていたかと言えば他でもなく、私には生えていないからだ。


以前ママにも生えてるその毛の事を訊ねると「大人になったら生える」とずっと聞かされ続けていたので、
自分はまだまだ子供だから生えないのだと思っていた。


まあともかくみやの現状を簡単ににへに説明すると、

「そろそろじゃないかなーとは思ってましたけど、
 みやちゃんはやっぱりそっちの成長遅かったんですかねぇ」

なんて言ってきたので、とりあえず腕で首を軽く締めた。
良くも悪くも悪くもゆるーい二瓶じゃ、こういうときには役に立たないな。
早々にそう判断すると、オタクだけど知識は豊富な大人な茉麻に聞こう、そう判断した。

それだけの為に行くのもつまらないか、と、紅茶をいれて、茉麻のオーディオルームに向かう。
二瓶の時と同じく簡単に事情を説明すると、

「えっ、みや、まだ生えてないの?」

さっきと対して変わらない反応で、思わず持ってきた紅茶が服を染め上げる紅茶になりかけた。

「え、でももう生理は来てるし胸はちゃんと膨らみだしてるってのに?」
「……そう、だけど。茉麻なら何か分かるかと思って」
「うーん、ももとか佐紀ちゃんならともかく、まぁにそんなことを期待されてもねぇ」
「ももには聞けないの!!駄目!無理!」
「あ、そ、そう。…分かった、分かったから落ち着いて」

なんて呆れながらも一緒にネットや本で調べてくれて。"無毛症かもしれない"という結論に落ち着いた。

「無毛症」のページには

"女性の場合初経から1年、乳房が膨らみはじめてから3年程で陰部に毛が生えない状態を無毛症と呼ぶことがある"
とあって、はっきりとは覚えていないけれど恐らくその3年という年数はとっくに過ぎてしまっている私に、
どこか能天気で不器用な茉麻は「ま、……そのうち生えてくるって」と励ましてくれた。

自分でも調べようかと空いた時間に慣れない読書やら調べものをして、
ネット上は勿論、図書館でも人体と性についての保健や生物学的なコーナーにも暫く通いつめた。


勉強が苦手なりになんとか理解をした頃。

久しぶりにもものお家を訪れて、ももと二人でお茶を嗜んでいた。

「あ、そーだ。この間、みーやんが私の股間見てたじゃない?」

なんだか不本意な覚え方をされていて、
表情がひきつっていることをわかりながらもうんと頷く。

「茉麻にその話をしたらなんか思いっきり肩を叩かれて"食われるなよ"って言われてー……
 あぁ、それは今関係ないか。そうそう、愛理も毛がまだ生えてなくて、
 みやはともかく、ももも生えてるのかー!そんなバナナー!…ああでもお姉ちゃん達だもんなぁって騒いでたわ」

どうでもいい雑談のようにももの発した言葉に、苦笑いしながらも
"よし、愛理もまだ生えていない!"と心の中でガッツポーズしていた。

しかし、そのみやはともかくという言葉がひっかかった。
なぜだかわからないが、-いや恐らくは私がいつもは年上ぶっているからなのだろうけど-これは。

実はまだ生えてないとか言い出せない流れじゃないのか、これは。

そして私がももの股間をガン見してたかのような流れ。
いやまあそうなんだけど。間違ってはいないのだけど。
少なくとも茉麻と愛理には伝わってしまったのか……。
雑談というか笑い話の1つに過ぎないんだろうけれど。
まったく。もものおしゃべりめ。

いつも通りに会話をしながらも陰毛についての事ばかり考えていて。
ももは何か不審がっているのには気がついていたが、にこにことわらって誤魔化し通していた。
と思っていたのは私だけだったらしい。

会話が途切れて、少し、沈黙があって、口を開こうとすると先にももが口を開いた。

「……生えてないよね」

「なにが?」

突然のももの言葉に大体予想しながら質問を返す。

「さっきの茉麻の話と、そのあとの反応で思ったんだけど。
 みやって本当はまだ、っ……えっと陰毛?生えてないでしょ?」

ももの指摘に、息を吸い込んで、覚悟を決め、口を開いた。

「何言ってんの、違うって。やだなー、ももってば知らないの?
 みやは生えてきた陰毛を敢えて!あ・え・て!処理しているの。
 これは大人として当然のことだから。女の子が大人になったらブラジャーをしたり、
 メイクをしたりするように、特に世界の女性にとっては一般的な嗜みなんだから。
 この周辺の国では毛のない状態はパイパンと呼ばれていたりして、
 まあそれは麻雀牌の白いやつには他の牌とは違って表面に模様が彫られてないことから
 そう言うようになったそうだけど、最近じゃハイジニーナと呼ばれることもあるんだけれど、
 その語源は清潔や衛生と言う意味で陰毛を除去することで雑菌の繁殖を防げたりと、
 そこを衛生的に保つ効果があることから名付けられていて、他にも毛虱の予防にもなったり、
 主に生理の時には蒸れて痒くなることも防げたり、なにより触り心地も良いし、
 毛が絡まることもないし、不快感も低減されるしで今では大人の女性の嗜みとして、
 世界中で認知されているんだよ?まあ、温泉だとかで見られたら恥ずかしいなって人も居るから、
 勿論デザイン的に一部を残してたりだとか、全部なんてせずとも良いけれど。
 それでも周囲を処理するだけでも十分にその有益な効果は発揮されるんだから!」

学習した言葉を思い付くがままに一気に、これでもかと舞台での台詞のように並べ立てる。
途中でももが口を開きかけてももうそこは勢いだけで押しきった。
なんせ付け焼き刃の知識だからどういう意味だとか形は?だとか質問なんてされたら全く答えられない。
ネットや本で得た知識にちょっとの本当と嘘を混ぜ混んだことで、真実味がある、…ようになったはずだ。

