レモネード





「たしかに言ったわよ?喧嘩するなって」
ゾロはわずかに目をすがめた。
ここ何日か真夏日が続いていて、日差しは、とても強い。もくもくと立体的な雲が、深く濃い青の空にぽかりと白く浮かんでいた。
太陽を背にしたナミの表情は黒く翳ってよくわからない。片手を腰に当てた威圧的なポーズ。どうやら怒っているらしいのは、声音からもはっきりと伝わってくる。
昼寝をしたせいかじとりとした汗をかいていた。シャツが身体にまとわりついて気持ちが悪い。ゾロが思わず顔をしかめると、それを勝手に解釈したナミは、さきほどよりさらに声をするどく尖らせる。
「あんたたちときたら加減が利かないんですもの。船の修理代はかかるし、薬代もばかになんないわ。派手な喧嘩がなくなったのはね、だからいいの」
中途覚醒のなごりで、くあ、とゾロはあくびをする。とたん、ナミのヒールが、寝そべったままのゾロの脇腹にずぶり、とめりこんだ。地味に痛い。
「でもね、あんたがいまやってることは、ある意味もっとタチが悪いわ。原因なんか知らないけどね、陰湿よ、男らしくない、女々しいわ」
女々しい、という言葉に、ゾロはぴくりと反応する。反論しようかと口を開きかけたものの、すこしばかり逡巡して、結局はまた閉じた。
ナミはゾロとサンジのあいだにあった出来事を知らない。何か言えばぼろが出る可能性もじゅうぶんにある。それに、これが男らしい行動でないことくらい、ゾロとてちゃんと自覚していた。それでもひとに指摘されると腹は立つ。
「確かに効果的ではあるんでしょう。私もちょっと意外なくらいよ。あのサンジくんが女以外のことで、あれだけ落ち込むんだから」
金髪のコックのなさけない表情が脳裏にちらつき、ゾロはますます眉をひそめる。
「……なによ、その顔」
「べつに」
「とにかくね、ただでさえ蒸し暑くていらいらしてんのよ。浮かれてるサンジくんとおんなじくらい、どんよりしたサンジくんはうっとおしいのよ。あんたどうにかしなさい」
あんたのせいなんだから!
前半部分はまったくゾロのあずかり知らぬことだが、後半に関しては、たしかにナミが正しい。あの男のあれは、まちがいなく、ゾロのせいだ。
不機嫌そうな顔で黙り込んだゾロを見て、ナミはやれやれ、といった感じで肩をすくめた。
「あんたねえ。そんなにサンジくんが嫌いなの?」
問いには答えずに、ごろりとゾロは身体の向きを変える。
ちゃんと仲直りしなさいよ!ふたたびヒールが背中にみしりと食い込む。
がちゃん、と音を立てて、ナミは床にトレイを置いた。そのまま背を向けいらだたしげな足音を立てて去っていく。後方甲板にはゾロと、丸いトレイに置かれた飲み物だけが残された。
気配が消えたのを確認してからゾロはのそりと起き上がる。
目の前に置かれたその黄色い飲み物を、ゾロはじっと見つめた。ナミはこれを持っていくように頼まれたのだろう。
誰に、かは、決まっている。

べつに喧嘩したわけじゃねえし。嫌がらせなわけでもねえ。
口には出さずにゾロは思う。
細長いグラスに入った液体はしゅわしゅわと細かな泡を立てている。手を伸ばすとまだ冷たい。しばらく睨みつけてから、ゾロはグラスに唇をつけた。
炭酸が口のなかをぱちぱちと刺激する。
こくりと飲みこめば、甘酸っぱいそれは、酒より、よほど、のどを灼いた。

――そんなにサンジくんが嫌いなの?

