回答例


※FC版、PS版、DS版、小説版の全ての設定をお借りして、それを混ぜています。ご了承下さい。
 最後のライホイへの質問に関しては、拙サイトでいずれ話を書きたいと思っているので今回は回答例には入れていません。

設定を固める為の十の質問(ホイミンSide)
1.あなたの名前(フルネームがあれば是非)を教えて下さい。
 ホイミンです。

2.いくつですか。
 えぇと、ホイミスライムで言うと八歳くらい、かな。人間だと、百年くらいは生きてると思います。でも、僕たちは生まれてから二十年くらいは、ちっちゃな水滴と変わらないんですよ。友達のべホイミンは十七歳くらいかな。えぇと、人間だと……(指折々)

3.人間になったらなりたい理想の容姿、あるいは既に人間のあなたの容姿(髪色、目の色、肌の色、身長、体重等々)について教えて下さい。
 僕、ライアンさんみたいな人間になりたいなぁって思ってました。だって、とってもかっこいいでしょう。剣を構えた姿を、ずっと後ろで見てたんですよ。
 けど、実際は……多分、僕らしい姿かなぁって思います。髪は、薄い青、春の空の色だってライアンさんが言ってくれました。目は金色です。近くで見ると赤い虹彩があるんですって。ライアンさんよりちょっと低くて、体重なんて全然届きません。なんだか筋肉がつきにくいみたいで、ホイミスライムの頃に憧れた力瘤が出ないんです。ぷぅ。
 でも、僕、この姿好きです。だって、ライアンさんが教えてくれたんです。僕が人間になれたらきっと、広い広い空の下、豊穣の象徴、どこまでも続く金色の麦畑を見ることが出来る、そんな世界に生きていくんだって。だから、僕はこの姿が好きです。

4.生まれた頃のことを覚えていますか。
 全然覚えてません。
 ずっとずっと、水溜りの側で小さな水滴みたいにそこに「あった」だけだから。気付いたら、ホイミスライムの姿で井戸の底にいました。
 でも、不思議な記憶があるんです。それは、生まれた頃のことじゃなくって、もっともっと昔のような、昨日のような、そんな記憶です。狭い、暗い暗い道を歩いてました。ずぅっと先にある光に向かって歩いていました。でも、そこは全然怖いところなんかじゃなくて、とても温かくて優しかった。僕たちスライム族は家族っていう関係はないけれど、お母さんに抱きしめられたらきっと、あんな感じなのかなって思います。

5.趣味や得意なことはありますか。
 ホイミは誰にも負けません! 知ってますか? べホイミンもベホマンもホイミは使えないんですよ!

6.種族について教えて下さい。また他の種族との関係も。
 スライム族はいろーんな種類がいるんです。元は一つの形だったらしいけど、環境とか必要に応じて進化していったんですって。でも、メタルスライムって、どうしてあんなに硬くなっちゃったんでしょうね? 不思議だなぁ。僕たちホイミスライムに手や足がたくさんある理由もよくわからないんです。でも、僕、手足があって良かったってずっと思ってました。だって他の人と手を繋げるんですよ。それって、とっても幸せなことでしょう。

7.いつから人間になりたいと思い始めましたか。差し支えなければそのきっかけや理由もお願いします。
 えっと、いつからだろう。……ああ、そうだ。僕がまだホイミスライムにもなってない、ずっと昔、あの井戸に来た人間がいたんです。僕、地面からその人を見上げてました。その人は井戸の壁を触ったり、壁一面に生えた苔を落としたりしてました。何をしてるのかわからなかったけど、すごぉく真剣な目でした。
 何をしていたのかわかったのは、それから何年も何十年も先です。あの井戸の壁には崩れかけた文字や絵がたくさん描いてあったんです。学者さんか、冒険家だったのかな。それが、とても印象に残ってます。
 僕、その人と話したかった。何をしてるのか聞きたかったけど、僕はまだあいにくちっちゃな水滴で、話しかけることも出来なかったけど。だから、人間になればお話出来るのかなって思いました。だって僕たちホイミスライムが人間の言葉を話せるようになるなんて思わなかったから。
 それがきっかけだったけど、大きくなるにつれて人間の言葉を覚えて、いろんな人間とお話したいなって思ったんです。魔物の姿じゃ、それが出来ない相手もいるんだなって知った時に、僕、人間になろうって決めました。