ももはぽかーんとした顔で固まっていて、最後の一押しとばかりに、
「分かった?」と"優しく慈しむように"微笑んで無言で頷いた。

もももつられてこくんと頷く。


みやの勢いに押し切られて唖然としていたけれど暫くして、開いたままになっていたももの口が動いた。

「……そうだったの、誤解してた。ごめん」

よっし!とガッツポーズしたくなる衝動を抑えて微笑む。

「処理ってことはカミソリとかで剃るの?みーやんは慣れてるから良いだろうけど、慣れてないと怖いよね?」

鋭いももを騙し通せたことで気が緩んでしまったらしく、つい、口が滑った。

「……それなら。試しに、みやが剃ってあげようか?」


お風呂の用意をして、ももが体を洗い終わる合図を待ちながら、
一体全体なんでこんなことになっているのか。目を瞑って頭を抱える。
欲望に負けた自分に対して超絶後悔している。神様仏様桃子様ゴメンナサイ。

なぜ数十分前の私は。みやが剃ってあげようか?だなんて…
なんという大それた提案をしてしまったのか。あり得ない。気が緩んでたからってどうかしていた。

そもそも嫌だ嫌だ絶対嫌だからねみーやんのエッチ!等の圧倒的大多数で即否決されるだろうと、
まあ今回も例のガン見同様にちょっとエッチな悪戯を仕掛けたみやからの冗談で済まされるお話だったはずだ。

甘かった。いつものももの流暢な演説…もとい、おしゃべりを聞いているせいか、
追い込まれたあの瞬間、突然発揮された自分自身のプレゼン能力の高さを呪った。
いつもももに恥ずかしい事をそれとなく言わせようとしていた罰が当たったのか。

そして驚く事にこの件はももの中では大人として何でも無い行為へと昇格していたらしく、
あっさりとこの議案は可決されてしまった。

自分自身の大人の嗜みだと利便性を語る圧倒的な演技というか口の上手さに、
途中からももが目をキラキラとさせて聞いていた時に、気が付くべきだった。

もはや逃げる事も叶わなくなって、ももが体を洗い終えるのを待っていた。

「みーやん、洗い終わったよー!」

お風呂場から声をかけられて、そっと扉を開けるとももは湯船の縁に腰かけていた。
しっかりと膨らんでいる胸をタオルで隠そうともせず堂々と姿勢良く座って、しっかりと脚は閉じている。
そっぽを向いた表情は、流石のももでもこれからみやに全部を見せるのは恥ずかしいのか、
いつもよりもちょっとだけ大人びたというか、かなり緊張してるようにも見えた。

「……なに?どうかした?」

「やめても良いんだよ?あの、無理に。大人になろうとしなくても」

ぺたぺたと素足でももに近づくと、ももの口元はやはり強ばっているように見えて、
ももからやっぱりやーめた!という言葉を引き出せたら、と促してみる。
しかし一度決めた決心は変わらないのか二度三度と首を横に振られて断られた。

「いいから。早くして?」

「な、ナニを」

「何って。あの…剃るんでしょ?」

30cm程しか無い至近距離で、全裸で湯船に腰かけて
そして濡れた髪が胸元を隠してるのでさえもえっちっぽくって。

熱気の為といえ全身を赤く染めた可愛い子に上目遣いで言われたら。
ナニかと思うのが普通じゃない、とは思っても口にも顔にも出せない。

心の中の手に落ち着け雅!と三回書いては飲み込んだ。
人って書いても今日は大して効かなかったから、まあ、その効果はお察しあれ。
そうやって自分自身に言い訳と格闘をしていると、
早くしろとのもものジト目がグサグサと刺さってくる。痛い。痛いってば。

「い、いいの?」

「もー!みーやんが剃るって言ったんじゃないのー」

ももの覚悟がそこまでならば、とブラウスを腕捲りする。
さて、としゃがもうとするとスカートが濡れることに気づいたけれど、
まあ濡れても乾かして履けばいいかと濡れるままにした。
薄く湯気の立ち込めるお風呂場で、全裸のもも(の陰部)に向かい、膝をついた。

「お風呂、浸かった?」

「まあ、それなりに」

「ちょっと熱いのかなーと思ったんだけど、大丈夫?」

「うん。大丈夫。外が寒い分ちゃんと温まったし」

ちゃぷ、と手をつけて、温度を確かめる。うん、これ位の熱さならちょうど良いか。
手で足を割り開くとすんなりと開いた。そんなに簡単に開けるとは思って居なかったので、
ちらりとももの顔を見ると仏頂面が見えた。何その顔。拗ねてても可愛いとかなんなの。
暫くそのまま見てたら頭を手のひらではたかれて、続けることにした。

流石にそれはそれは立派に生え揃った状態のままいきなりカミソリで、
となると何度も刃を当てる事になるし、折角のもものお肌にも負担がかかってしまう。
ならば、と。安全を考えて刃先が丸くなっている小さなハサミを取り出した。

「ちょっと短くしてから剃るからね?じっとしてて」

「うん」

なんだろう、ももが大人しい。
恥ずかしいからってのもあるんだろうけど、あんまりそう、
可愛い反応をされると余計な事を考えてしまう。

取り敢えず目に見える所からサクサク、と。
もうこれ以上余計な事は何も考えずに手を動かす。
うっすらと地肌が透けて来て、こんなものかな、と手を止めた。


「ちょっと待っててね」

洗面器に蛇口から少し熱めのお湯を溜めて、タオルをギュウッとしぼって、
ポンポンと手で広げてからそっとももの薄くなりつつある丘の上に乗せる。
即席の蒸しタオルってやつだ。

