Since I Left You
   
        


青年の模索。「生まれ変わったらオマエの目に成るよ。」
少年の悪意。「俺の目?」
青年の哀願。「冗談だよ。」
少年の挑発。「如何して、俺の目?」
青年の脆弱。「真に受けるなよ。」

少年の指先。「此れ、好い?」
青年の粘膜。「別に。」
少年の指先。「嘘付け。」
青年の粘膜。「……………。」

青年の内膜。少年の懇願。
青年の心拍。少年の横暴。
青年の絶望。少年の不実。
青年の内臓。少年の波紋。

少年の口唇。「くすぐったい?」
青年の背骨。「少し。」
少年の歯牙。「俺、今日はサービス良いと思わない?」
青年の首筋。「痕は残すなよ。」
少年の希望。「何も残らないよ。」
青年の許諾。「痕が残る。」
少年の執着。「傷痕?情痕?」
青年の諦念。「両方。」

少年の欺瞞。「あんた、俺の事、好き?」
青年の作為。「如何だろう。」
少年の確信。「俺は好きだけど。」
青年の臆病。「ご冗談を。」
少年の虚妄。「本気だって。」
青年の抵抗。「何処が?」
少年の不安。「全部。」
青年の平静。「キチガイ。」

二人の視界。たった三センチメートルの差。
二人の傾斜。バランスを失って倒れる。





     fine

  ************************************************************

    イタイ系の擦れ違い話を書くつもりが、類語辞典に夢中に成り過ぎて、
    途中で目的を見失いました。



      
        
  
        シュ〜〜ルでポンッ!!

      彩 様よりメールで頂く。 
      二人はすれ違うホモダチなのか、或いは馴染みの男娼との爛れた関係なのか
      想像の余地は厭になるほど残された。

      そして、わたくしは、彩様が実は ミニスカポリス*イェロォ〜 ナンダという事を確信している。
      いいなぁ。

 
         
                          
目次へ戻る       プラウザでサヨナラ!