** ハッスル倦怠期
ボクらがオトナの付き合いを始めて8ヶ月と16日目。
キミは相変わらずマグロだし、ボクは相変わらずのせっかちサンだから、愛があっても勃起しない事もたま〜にある、ここ数日だった。 そして今まさに、項垂れた二つのキノコを二人で眺め、途方に暮れる半ケツの夜。
『そんなこと言ったって、キミで想像するのはチンコとかチンコとかチンコとかそんくらいで、ホモ歴短いボクとしては、萌えドコロが今一歩踏み込めない歯痒さと、常に背中合わせなんだよなぁ・・・』
うん、そう言われればキミ、その通りかも知れないね。
何しろボクらはホモ歴短いんだ、つまり、ビギナ〜ズってヤツだろう?
ならばそう、胃弱なキミが騎乗位にトライするとか、ヒヨワなボクが駅弁を敢行するとか、この寒空にアオカンに挑戦するとか、口下手なボクが言葉攻めを試みるとか・・・そう云う、難しいコト抜きに、コレまでの非ホモ人生の経験と実績をココに集約してみてはどうだろうか?
つまり、ヤッて良かったモノ、ヤラレテうれしかったモノを、ボクら二人で再現してはどうだろう?
『あぁ、ならモチダ君、ボクは白いストッキングがもの凄く好きだ。
白いストッキング越しに透ける、ファンシーな下着というのに、全くモッテ目がナイのだよ。 イタシドコロに感極まって、仕舞いにビリリとデンセンさせ、
「あぁ、ハズカシィッ!」
羞恥に震える魅惑の肉体!!
う〜ん、タマラナイ・・想像だけで、ホラ既に、膨張の兆しすら・・・・』
はは、ナルホド。 そう云えばキミ、以前、かなり年配のご婦人と交際していたが、彼女、老人病院のナースであったね。
ふふふ、花を取るより実りを選ぶ、そんな欲望に忠実なキミがボクは好きさ。
しからばソレ・・・・・・ 白パンスト、ファンシィ・・・ と、OK、OKメモ完了。
で、ボクなんだがイイかい?
ボクはね、アリテイではあるが、フェラチヲに目がナインだ。 正直言って、挿入が蜜柑なら、フェラはメロンと言ってもイイだろう。 フルートのように咥え、千歳飴の如くしゃぶって、仕上げは掃除機の如く猛烈に吸い上げ扱いて欲しいんだ。
言っとくが、竿だけじゃダメだ。 それはカタテ落ち。
一にフクロ、雫浮かべば竿とカリ、そして仕上げはガムシャラに、ドイツ製掃除機の如く、吸って吸ってまた吸って大発射。
あぁ、こんなプレイを愛しいキミの唇が試みてくれるなら・・・
『モチダ君、ならば、ケツ毛を剃ってくれたまえよ。 ・・・ でないとキミの玉ぶくろ、咥えるのが大変なのだ。』
おやおや! キミはもう、ヤル気満々なのかい?
『コトは早いほうがイイ。 ならばキミ、ついでに脛も剃ってくれたまえ。 ・・・ でないとパンストプレイが、興醒めだ。』
あははは! お安い御用だ。 ・・・おっと、イケナイ、キミ、フクロは右強く左弱く、右・左・左・右・左・左→スジ舐める・・・で、頼むよ。 長年親しんだリズムでないと、どうもイタダケない。
『 ほぉう ・・・ 強弱弱、強弱弱、ワルツのリズムでワンクール、そして、スジ・・・ だな、了解、承知した。 して、こちらも確認させて頂くが、下着の色はレモンイエロウ、バックプリントに擬人化した動物のイラストってのを強く希望する。
そうして快楽の坩堝、アンアン言うキミは
「ウサちゃんも見てるじょぉ〜〜ッ!」
と、ボクが煽ったら、すかさず身を竦め、 「イヤァ〜〜ンッ!!」 っと、瞼を震わせ、朝露に爪先を濡らすバンビのようにプルプル羞恥に悶えて欲しい。』
あぁ、見てておくれ! ボクは攻めだが、キミの為、精一杯フェミニンに振舞い、恥じらう白衣の堕天使を演じて見せよう!
大丈夫、愛があればどんな事だって出来るさ!
愛してるよ、ボクら、きっと上手くヤレル・・・。
そうして、
ボクらは、午後一で、駅前のチャレンジファッション館に出かけた。
〜 おわり 〜
20030101
記念すべき、メルマガ第一号より転載(一部加筆修正)。
正月早々、自分、何をしたかったんだか・・・・・・・
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