「熱くない?平気?」

「ん。大丈夫」

いざやるぞとなって、ここにカミソリ以外の除毛グッズだとか気の利いたものは無いだろうなーと思ったので、
ももがお風呂に入ってる間にと、急いで帰って事情を説明していたにへちゃんから道具一式借りて来ていた。
頑張ってみやちゃーんって全力で応援されるってのも困りものだ。でもこういう時お家が近いのは便利。
流石は、ギャルにへちゃん。……大人だ。美容的なお手入れに関してはもう何から何まで分かっている。

「じゃあ…あとは。どれでやろうか?
 カミソリなら他に比べるとすぐ終わるけど慣れてないと暫くしたらチクチクするかも。
 ワックスだと最初はちょっと痛いかもだし、かなり時間は掛かるけど…まあ相当綺麗にはなるよ?」

「んー。……すぐ終わった方がみーやんも楽だろうし、…初めてだし取り敢えず、予定通り剃るので良いよ。
 てか。なぁに、それ?スプレー?」

「これ?シェービングクリーム。ももが剃るって言うから」

「えっ、それって男の人の髭剃り用じゃないの?パパの?」

「違うって、女性の脱毛専用のだし。そもそもパパのとかじゃないからね?みや(借り物だけど)のだし」

突然のぶっ飛んだお願いにも関わらず説明書を応援メッセージ付きで、
丁寧に書いて道具ごとみやに託してくれたにへちゃんに申し訳なく思いつつも、えいっと手に出した。

白く泡立った液体がプシューと出てきて、手のひらいっぱいになったところで、
もものそこからタオルを取り去り、くるくると優しく乗せた。
手持ちぶさたなのか、私の髪を摘まんではくるくると遊びだしていたももがそうだと口を開いた。

「そういえば、石鹸じゃダメなの?毛を剃るのって泡立ててーってイメージだったんだけど」

「石鹸は、ここだと染みる可能性が高いし、肌の必要な皮脂も取っちゃうから乾燥しやすくなるの」

「そうなんだ」

説明しながら更に手にクリームを絞り出す。

「もも、ちょっと、お尻浅めにしてくれない?塗りにくい」

「んー」

浅く腰掛け直したももの陰部に、入り口には入ってしまわないように注意しつつクリームを塗った。

さて、と。膝をついたまま半歩分くらい進んで。
股間に、黒くて緩やかなカーブを誇るその毛に目線を合わせて慎重に真剣にカミソリを握る。
絶対にももの肌を傷つける訳にはいかないから、みやだってこればっかりは真剣だ。

ももの顔をみると軽く頷いて、そっと陰毛にカミソリを当てた。
毛の向きにそってカミソリを滑らせると、立派に生え揃っていた毛は意外と簡単に剃り落とせた。
もう一度クリームを足して、所謂ビキニラインの、端の方まで生い茂っている一面の草原を。
ふっくらとした丘を傷付けない様に慎重に、丁寧に剃り終え、更に下へと向かう。

ももは普段とあまり変わらない様子で、
大事なものを隠すように普段からぴっちり閉じているだろう柔肉は、
脚をグイッと開かせたことでほんの少しだけ中が見えていた。

生まれたての赤ちゃんのような、新鮮な赤が目に焼きつく。
何だか神聖な。まじまじと見てはいけないような気がして目を反らしかけて、
いや今目をそらしたら本当に新鮮な、若干の鉄の味すらする赤色を。
有無を言わさずももの手でみやから吹き出すことになるな、と視線を戻した。

指で押さえて、剃る先が動いてずれないようにして慎重に剃って、
見た目にはほとんど毛は見えなくなった。
カミソリをおろして、右手でやさしく全体を撫でる。

「……かわいい」

ぽろりとこぼすと、頭に激痛が走った。
ももも額を押さえて涙目で。どうやら頭突きされたらしいと判断する。
下から睨み付けるとももは一瞬たじろいで、でも口をへの字にして言う。

「みーやん、なにか言うことは?」

「…ももって石頭だよね」

手が降り下ろされる。ぺちん。あ、優しい。
やっぱり頭突きはももの方も痛かったのか。

頭を擦りながら目で文句を伝えるも、
有無を言わさないももらしく目を見開いた鋭い視線に負けて大人しく続きに取りかかる。

こんどは逆向きに、さっきよりもやさしく、引っ掛からないように、剃る。
たっぷりとクリームをつけて、ほとんどなにも剃っていないような感覚になるように。
剃った後を、毛の生える向きとは逆に撫でてみてもチクチクしないことを確認して、
チクチクと残っている部分をまた剃って。

下の方はうっかり切ってしまわないように、何よりもずっと慎重に、
ぬるぬるとももの体温で温かくなったクリームを伸ばして剃っていく。

もうどっち向きに指で撫でてみてもチクチク残っている部分はなくなっていて。
スベスベぷにぷにとした感触が気持ち良くて、無言で撫で回す。
自分のものも同じような形だけれど、さわり心地が違うのか、ももだからか。

やわっこい、ぷくぷくした大福のようなこの感触は。
ふにふにと揉んでいると楽しくていつまでも触っていたくなる。

しばらくもみ続けていると、ももの足はじわじわと閉じてきていて、わずかに震えていた。
しつこさに怒っていて怒りのあまり震えているのか蹴られるのかと確認するため見上げると、
顔真っ赤にして眉間に皺を寄せて、目をきつく瞑っている。