勘弁してくれ、とゾロは思う。
困った。こんなに困っているのはたぶん生まれてはじめてだ。
あー、とうめくように呻りながら、ゾロはがしがしと乱暴に、頭をかきむしった。


ここ一週間ほどの話だ。
正確にはあの日から6日。
サンジがいるあいだ、ゾロはいちども、ラウンジに入っていない。





いつのまにかまた眠っていた。
目を開けると、太陽の位置は、覚えている最後とほとんど変わりがない。ごく短いうたた寝だったようだ。貼りついたシャツを手で引っ張ってはがしながら、つくづく考え事には向いていないと、ゾロは自分をただしく評価する。
髪をさわさわと撫でる感触があった。それで、目が覚めたのだろう。
ゾロよりもちいさな、だがとても、力づよい手。
「ルフィ」
なにしてる、ゾロが言うと、ふわふわしてる、とルフィが言う。答えになっていないが、本人は答えたつもりだ。
ゾロは身体を起こした。ルフィは麦わらをかぶらずに、首のところに紐でかけてくるりと後ろに回している。日陰とはいえやはり暑い。彼の額にも汗がうすく浮いていた。ゴムでも汗をかくのだ。涙も鼻水もでるんだから、当たり前と言えば当たり前だが。
ルフィはゾロのすぐそばに、両足を放り出すようにして座っている。
今日はなんだか客が多い日だ、とゾロは思う。
これまでは日に三回、ウソップやチョッパーが、ゾロの顔色をうかがうようにおそるおそる食事を持ってくるだけだった。ルフィは痺れを切らしたナミに頼まれた、というより、脅された、のかもしれない。
「いつからいた?」
「ん、さっき」
そうか、とゾロは言う。
「おもしれえか」
髪。ゾロが訊くと、おう、とルフィは答える。
見た目よりやわらかいのが楽しいのだと、ルフィはよくこうしてゾロの髪を触る。それ以上の意味はとくにない。ゾロもべつに嫌なわけではないからルフィのしたいようにさせている。そうやって、いろいろと無頓着な二人は、繊細で嫉妬ぶかいサンジをたびたび無自覚にへこませている。
「またサンジと喧嘩したのか?」
ルフィはゾロの前に置いてある、飲みかけのグラスを見て言った。
「……べつに」
喧嘩じゃねえよ。ゾロはつぶやくように答えた。
ナミだろ。ゾロが尋ねると、ルフィはまあな、と答え、あいつほんとおっかねえよなあ、と笑う。ゾロも笑った。
誰もナミには逆らえない。表層はどうあれ、彼女の言動が、深い愛情に根ざしていることをみなが知っているからだ。
「まあ俺は心配してねえけどよ」
お前ら、なんだかんだで仲いいしな?
どきりとするようなことを、ルフィはさらりと言ってのける。
「よくねえだろ」
「いいだろ」
おかしそうにルフィは言う。見透かされている、とゾロは思った。
黒々と光るルフィの大きな瞳がゾロを映している。ルフィのこの眼は苦手だった。嘘も、ごまかしも、効かない、許されない。
「そうかよ」
諦めたように言うと、そうだろ、とルフィはとても、うれしそうな顔をした。
ゾロの横にしゃがみこんだルフィは、あいかわらず、てのひらでぽふぽふと叩いたり、指先でつまんだりして、ゾロの髪の感触を楽しんでいる。こどもが手まぜをするような幼い所作だった。
消えたはずの眠気がよみがえってきて、ゾロはかるく瞼を閉じる。
たゆたうような感覚に、ふと、あの日のサンジの手つきを、ゾロは思い出した。

髪だけではない。
ゾロの身体の表面で、触れられなかった場所は、たぶん、ない。
そればかりか、白く長い指は、湿った器用な舌は、ゾロ自身も触れたことのない奥まった場所へさえためらいなく侵入した。
繊細なのに、どこか強引な、ゾロのすべてを暴いた、あのときの――
 