8.どのようにして人間になったのですか。
 それが、よく覚えてないんです。気付いたら、山奥の小さな小屋にいました。川辺に倒れていたんだって、きこりのおじさんが教えてくれました。最初は、本当にびっくりして。だって、魔物を助ける人間は少ないって知ってましたし、何よりベッドに寝かされてたんですから。
 僕、慌ててベッドから降りたんです。その時、地面を踏んでるっていう、なんだかおかしな感触があることに気付いて、顔を触って指があることを知りました。屈んだら青いたくさんの糸が視界に入ってきて、僕、慌てて外に出ました。飲み水を溜める瓶を覗き込んだら、見たこともない男の人が映っていて……それが、僕だって気付くのにとても時間がかかりました。
 僕、どうやって人間なれたのか、今でもわかりません。でも、あの記憶……暗い道を歩いた、光に向かって進んだ、あの記憶。もしかして、あれが……。

9.魔物から人間に変わったことで、人間に対する考え方は変わりましたか。またどんな考えを持っていますか。
 ホイミスライムの頃は人間になりたい、それだけでした。人間が羨ましくて、とても、とても憧れてた。お喋りしたかったし、お友達になりたかった。でも僕、人間になってわかったんです。人間と魔物はとても似てるって。どこが似てるんだって言われちゃうかもしれません。魔物は人を襲うって、そう思うかもしれません。……悲しいけど、それは本当。人間を襲う魔物だっています。そして……魔物を襲う人間がいることも、本当なんです。
 でも、僕は魔物も人間も好きです。それだけは、ホイミスライムの頃から人間になれた今まで、ずっと、これからもずっとずっと変わりません。

10.前の質問を踏まえて、人間と魔物は手を取り合っていけると思いますか。
 はい!

設定を固める為の十の質問(ライアンSide)
1.あなたの名前(フルネームがあれば是非)を教えて下さい。
 ライアンだ。生憎、裕福な生まれではないのでな、ミドルネームもラストネームもない。

2.いくつですか。
 イムル事件当時で三十三だった。旅を終えたのは三十八だ。体が動かなくなってしまう前に旅が終わり、良かったと思っている。

3.容姿(髪色、目の色、肌の色、身長、体重等々)について教えて下さい。
 髪は赤茶の混じる栗色だ。最近、白いものが混じってきた。瞳も同系統。背は高い方だと思うが。近頃、少し腹が出てきた……俺も、歳ということだろうか。

4.出身地はどこですか。また家族構成を教えて下さい。
 バトランドから北東、名もない小さな山奥の村だ。
 父と母は物心ついた頃に他界した。

5.趣味や日課はありますか。
 剣の素振りを毎朝している。体を動かすことが好きだな。他にも独学ではあるが、徒手格闘術、槍術を一通り。

6.王宮に仕えたのは何歳から。差し支えなければそのきっかけや理由もお願いします。
 俺たちの村は小さく、自給自足の生活をしていたが、冬はそれだけでは食っていけない。山案内や猟の手伝いをすることで小銭を稼ぎ、街に下りて食料を調達する、ということは村の通例だった。俺もよくそうしていたものだ。
 だが十の頃、父母が他界して数年後だったか。山を下りた。バトランドで傭兵の募集をしていると聞いたからだ。仕事内容はそれまでやっていたこととそう変わらなかったから大した問題ではなかったな。相手が野生動物から魔物に変わっただけだ。得た収入で、村に物資を送った。父母が他界してから、俺を育ててくれた村の者にせめてもの恩返しがしたかったからだ。
 三年、傭兵の仕事をした。その頃にはもう、俺の体はバトランド人の成人とほぼ同じかそれ以上に成長していた。民族が違うのだとわかったのはそれがきっかけだったな。まだ子供なのに、大人と変わらない男がいる、ということで俺は少しばかり有名だったようだ。当時バトランドの王宮戦士を束ねていた男に声をかけられたのもその頃だ。以来、王宮に仕えている。

7.仕事の内容を教えて下さい。
 主に王宮内の警護、要人護衛、城下町の警護、魔物討伐隊など多岐に渡った。王宮戦士はバトランド国の警備の役目も負っていて、他の村々に派遣されることも少なくなかったな。

8.剣を使っていますが、他に得意な得物はありますか。
 武器は一通り使えるが、やはり剣が一番己に合っているように思う。得手不得手で答えるなら槍だ。

9.魔物に対して、どんな考えを持っていますか。
 動物と変わらない。俺は、生まれた頃から野生動物たちと共にいた。彼らは人間に対し敵意を持つというよりは、敵意を持つ人間に対し攻撃的になる。魔物もそれと一緒だ。
 だが、例外もある。それは動物も魔物も、そして人間さえも。時として恐ろしいまでの敵意を剥き出しにしてくる者がいる。それがどんな相手であれ、俺は俺の身を、仲間を守る為に剣を振る。それだけだ。

10.前の質問を踏まえて、人間と魔物は相互理解出来ると思いますか。
 今言ったとおりだ。敵意のない者へ向ける剣を俺は持たない。