ヤバい。めっちゃかわいい。

今度は口にこそ出さなかったけれど、
悪戯心がどうしようもなく疼いて、目元と口元が歪むのが自分でも分かった。

クリームと剃り終わった毛が混じったままの場所に、
そっとティッシュを当てがって大体を拭っていく。


洗面器に汲んだお湯を、ちょろちょろとももの陰部にかけ、
手の平でこすってまだ残っているクリームを丁寧に洗い流す。

「もう終わった、の?」と訊ねられて、
あとは全体の仕上げをするだけよ、と涼しい顔で答える。

右手の人差し指と薬指で柔肉をちょっと開いてみた。
ももが"ううーーー"と唸り声を上げて噛みつこうとさえしてきたので、

「ちょっと内側にも生えてることがあるから」と。

なんでも無い事のように説明して、片手で開いた。

妖しくてらてらと輝いて、真っ赤な二枚の花弁の中心に三角の芽がある。
そこに"うっかり"触れると、ぴくりと体が跳ねて睨まれた。
疑いの視線がみやに刺さっていることは感じていたけれど、
今は無視してその綺麗な花に集中する。

こり、と少し芯があって、芽の中のちいさな豆が膨らんできているようだった。
陰毛は、隠された芽とそれを挟むように守っていた柔肉との間にも存在することがある、
と本には書かれていたけれど、ももには存在していないことは一目見るとすぐにわかって、
でも"念のために"生えているかどうかを確認する。

そうこうしているとまた体が揺れて、逃げるように腰を引こうとしたので、

「変に動いたら切れちゃうかもしれないよ?」

そう呟くとピタリと固まった。

カミソリを構えていないことには気付かれていないらしくて、
顔を見上げると珍しく不安げに瞳が揺れていて、小動物のような可愛らしさがあった。

目が合ったのでわざとらしく安心させるように、にこりと微笑んでみせると、
サッと横を向いて、そちらに鏡があることにハッと気がつくと慌てて逆に向き直った。
そしてギュウッと固く固く目を閉じた。
ももの羞恥心が限界付近を迎えたのか目尻を涙が一滴だけ伝って落ちていった。

ふと思い付いて、拾い上げたカミソリの峰をそうっと滑らせると
金属の冷たさから刃先が触れていると思ったのか、
ももは更に体を縮ませて動かないようにしていた。

存在しない毛を剃っている手が蕾に少し当たっては通りすぎる。
その時、先ほどとの変化に気がついて、指の腹を小さな蕾に押し当てた。
こり、と小さいながらにしっかりと固くなっていて、ももの体がぴくりと跳ねる。

左手はもう毛のない丘にカミソリの峰を滑らせる。
コリコリとした芽を擦りあげて、指を伸ばすと、
くちゅり、と。右手に明らかにクリームではない温かい粘液が指についた。

にゅる、と親指が入り口に呑まれかけたので挿らないように引き上げると、
指の先が小さいけれど、ぴんっと立ち上がっている突起を引っかけてしまった。

「ふあっ……あぁ!……っ」

ももの口から、吐息とは誤魔化しきれない声が小さく漏れて、お風呂場に大きく、反響した。
呻き声と言うには色気があって、あえぎ声と言うにはどこか幼さがある。

そんな普段と違うももの声に感動と興奮を覚えてしまった私はおかしいのだろうか。
きっとおかしいのだろう。

片手は秘められつつも成長しようと膨らむ芽を転がして。
ももが手を持ち上げて、手の甲を口元に押し当てる。
しっかり押さえつけて、決して声を漏らさないようにしていた。

気がつけば左手に持っていたはずのカミソリはなくなっていて、カツンと音のした方に目をやれば、
ゆっくりと床を滑っていったそれが風呂桶に当たって止まったところだった。
【剃るのに夢中で手が当たっていることに気がつかなかった】という言い訳はもはや出来なくなっていて、

でもそれよりも、みやの両手が自由になった喜びが勝っていた。

ちらり、と顔を覗きこむと、みやから与えられ続ける行為への興奮からか自らの熱さにのぼせてきたのか。
頬を真っ赤に染めているももの横顔が目に入る。
ぎゅっ、とつむった目尻にはまたしてもぷるぷると涙が溜まっていて、
恥ずかしいけど耐えている、そんなももの姿がまたみやを狂わせた。

風呂の縁に腰かけ、足を大きく開いている。
こんな表情をさせたことがあるのも、こんないやらしい格好をさせたことがあるのも、
それらを見たことがあるのも多分この世の中をどれだけ探してもみやだけだろうという優越感に独占欲が満たされた。

艷黒く輝き真っ直ぐ細くしなやかな髪とは違い、
鈍い黒で緩やかなウェーブを描き弾力的な固さを持つ、
大人の象徴ともされる毛。先ほどまで確かにあったその毛、
陰毛なんて、はじめから無かったかのようで。
完全につるつるになった、子どものようなその丘に挟まれた泉から
蜜を流しているももの姿は背徳的で、私の興奮を煽る。

くちゅ、まだ幼さを残す体には多少不釣り合いな、
赤く熟れた大人の匂いを放つ場所に、そっと触れる。

ごくんと私はつばを飲み込んで、ももも息を呑んだ気配がして。
右手はももから溢れた蜜で濡れた指先で、今にも開いてしまいそうなほどに膨らみきった芽を転がす。
左手は温かく甘い花のような香りを発して蜜をだらしなく垂らす花弁へと引き寄せられた。

快感からか触れるのに合わせてひくひくと動く芽のすぐ下、
蜜壷の入り口からはすこし離れたその場所に、細い指を落とした。
少し離れたところに落としたというのに、にゅる、と指が滑って、入り口へと案内された。
力を加えることもなく、すんなりと第一間接まで食べられる。