「なあ、これもう飲まねえのか?」
ルフィの声に、ゾロははっとして目を開けた。
まっすぐ伸ばした指の先には飲みかけのグラス。炭酸の泡はほとんど消えかけている。
動揺したゾロは、よく考えもせずに、ああ、とうなずいた。顔に血がのぼっている。さきほどの自分の思考に、まるで酔ったような、軽いめまいを覚えた。
「ゾロ」
グラスを持った、ルフィが言う。ゾロはルフィの方を見た。
ルフィはゾロの顔をまじまじと見て、いつもよりずいぶん、大人びた顔で笑う。
「お前ってさ、なんか、かわいいよな」
「……なんだよそれ」
ゾロは赤い顔のまま憮然として言った。

「おめえもだぞ、サンジ!」

ルフィが大きな声を出す。ゾロは驚いて、ルフィが声をかけた方向を見た。金髪がちらりと目の端をかすめる。聞き覚えのある硬い足音が足早に遠ざかっていく。
「気づいてなかったのか?」
らしくねえなあ。ぼうぜんとするゾロに、ルフィは言った。
「……いつからだ」
「なにが」
「コックだよ!いつからいた!」
「俺が来てすぐだ」
ルフィはこともなげに答える。グラスを傾けごくごくと一気に飲み干すと、げふ、とひとつ、大きなげっぷをした。口元をぐいと手の甲でぬぐい、これうっめえなあ、と満足げな顔をする。
その言い方に、ひっかかるものがあった。
「おい。お前、これ、飲んでなかったのか?」
てっきり、みなに出したものと同じなのかと。
「ああ。サンジがよ、日差しがつええから、ビタミン…なんだったか忘れたけど、それが無くなりやすいんだと。ゾロはさいきん外にばっかいるから、プロのコックとして放っとけねえ、とか言ってな。レモンは高いのにって、ナミがぶうぶう文句垂れてた」
ゾロはルフィの手に握られたままの、みごとに空になったグラスを見つめる。
プロのコックとして?
ちがう、それもあるだろうが、たぶん、それだけじゃない。
くらくらとした酩酊感が増していく。
俺はあの男に甘やかされているのだ、と、思った。

