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■アレなログ<3> 痛い思い出語り系
「夢から掘り返された思い出話」
「45話予告の思い出話」


「夢から掘り返された思い出話」

※リアルでリューナイト萌えを分かち合える友が居た時代の思い出。考察系感想と違って完全な自分語りですので、そういうの嫌いな方は回避してください。


 久し振りに夢にリューナイトが出てきた。
 夢の中の私は新作アニメシリーズ決定!という記事を読んでいる。アデュー&パッフィーは何か色々と超越した存在になっていて、人間の領域に留まっているサルトビの方が主役的ポジションっぽい。なんという夢のような新作。(※夢です)
 場面は飛んで、私はどこか見知らぬ街の駅前に居る。早く電車で移動しないと何かの予定に間に合わないらしいが、駅構内への階段をどうしても登れない。
 「目的地に移動しないと行けないのに場面が切り替わらない!」と言う展開は私の夢ではよくあること。「この講義に出ないと単位落とすのに遅刻!」とか。リアルでの色んな後悔が夢に現れているのか。
 駅前でグダグダやっているところで、随分前に疎遠になってしまった幼馴染に出会う。

 〜〜ここから補足説明〜〜
 彼女は私より一つ年下で、一学年の差なんてあまり関係ない小学生の頃はよく一緒に遊んでいた。親が地元の子ども会に協力的でイベント事には強制参加だった為、そこで顔をあわせる機会が多かったのも大きかったと思う。
 思春期に差し掛かっても、お互いの妹が同学年で友人同士だったこともあり親交は続いた。妹を経由せずに連絡を取って遊ぶことも多かった。二人とも順調にオタク趣味に目覚めつつあった。
 リューナイトを勧めたのは私だった。TVシリーズを途中から見始めた彼女に、飛び飛びで録画してあったビデオを貸した。サルトビが目立つ回が多かったのと、私が萌え語りしまくってた影響もあって、彼女もサルトビが好きになった。
 45話予告が放映された直後、すぐさま居間を飛び出して電話(まだダイヤル式の黒電話だった)に走った。
 「見た!?」
 「見た!!」
 あの瞬間、二人の気持ちは繋がっていた。
 それからしばらくして、別の進路を選んだ為に会える機会は一気に減った。見逃したアニメや聴き逃がしたラジオのテープを妹経由で貸し借りする時には熱い手紙を添えた。あの頃は携帯電話なんてなかった(肩から担ぐ大型タイプの物はあっただろうが、ポケベルの方が広く普及していた時代だったと思う)。
 サルトビ役の西村朋紘さんがガルデン役の辻谷耕史さんと声優育成シミュレーションゲームを作った。発売記念でソフマップでイベントをやると言う。三箇所ぐらい(東京・大阪と名古屋?)の会場ごとに西村さん+1名のゲストが来てトーク。開催店舗でソフトを購入した人は握手&サイン会にも参加できるらしい。
 そして、地元のソフマップに来るもう一人のゲストは辻谷さんだった。
 久し振りに彼女に連絡を取った。二人とも、ソフマップに足を踏み入れるのは初めてどころか、場所すら知らなかった。父が勤め先で休憩時間にネットサーフィンして地図をプリントアウトしてくれた。
 ゲームはPS版とSS版の二種類同時発売だったが、当日の時点で在庫があるのはサターン版だけだった。今考えると、前日までに予約完売していてもおかしくなかったと思う。あの頃の私たちにはソフト予約のために来店する時間も電車賃も無かった。
 イベント後の彼女の名言1「西村さん動いてた!」
 イベント後の彼女の名言2「もう一生手を洗わない!」(直後、ビラ配りのお兄さんから反射的に利き手でビラを受け取る)
 〜〜補足説明的な回想終了〜〜

 私は幼馴染に話し掛けた。
 「見た?」
 「見ましたよー」
 夢は途中から『俺の屍を越えてゆけ』と混ざって、「この部屋に居る和服の人を倒したら一気にダンジョン奥まで駆け抜けよう。あれ? 戦えないし上手く先にも進めない!」という私の夢ではよくあるグダグダ展開になったので、彼女とその後どういう会話をしたかは記憶に残っていない。
 現実の彼女は、私が今もリューナイトを好きでいると知っているだろうか。
 リューナイトがスパロボに参戦したことを知っているだろうか。
 もしアニメの新作が出るとしたら、そのニュースをキャッチできる程度にオタク趣味を続けているだろうか。
 私と久し振りに偶然出会ったとして、いきなり「見た?」と話し掛けられて、それが『リューナイトの新作アニメ化のニュースを知っているか?』と言う意味だと即座に理解できるだろうか。
 そして、「見ましたよー」と当然のように答えてくれるだろうか。

 (2011/12/14 ネタ帳にup)
 (2017/10/9 格納)

 つい最近、風の噂で彼女が結婚したと聞きました。
 西村さんと辻谷さんにサインしていただいたゲームのクリアファイルは今も大事に保管してあります。辻谷さん→西村さんの順番で握手していただいたのですが、西村さんに手を握っていただいたところで勇気を出して「リューナイトの頃からお二人のファンです!」と伝えることができたのは一生の思い出。西村さんの手は楽器も演奏される方なのにとても柔らかくて暖かかったです。辻谷さんも場所移動した後なのに小さく反応を返してくださいました。本当に幸せな時間でした。

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「45話予告の思い出話」


 TV版45話の予告をリアルタイムで視聴した(=44話放送を見た)思い出。
 あの衝撃映像を見た当時の思考の流れを文章化すると、こんな感じです。

@(あ、次回の作監は菱沼さんかな)
 ↓
A(サルトビ出番多そう! 菱沼作画回でサルトビ! 嬉しい!!)
 ↓
B(ん!!?? なんか今かっこいいキャラが映った! ここに来て新キャラだと!!??)
 ↓
C(……って、サルトビ本命なのになに考えて……って、あれ?)
 ↓
D(えっ)
 ↓
E(これサルトビだあああああ!! 素顔だあああばばっばばb
 「うきゃあ!」

【悲報】私氏、突如奇声をあげて立ち上がろうとし、右手を炬燵の縁で強打。
 なお、意外と声量は出ていなかったため、隣に座っていた妹2号と対面に居た祖母は、炬燵を強打した際の打撃音の方に驚いた模様(※)。
 B→C→D→Eの流れは、嘘みたいですけどガチ。
 どうして十数年経った今でも正確に書き出せるのかというと、当時の『アニメディア』の読者投稿ページに「予告で45話が神回だと確信し、なんとか録画環境を整えようと奮闘した」というサルトビファンの女の子のお便りが掲載されていたのですが、その方も私と全く同じ思考をされていたのです。
 あの瞬間に同じことを考えた人がいたというのが嬉しくて、一生の思い出になったのでした。


 当時の自分、ちょうどオタクに目覚め始めたところで、「若さ」では済ませられない痛々しいはしゃぎ方をしていたな……と、かなり反省しています。でも、何から何まで痛い黒歴史として葬り去りたくはないです。
 こうしてリューナイトを好きで居続けているのは、あの頃の熱い思いが「一時の熱病」ではない何よりの証拠ですから。

※手の痛みで多少冷静になったため、幼馴染に電話を掛けに走る前に、二人にちゃんと謝罪しました。

 (2013/8/13 ネタ帳にup)
 (2017/10/9 格納)

 リアルタイム世代として、本放送を見ていた当時のことを思い出せる範囲で書き出しておけば、後々なにかの役に立つかもしれない、と思い始めています
 黒歴史を掘り返すだけ掘り返して、後々で悔いだけが残るというオチになる可能性も無きにしも非ず。



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