その蕾を転がすのに連動するかのように、きゅっと締め付けて、緩くなって、指先が咀嚼された。
平均なんてものは知らないけれど、周りの同じ位の見た目の人よりも、
僅かに細くて長い気さえもする私の指だと言うのに、
もものそこは咥えたままに、きゅうきゅうと締め付けようとする。

心臓がバクバクと鳴っていて、その鼓動に合わせるかのように、勝手に手が動いていた。
コロコロとももの小さな丸い豆を転がしているその右手で、
今は白い指を咥えている赤い赤いそこから蜜をすくい取った。

被っていた三角の帽子の隙間からまあるく紅の真珠のようなそれが半分露出していて、
つん、と露出している部分に直接触れた。ももの抑えられた口から、
掠れた声のような、音のついた吐息のような何かが聞こえるのと同時に、
体が小さく跳ねて、先の方を咀嚼されていた私の中指が一気にきゅっと追い出された。

折角ぬめぬめと絡み付く暖かな柔らかいももの感触を味わっている途中だったというのに、
追い出されてしまって、もう一度、侵入を試みる。

ぬるり、と滑らせるように中指をあてがって、
とりあえず入るところまで挿入してみようと少し押し込むと、驚く程あっさりと受け入れられた。
今度は第二間接が僅かに見える程度までは挿入できて。

それでも再び侵入を阻止するかのように、きゅうきゅうと締め付けてくるのがかわいらしかった。
あと半分、この指を入れたら。私の到達できる一番深い場所に辿り着けるから、
と解すように、ももにお伺いを立てる様に中で指を動かしていく。

天井から右の壁へ床を這ってそのまま左側の壁そしてまた天井へ。
中の感触に夢中で右手が疎かになっていたことにふと気がついて、
真珠を二本の指で挟んで、交互に上下にさすってみる。
ほとんどの集中力が似合わぬ大人の薫りを出す少女のそこにあるけれど、顔を見上げた。

その顔は、いつも単純思考で突っ走り気味で、
気付けば皆の中心になっているあどけない子供の様な少女のもので。
それでも今は、ハッキリと快感を受け取っている女のもので。

ももの顔は眠気とは違うとろんとした顔で。
いつものクリッとした丸さとは違い細くなった目に、一杯まで涙をためていた。

両手はそれぞれに違う動きをさせるのに忙しかったので、
膝を浮かせて、舌で舐めとってみる。
されるがままのももがとても可愛らしいと思ってそのまま頬に口付けを落としていく。
その涙はしょっぱくて、でも何故か甘さを感じた。


ももは少し目を開けて、指の動きに合わせて体を左右へと揺らし
跳ね締め付けながら、私のことをじっと見ていていた。
口はへの字で、眉間にシワを寄せていて、しかし目は垂れ下がっていて。
それがきっと睨んでいるのだと気が付いたらなぜだかおかしくて少し笑ってしまった。

左手はちょうど指一本分しかないスペースをそのスペースごと移動するようにかき回して、
触れる範囲の、むにむにしていて蜜を出し続ける壁全体に、私の指の感触を覚えさせていた。

はじめは完全に隠れていた、今は半分ほど見えてきているちょっと恥ずかしがりな真珠にやさしく触れると、
一気に中がキュッと締まって、そこが一番気持ち良いの。ってももが言ってるみたいでぞくりとした。

排尿に使うわけでも、生殖に使うわけでもない、
ただ快感のためにだけついているとも言われるらしいその真珠。

確かに私もそこが一番気持ちがよくて、そこに触れると一瞬で快感に貪欲になり、
一度絶頂に達するまでずっとそこのことが頭から離れなくなるのだ。

ももの家に行くたびに、その夜に一人で居る事に寂しくなってからは。
自らのそこのことを考えて下着を相手のいない愛液でしとどに濡らしてしまっていることには
少し前から気が付いていて、しかし意識しないようにしていた。

ここはお風呂場だから湯気で湿気っているのだ、
熱い風呂が側にあるから、汗をかいているのだ。
そう、今さら言い訳してみたところで、体に貼り付いたショーツの濡れた感触は、
同じように体に貼り付いているワイシャツとは違っていて、
そこの筋肉が呼吸をするように動いているのがわかった。

一度意識してしまうともう考えないようにすることはできなくなって、
触れたくて、触れられたくて、どうしようもなくなってしまって、
もじもじと足を動かして誤魔化す。
そんなことをしながらも、両手はももを優しくいじめ続けていて、
我ながら中々に器用だななんて感心する。

壁をやさしく引っ掻くようにしながら、ゆっくりと指を引き抜く。
ももは吐息に混ぜるように小さく喘いでいた。
常日頃から爪を整えていてよかったと思った。
引き抜いた指は密で濡れ妖しく輝いていて、
美味しそうに見えた指をそのまま口に運んだ。
チロと舌先で舐めてみると汗や涙に近いしょっぱさ。
指の根元をくわえて、舌を出して先までなぞる。
やっぱりしょっぱくて、ぴりぴりとして、
でも、ふわりと香った匂いは甘いような。

-もっと、ももの味が知りたい-と挿れていた指を舐めて、
垂れた蜜のついた手のひらを、夢中で舐めた。
決して甘くはなくて、特別苦くもなくて、
ちょっとしょっぱくて、ぴりぴりして、なぜだか癖になる味で。