「おめえら二人とも俺のもんなんだから、さっさと仲直りしてこい」

意味がわかるんだか、わからないんだか、よくわからないようなことを。
今日の空と同じくらい晴れやかに、ルフィは言った。





すこしためらってから、ゾロはラウンジの扉に手をかけた。
そっと開いて隙間からのぞく。サンジの姿が目に入り、一瞬、ゾロはかたまった。
サンジは火のついていない煙草を口にくわえたまま、両手をだらりと横に下ろし、脱力しきった姿勢で、クロスのかかったテーブルに顎を乗せている。目の焦点が微妙にあっていない。まるきり絵に描いたような落ち込みっぷりだ。
すう、と腹に息を吸い込んで気合をいれてから、ゾロはわざと大きな音を立てて扉を開けた。サンジはゾロの姿を認めると、すばやく身体を起こし立ち上がった。へなへなになった煙草が唇からぽとりと床に落ちる。
「……ゾロ」
立ち尽くすサンジに、ゆっくりと、ゾロは近づいた。一歩すすむごとに煙草の匂いが濃くなるような気がする。ゾロは竦みそうな足を無理やり動かして、サンジの前まで来ると歩を止めた。
サンジは不安げな顔をしている。どう切り出したらいいのかゾロにはわからない。二人きりのラウンジは、なんだか空気が薄い感じがして息が苦しい。
ゾロがしばらく黙っていると、サンジのほうが、先に口を開いた。
「えっと……、ごめんな、ゾロ」
「……」
「嫌、だったんだろ?この前の。俺、すげえうれしくてよ、お前もあんま抵抗しねえからさ、はじめてだったっつーのに、ちょっと調子にのっちまって。怒ってる、んだよな?」
「……怒ってねえ」
ゾロが言うと、サンジは困ったような顔をする。
「でもよ、食事はここで取ってくんねえし、俺のこと避けまくってるし、なのにクソゴムにはあんな簡単に髪とか撫でさせるし、俺の作ったもんあっさりあげちまうし、俺のこと、嫌いになっちまったんじゃねえか、って……」
最後は消え入りそうな声だった。
サンジの眉がへにゃりと下がる。眼球は、うっすらと、水気を帯びはじめている。
「だから、ちがう」
「け、けどよ」
「こういうんだと思ってなかっただけだ」
ゾロが低く言うと、サンジは大きく目を見開いてゾロを見つめた。
「……俺とのことが?」
ゾロは頷いた。
「……思ってたのと、ちがうって?」
「まあ、そうだ」
ゾロがもういちど頷く。
「やっぱすきじゃなくなったんじゃねえか!!」
サンジの青い瞳から、とうとうぶわりと水がこぼれた。それを見て、めずらしく、ゾロは、ひどく慌てた。
「な、泣くな!そうじゃねえって!」
「じゃあなんなんだよ!わかるように説明しろよ!」
ますますゾロは困り果てる。
すこし前までのサンジは、ゾロの前では競争心むきだしで、必要以上に虚勢を張っては、憎まれ口ばかり叩いていた。そのサンジが、いまはゾロの目の前で、ものすごく悲しそうな顔でほろほろと涙を流している。女々しくて、かっこう悪くて、情けない。
けれど思いを口にも出せずに、こうしてらしくもなくおろおろしているだけのゾロには、サンジのことを、まったく、笑えない。
サンジがいるこの部屋に入りたくなかったのは、あのときのことをどうしても思い出してしまうからだ。
あんなふうにすべてを晒して、みっともないような声をあげて乱れて、そんなことのあとで、どんな顔でサンジと接していいのかわからなかったからだ。
言えるわけがなかった。

まさか自分がこんなにふうになるなんて、これほど深みにはまっているだなんて、思ってもいなかったのだと。

考えただけで恥ずかしさで全身が火照ったように熱くなっていく。
こうなるまえの、余裕があったころの自分が、嘘のようだ。
「……ゾロ?」
ゾロの顔がどんどん赤く染まるのに気がついたのだろう、サンジが、不思議そうな表情で、下から覗き込むように、顔を近づける。いたたまれず、ゾロは顔を背けた。
サンジが逆の方から顔を近づける。ゾロはその反対の方を向く。なあ、こっち向けよ。そう言って肩を掴まれて、ゾロの身体はあからさまにびくりと震えた。
おいおい、ちょっと待て、とサンジは思う。
「ゾロ、お前よ、……」
「な、んだ」
不機嫌そうな声と表情を作ってはみたものの、説得力はまるでない。サンジの手が触れた部分がしびれたようにこわばっている。限界まで熱くなった顔からだらだらと汗がふきだすのを感じた。
そのかわり、サンジの涙はひっこんで、すでに口元がゆるみはじめている。
「……もしかして、てれてた、だけ?」
ゾロには答えることがどうしてもできない。黙ったまま、でも否定はしなかった。これでわかりやがれと、こころのなかで念じる。
サンジはゾロの髪に指を伸ばした。梳くように、そっと、なんども、短い髪を撫でる。
ゾロはかたまったまま動けなかった。していることはルフィと同じはずなのに、それだけで、うかつにも甘い息が漏れそうになる。
「なあゾロ、こっち向いて?」
ねだるような口調で言われ、ぎこちなくゾロはサンジの方を見た。
サンジはゆるみきった、だらしない、目も当てられないような顔をしている。
だがきっと、俺だって、同じくらいひどい顔をしているに違いないとゾロは思った。
「おっまえねえ。ちょっと、かわいすぎだろ」
すきすぎて、おかしくなっちまいそう。
サンジは、ゾロがじつはとても弱い、低く響きのある声をゾロの耳に吹きこんだ。
そのまま、硬く結ばれた唇をほどくように、その表面を舌先でゆっくりと、なぞった。