指についていた蜜なんて、すぐに舐めきってしまって、でもまだ味わっていたかった。
視線を上げると、すぐ目の前には透明な甘くはないけれど、
みやにとってはあまりにも魅惑的な蜜が湧いている泉があって、自分の口元が歪に笑うのがわかった。
左手を手を舐めている間も、きっともどかしいだろう優しさでさわさわと触れ続けていた右手を下ろす。

完全にみやからの刺激が無くなっても尚、そこはひくひくと動いていて、
視線を上げたら困惑した顔で息を切らすももと目があった。

にこりと笑いかけて見せると更に困ったような顔をして、かわいい。本当にかわいい。
ついにやけて口角が上がってしまいそうになるのを、警戒させまいと抑える。

しかし私が抑えきれていなかったのか、ももの勘が鋭いからか、
ハッと何かに気がついたように大きく開いていた脚が閉じようとした。
咄嗟に出した私の両手が、ももの膝を片っ方づつ掴まえて、力比べをする。
口はパクパクと何か言おうとしているようだけれど、
未だ息が整わないからか、動いても出てくるのは色気のある吐息がほとんどで、
こんなにも真っ赤な顔をして、息を切らせたももの姿は見たことはない。

締め切って気温を湿度を逃がさない風呂場は、
匂いも閉じ込めてしまうようで、じめじめとした空間にえっちな匂いが充満していた。

その湿気は風呂の湯気なのか、もものそこからでた湿度なのか。

充満する香りはももなのかはたまた私からなのか。

胸いっぱいに入ってくるその匂いだけでもドキドキしてしまって、
自分のそこはズクズクと疼く。
今はもう既に"大人のマナー"である剃毛をしていないことはももも気がついているはずで。
息が整わなくとも私を蹴り倒して逃げ出す位はできるだろうに、
でも決して蹴り飛ばさないももの花弁に、私はそっと口付けた。

ぬちゅ、と粘り気のある蜜で濡れたそこは、
私の唇に吸い付くようで、舌を少し出してちろりと舐めてみる。
もっと味わおうと舐めてみたはずなのに、甘い苦い辛い酸っぱいとか、
そんな感想は出なくて、ただ-ああ、これが夢にまで見たももの味なのか-と思った。

「……っ!み、やっ!……バカ!」

先程までははあはあと内容の理解できない音の混ざった荒い息を吐くばかりだったももも、
そろそろ息が整ってきたようで、意味のある言葉が聞こえた。
繋がっていないながらも私に文句が言いたいのだろうとはわかった。
-ああそうかももは触るのを突然止めたから怒っているんだな-と勘違いしてみて、膝を放す。
力比べの相手を失った足は閉じようと迫ってきて、
でも、自由になった手で私の目の前にある、つるつると丸いその芽を掴むと動きは止まった。

「ぁあっ…っ!…」

体がぴくっと跳ねて、声が漏れて反響していく。
大きな声ではないのに、反響したその音が頭に届くとジンジンとしみて、ぞくりと体が震えた。
片手は紅く妖しくみやを誘って来る真珠を優しく摘まんでは転がすと、
唇に当たっている花弁ははやくキスして、と呼吸をするようにぱくぱくと動いた。
その要望通りに。同時に舌でくるりと舐めて、チロチロと味わう。
蜜は絶え間なく出てくるけれど、もっと新鮮な蜜を求めて、舌を更に奥へと差し込んだ。

「ふっ……ぁっ」

色のついた息が聞こえて、蜜を舐めとるように、
みやの唾液を塗り込むように、舌の届く範囲全てを舐め回す。
中は温かくて、むしろ火傷しそうな程に熱く感じる位で、追い出そうと締め付けてくる。
ぐいぐい締め付けるそこは、最初よりも蕩ける様に柔らかくなっていて、
指を通してももに身体中を甘噛みされているような感覚だった。

蜜の味にはある程度満足できて、
ぺろりとピンと立った豆を舐めると、体がぴくんっと跳ねた。
舌でコロコロとあめ玉のように転がしてみる。
ちらりと視線を上にやってみれば、ももはまた自らの手を口に当てて、
飛び出てしまいそうな声を抑え込もうとしていて、それでも漏れだした音が私の興奮を煽った。
コロコロと舐める速度を速めると、声は次第にはっきりとしてきて、ようやく、耳に届く。

「あっ、ぅ……っ」

手で隠れて表情はあまり見えないけれど、堪えて漏れだした声から、
体の揺れから、気持ち良くなってくれているのだろうとわかった。
舐めとるのをやめた花弁はもう蜜で潤っていて、艶々と妖しくお風呂場の電気を反射して輝いていた。
そして再びころころと転がして、ちろちろと舌でくすぐって、指でつんつんとつついて、
虐めて可愛がった豆は今は顔を近付け過ぎてて見えていないけれど、時折鼻にぶつかってしまっていて。
剃り始めていた時とは比べられない程に膨れ上がっているのが分かる。

「んん……あぅ……ぁ、くっ………ん」

声を堪えきれなくなってきたのか、鼻から漏れる荒い息とともに、
喉の奥から出てしまったような声ではない音が、
大きく、はっきりとしてきて、そろそろももの限界が近いのだと気がついた。
一度、いっておいでよ、と、豆を吸い上げる。

「んっ、やっぅ、いっ……ぅ…………んぁああぁ!!」

一瞬、体が硬直して、縮こまって、直後。
手を当てていたのに全然抑えられていない声が風呂場で反響して、全身にぶつかってきた。
声とともに、ももの体は大きく反り返って、
そのまま後ろ向きに倒れそうになって。慌てて手を伸ばしてその腰を支えた。
体が何度か痙攣するように跳ね、弛緩する。

見上げると口をぼんやりとあけて瞳を潤ませているのが見えた。
後ろに倒れないよう支えていた手で引き寄せると、体に力が入らないのか簡単に抱き寄せられた。
腰を浮かせた私の肩にももの頭が乗っていて、間近に横顔があった。

「はっぁ、ふっ、」

息を荒げて、頬を染めて、見慣れないももに思わず口が滑る。

「かわいい」

ももはふいと私の顔に後頭部を向けてしまって、顔は見えなくなった。

ももの息も次第に整ってきて、聞こえるのは二人の鼓動と、
浴室のどこかで滴が一定のリズムで垂れる音だけで。

でも、私の中の熱はまだ覚めていなかった。
スカートは水とクリームを吸い上げてすっかり濡れていて、
ショーツはそれとは違うもので濡れて張りついていて。
今も分泌し続けているのが見えないけど、自分の身体だ。もうはっきりと分かっていた。

ももはまだこちらを向いていない。つまりは私の動きには気付けない。

左手を伸ばして、先程まで言葉通りに目と鼻の先にあった、ももの秘所へとたどり着く。
少し触れただけでぬるぬるとしていることはわかって、くるりと撫でると水音が響いた。

「っ!……みや?なに、して」
「いくよ」

ぬちゃ。するりともものそこに指が一本入り込んだ。みやの形を覚えたようにすんなりと。
息を吐いて、私の方を見詰めてきて、たまらなくなってそっと唇を合わせる。
突然のみやからの再攻撃にとんでもなく驚いた様子で目を見開いていた。

口付けをしながら中の指をくるくるとかき回すと目をギュウッと瞑ってしまった。

まだ締め付けてくるものの、はじめよりはずいぶん柔らかくなったことを感じて、
もう一本、あてがってくいと押し込んだ。
多少の抵抗を感じたが、案外すんなりと入り口は通過できて、指でへその裏に向かうようにくいくいと圧す。
ももの顔は情けなくゆるんで、口も昼寝をしているみたいに薄く開いていて、
その唇にも駄目押しとばかりに割り開いて舌を挿入する。
口内を何度も何度も舌で舐めて優しく、時に激しく解していく。

これだけ気持ち良さそうな顔で、多分痛くはないのだろうと、指を最後まで押し込んだ。
みやが辿り着ける限りの、一番奥へ。

「ん………ぁっ……みやっ…みやぁ…」

すっかり蕩けた、ももの顔。

もう抑えられなくなった衝動に、空いている手を自らの秘所へと伸ばす。
スカートをめくってショーツの隙間を抜けて、滲みだした愛液で濡れたクリトリスを指で強く擦る。

ももの中の指を出し入れしつつ、自分のクリトリスを同じ様な動きで強く擦って。
触れていなかったけれどももに触れて、その反応を見て充分過ぎる程に高まっていた私も、
さっきイッたばかりのもももあっけない程すぐに限界に近付く。

「ももっ、はっ……、ぁ………」

「はぁ!っつ!みや……あっあぁっ……みやっ!」

ももの体が硬直して、指を潰さんと言う勢いで締め付けてきて、お尻が浮いて、足と腕だけに力がこもる。
私の脇の下から肩へと手を回して、ぎゅっと抱き締められていた。

「ふ、あっ。みーや、…んっんーーーっ!……あああぁあ!!」

一番大きな声をあげて、ももが再び絶頂へと達した。
自分のクリトリスを押さえ擦る手は勝手に早くなっていて、
胸が押さえられたように息がつまった。膝をついたままの体が、
勝手に体が反り返っていって私の喉の奥からも良く分からない声が出ていく。

「ーーーっふ!!っ!!」

ももから指を引き抜いて、片腕で抱き締めて、イった。
頭がふわっと浮かんで真白になって、全身の筋肉が痙攣した気がして。

擦るのをやめたもう片方の腕も使って、ももを抱き締めた。
全身は湿気でびちゃびちゃになっていて、
特にももの顔の乗っている肩はよだれなのかびちゃびちゃになっていた。

頭がふわふわとしていて、イッたあとっていつもこんなに熱っぽいものだったかなと考える。
ぼうっとして、靄がかかって、ちょっとした立ちくらみのようで。

「………みーやん」

「なぁに、もも?」

「いろいろと、いいたいことはあるんだけど」

「そう、…なに?」

「のぼせた」


ああ。そうか、これは。

眩暈というか立ちくらみというか。
熱いお風呂に長い事浸かり過ぎた時の感覚と一緒だなぁと気がついて、そのまま。
そこから果たしてどうやって生還したのか。

支え合ってお風呂場を出て。ももの身体を拭こうとしたらふらついて。
言うまでもなく服はびしょ濡れになっていたけれど、それどころじゃなくなって。
慌ててももにお水を飲ませてて、何故か慌てたももから「みや」と呼ばれたのまでは覚えている。

ただ、少しして気がつけばもものベットで二人並んで、全裸で横になっていた。

「もも?起きてる?」
「寝てる」

話しかけてみると寝てると自己申告されて、
"一度寝たらお仕事か大事な用事以外で起こすな"という古くからの約束を思い出して話しかけるのはやめた。
比喩的にも物理的にも頭が冷めた今なら、
起きてからいろいろと大変なことになるだろうとわかっていたけれど、
でもとりあえず、襲ってくる睡魔に大人しく流されて眠ることにした。

明日のことは明日の私達に任せよう。

「おやすみ、もも」
「ん。…おやすみ」

目が覚めたらすぐそばに満面の笑顔をしたももと、なぜか涙目の茉麻と二瓶が居て。
偶然なのかそれとも必然なのか一体いつ見つけてしまったのやら。
にへから渡されていた紙を握りしめたももが
「さあ、みーやんじゃそのままの格好で、そこに座ってね?」と、二人の隣を指差して。
今までで一番、悪戯が大好きでつい実行してしまった昨日の自分を呪うこととなりました。