くちづけを繰り返しながら、サンジの手がゾロの身体を這いまわる。はじめはあやすように、だんだんと、意図を持ったいやらしい手つきで。
尻を開くようにわし掴まれて、溝につう、と爪をたてられ、ゾロの足から力が抜けた。サンジはそのままゾロを床に押し倒し、ずりずりと、テーブルクロスの下へと移動する。
「てめえッ、まさかここで、」
もちろん真昼だ。扉の外からは他の仲間たちの騒がしい声。どうやら水遊びをしているらしく、板を打つ水音と嬌声が聞こえていた。
だからといって、いくら死角とはいえ、いつ誰が入ってくるかもわからない。
「だって、いますぐしてえんだもん」
サンジが甘えた声を出す。
「もんとか言うんじゃねえ!」
「ゾロは?したくねえの?」
「そ、ういうわけじゃ、あっ、ばかやめッ、」
サンジが張りつめたゾロの前に指を這わせる。
こんななってるけど?ささやいて、服のうえから握りこみ、ゆるく動かす。
抵抗もむなしく、なんどかこすられて、ゾロはびくびくと腰をゆらめかせていった。声が漏れる。思わず顔をてのひらで覆う。
「抜いてなかったんだ」
うれしそうにいいながら、サンジは、ゾロの手の甲に、ちゅ、と音を立ててキスをする。
「う、るせえ!」
くぐもった声でゾロは怒鳴った。それさえも、いまのサンジの耳には、睦言のようにしか聞こえない。まったくへこたれることなく、サンジはまだ力のはいらないゾロの身体をくるりとひっくりかえした。ボトムのなかに後ろから手を入れる。
前からのしたたりを借りて、くちゅりと、そこに指がはいってくる。
「ここ、覚えてる?」
「ア、あッ――」
「ゾロがこの前、最後は泣きだしちゃったとこ」
サンジの指が、その場所を探り当てる。床との隙間に手をいれ、前のほうも一緒にいじりはじめる。ゾロの尻が浮きあがり、目の前が白っぽい色に霞んだ。
そうだった。こいつはこういう男だった。調子に乗ったらどこまでもつけあがる阿呆だ。歯を食いしばり必死で声を殺しながら呪うようにゾロは思う。
だけど、つけあがらせているのは、他ならぬゾロ自身であることに、ゾロはあまり気がついていない。
「すげえすき、ゾロ」
耳の後ろに唇をつけてサンジが言う。
このまま身体が溶けてしまいそうだとゾロは思った。
ゾロを翻弄する指使いとは裏腹に、その声音は、包みこむようにやさしく、どこまでも甘くて、抵抗する気力をゾロから根こそぎ奪ってしまう。
こんなのは正気の沙汰じゃねえ。
やっぱり、俺は酔っているのだ。
この男の髪と似た色の、あの甘酸っぱい飲み物に、一服盛られたのに違いない。
そう自分に言い聞かせながら。
ゾロは掠れたちいさな声をあげて、またすぐに訪れた二度めをかけあがった。



いつもひとの出入りがあれほど多いラウンジには、幸運なんだか不運なんだか、その日にかぎって最後まで誰も入ってこなかった。
自信をとりもどし、さらに調子づいたサンジは、恥ずかしくなくなるまで毎日いろんなところでしようなどと言いだした。
勘弁してくれと、ふたたびゾロは思う。

あの声で囁かれ、あの眼で見つめられて、あの指で触れられたら、拒める自信などゾロにはつゆほどもない。



                                           (09.07.03)



50000カウントリクでいただいていた、「キウイ」の続きです。
リクエストを下さった方々、ありがとうございました!
乙女サンゾロ。はずかしいよきみたち。
でもえろのときは、うちのサンジは、けっきょくこうなるのでした。
そしてゾロはそんなサンジがものすごくすきなのでした。