そして三人で仲良くももからの有り難いお説教を食らい、
当事者じゃない人はこれ位で勘弁してあげると、2時間程で茉麻と二瓶が解放された後。

二人だけになって。まだみやは裸のままなのに正座したままで。
ふいにももが目の前にしゃがみこんで、するりと腕をみやの首に回してきて、艶っぽく微笑んだ。


「みーやん?……今日は、寝かせないからね」


ももは昨日よりも、もっと子供で。もっと、大人になっていた。

END


※ひとつ言っておくとこんな変態プレイはした事なんて無いですからね?
……資料の為に映像等で見た事はあっても(待て
自分で処理する際だとかのご注意や有益な情報等は書いてある通りですが試してみたい方はどうぞご自由に


以下エピローグ的なおまけ。

あ。そういえば。

「待って、みやちゃん!いろいろする前に絶対読んで!もう本当、ガチで!」

勢いで道具一式を借りて、再びももの家へと戻ろうとした私に、
にへちゃんがお手紙を渡してきていたっけ。
スカートのポケットに入れっぱなしで忘れてた。

なんだかいつもよりも大分時間が掛かっているもものお風呂を待っている間に、と急いで目を通す。
パラリ、と開いてみると。よくあの少ない時間で、と驚く位ご丁寧にも、
ももと撮ったんだーと以前自慢して渡していたみやとのプリクラまで貼られ。
なんと便箋に至っては三枚もあった。

#―――――#

『簡単!おうちでできるパイパン講座』

やりかた
1.お風呂等で陰部と手をきれいに洗おう!
2.長い毛をハサミで短く刈るよ(カミソリで一気にやっても良いですけど量が多いと大変です)
3.蒸しタオルで温めて根元を柔らかくします
4.シェービングクリーム等をつけ、よく切れるカミソリでまずは毛の向きに沿って優しく剃る
5.以上までで、かなり毛の薄い状態になるけど、毛と逆向きに触れるとチクチクすると思います。
更につるつるに、触り心地を良くするために次は逆剃りをします。
先程よりも多目にシェービングクリーム等をつけて、
今度は毛の向きにとは逆向きに優しく剃る。もし痛いって感覚があるようであれば直ちに止めること。
6.最後に使用したシェービングクリーム等を綺麗に洗い流し、
保湿用ローションなどをよく揉み込んでしっかりと保湿しましょう。

以上、お疲れ様でした。

☆ポイント☆
-シェービングクリームとその他の方法について-
石鹸やボディーソープ、コンディショナー等はデリケートゾーンに対しては厳禁。駄目、絶対!
敏感肌の人は脇や足、顔剃りの際にも石鹸類ではなく、出来る限り専用のクリームを使いましょう。
肌に必要な皮脂も同時に剃り落としてしまうため肌荒れや黒ずみ・痒みの原因になってしまいます。
シェービングクリームの代わりに、ワセリンを適度な量塗るのもOK!
ただし、その場合量は多くても少なくてもダメなので注意すること。
そして何度も剃って処理してると毛が太くなってしまう可能性があるので、他の方法も試してね。

それ専用に市販されている家庭用光脱毛器を使うだとか、毛抜きだとか。
自分での処理に不安が拭えない方はそれこそプロの専門技術にお任せした方が無難です。
一人でやるカミソリでの処理はやはり見えない部分のお肌を傷付けるリスクもありますし、
永久脱毛を目指すレーザー処置以外でも、お好みの方法を対応可能なサロンでやって貰うってのが安全です。

アレです。お手入れは美容院と一緒ですよ!
にへ的には慣れてきたらお家でも少しずつ気軽に出来ちゃうブラジリアンワックスがお勧めですよん♪

-最後に。大切な保湿について-
除毛後に付ける化粧水やクリーム等は、抑毛・除毛効果のあるローションやクリームを用いるとなお宜しいかと。
根気強く使い続けてると段々と毛も細く、少なくなっていきますよ。
パパイヤとかパイナップルの成分が入ってるのだとかまあ色々。好きな香りで楽しんでみるのも良いよ☆
敏感肌さんへのおすすめは炎症も痒みも同時に対応出来る安定のオロナインH軟膏です。

※ 注 意 ※
尚、パイパンにすると2日目位に再び生えてきた部分があると猛烈な痒みに襲われますが
それに耐えて暫くの間丁寧に処理を続けてるその内に慣れるので、まずは掻かないように耐えて下さい。
保湿してればそんなに痒くならないはずだけど、
それでも痒いなら冷水で少しずつ冷やしてあげましょう。

あ、お腹を冷やしすぎないようにね!ぽんぽん痛くなっちゃうからね!

以上、 にへちゃんの『みやちゃんでもできるパイパン講座』でした☆
他の人にやるってんならマジで。みやちゃんの事だから、テンション上げ過ぎないよう落ち着いて。
優しくしてあげて。ではでは、頑張ってねみやちゃーん☆ d(^_-)-☆


#―――――#

………ももには絶対に見られるわけにはいかない、と。
即座にスカートのポケットの中に捻じ込んだのは言うまでも無かった。


END

何だよこの長さは。本当、バカじゃないの。
前半部分のおふざけはもう昨日投下したんですけど。
後半の投下にメッチャ時間掛かりそうで既にげんなりしています…w
あー、寝るのは朝方だな、これはな。

……夕方からの勤務で本当に良かったと思う記念の瞬間(おい


ではでは、しーゆーあげいん☆

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